■スポンサードリンク


(短編集)

答えは市役所3階に 2020心の相談室



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
答えは市役所3階に 2020心の相談室

答えは市役所3階に 2020心の相談室の評価: 4.63/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.62pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

読み応えありです

読み終わった時、ああこんな風に繋がってるんだって言う面白さがありました。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.7:
(5pt)

自分のことのよう

2020年に出産したため、出産した三千穂は、境遇は違えど、まるで自分のことのようでした。物語を通して、自分自身が閉じ込めていた感情や記憶もよみがり、あっというまに物語の世界に入り込んでいました。市役所でカウンセラーさんが今日も待っている気がします。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.6:
(4pt)

面白いとは思いましたが...

(これはネタバレ的なレビューになりますので、念のために)
市役所に所属する2人のカウンセラー(若い女性と高齢の男性)が、コロナ禍の影響で困り事ができて悩んでいる人たちの相談に乗るというお話です。この作者の文章力自体は秀逸と思いました。また、これから以下に記すことはちょっと別としまして、各登場人物の性格設定もよくできていると思いました。
ただ、この作品に登場する相談者たちはみな、カウンセラーに対して、嘘を言ったり、隠し事をしたり、カウンセラーが誤解をしていても正さずに話を続けたりしています。これでは正しい助言を得ることは難しいですね。もっとも、必ずしも正しい助言を得ることを期待せずに、自分の言いたいことを自由に他人に言って、気持ちをすっきりさせたいということもよくあることですし、この相談者たちはおおむね、このような感じで前向きな気持ちになることができたのですが。
そして、特に若い女性のカウンセラーは、天才的な推理力と洞察力を持っていて、話のちょっとした矛盾や不自然さから、これらの嘘や隠し事を見事に見抜きます。すぐにはわからなくても、あとになってわかって、男性カウンセラーとの個人的な話の中でそれを披露したり、ときには話をしているさなかに見抜いて、しかしそれを言って相談者を責めたりはせずに、それなりに考えた助言をしたりします。
ですから、ストーリーとしてはとても面白いのですが、彼女の推理の根拠となる事柄が非常に細かく、私の頭が切れないからかもしれませんが、読んでいていささか疲れてきます。ですが人によっては、緻密な構成で素晴らしいと評価するのではないかとも思います。この点で評価が分かれそうですね。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.5:
(5pt)

とても良かった!

しっかりホッコリさせてもらいました。カウンセラーさんの存在が、とても尊い
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.4:
(5pt)

傑作! そして教えてほしい。

表紙イラストのお守り、指輪、哺乳瓶乳首、バット、白い花(バラ?)はそれぞれのエピソードのモチーフである。白いバラは最後のエピソードなのだろうと思うが、これだけどこに出てきたか判然としない。
どなたか、お分かりになる方、ぜひ教えてください!

傑作でした。特に哺乳瓶乳首のエピソードは凄かった。
温かい話でしたが、ピリッとした結末がとても良かった。
大推薦です!!
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.3:
(4pt)

相談者の秘密を無理に引っ張り出すのではなく心の裡にしまっておこうという配慮が好きだった

将来の夢を失った女子高生、婚約者を失った男性、幸せな未来を失った妊婦、人間の尊厳を失ったホームレス、生きる気力を失った青年。

いずれもコロナによって自分の生きがいや目標、大切にしていたことを失い、苦悩を抱えており、そんな人々の不安や悩みに寄り添う、市役所のこころの相談室の物語。

どの話も本当に気の毒な話だったのだが、それをカウンセラーに相談することで少しでも心が軽くなって、もうちょっとがんばってみようと思えるような、そんな内容に心が温かく感じられた。

また、それぞれ独立した短編になっているのだが、ところどころで繋がりが描かれていたのもよかった。

実は相談者もそれぞれ人には言えない秘密を抱えており、その秘密を女性臨床心理士の晴川さんはちょっとした言動から見破っていくのだが、その秘密を無理に引っ張り出すのではなく心の裡にしまっておこうという配慮が好きだった。

ただ、優秀なカウンセラーでも相談者との対話や傾聴だけで全てがきれいに解決するということはちょっと考えにくい。一つくらい困難ケースがあり、解決策が見つからないまま持ち越したり、第三者が解決のきっかけになるような展開や、1年後、5年後の姿なども見たかった。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.2:
(4pt)

コロナに翻弄されても自分で答えを見つけ出した人たち

部活も中止になり希望の職種への就職が絶望的になった高校生、医療従事者であることが原因で仲たがいしてしまい婚約破棄された青年、たったひとりで娘を出産した女性、公園で寝泊まりせざるを得なくなったホームレスの男性、リモート授業に孤立感を深める学生の5名がそれぞれの悩みを市役所の「こころの相談室」でカウンセリングを受けるという連続群像劇です。市役所側のコンビが絶妙な間合いで彼らに寄り添うことで、みんなが「自分で」答えを見つけ出して一歩を踏み出してゆく「コロナ文学」でもありました。さらにある「小道具」の使い方も絶妙です。

この作家の小説は「悪女の品格」を読みましたがザラザラの違和感ばかりが残り本作を読むのは多少迷いました。でも本作こそ本領発揮です。「あの日の交換日記」や本作のような「短編」それぞれで伏線を張ってオチをつけながら「連作」でさらに統一感をつけていく過程がこの作家の真骨頂だと思います。まさに「短編小説集」として一級品です。

いつかは昔ばなしとして「コロナ」を語れる日が来ることを祈っていますが、現状ではまだまだ忘れられないいまだからこそ、読者の「こころ」にぬくもりや一筋の光を与えてくれることが小説の使命でもあることに改めてきづかせていただきました。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051
No.1:
(5pt)

コロナ禍で人生を狂わされた悩める人々に寄り添うカウンセラー

とある市役所に設けられた、「こころの相談室」。
 ここでは、コロナ禍で人生を狂わされた悩める人々が足を運ぶー
 何とも今風な、気の利いた小説であろうかとわくわくしながら読んだ。
 この小説に登場する5人の相談者の話を短編で書かれているが、実はそれぞれが意外なところでつながっており、また、相談の内容も実はいろいろなからくりがあるという粋な展開も素晴らしい。
 実にストーリーが良く練られていて、ちょっとしたミステリアスのある、こじゃれた傑作である。
答えは市役所3階に 2020心の相談室Amazon書評・レビュー:答えは市役所3階に 2020心の相談室より
4334915051

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!