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短編ミステリの二百年4
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短編ミステリの二百年4の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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江戸川乱歩編の世界推理短編傑作集(全5巻)の外伝というか、小森収氏による現代の視点で集成した評論+短編集として、東京創元社が力を入れて発行している感のあるアンソロジーである。ミステリ・ファンとして、その野心的な取り組みは応援したいし、実際、第1巻から第3巻まではなかなか内容も良かった(第1巻、第2巻:星4つ、第3巻:星3.5というところか)。 ただ、本巻については、集められた短編自体は、ミステリ・ファンとしての私としては、ミステリ「らしさ」が不足している気がして、「驚き」に乏しく、あまり感興を覚えなかった。マッギヴァーン「高速道路の殺人者」は(ちょっと長いが)サスペンス溢れた佳作だし、スレッサーの「正義の人」も余韻があってよいが、あとは後味の悪いものが多く、あまり好きになれなかった。特に、シャーリー・ジャクスンの「家じゅうが流感にかかった夜」は読むのに苦痛を覚え、これはどう考えてもミステリじゃないだろう。なぜ選んだのか??あと、リチャード・マシスンの「獲物」も、小説としての感興というよりホラー映画にした方が良い感じ(やはり「ある日どこかで」の作者らしい、映像感覚が長所)。ターナーの「争いの夜」もたしかにリアルだが、ミステリとしては、だから何?という印象。 本書については、通常長すぎると思われる小森氏の評論(というより、感想的な読み物だが)の方が、ときどき意見に賛同しかねるものの、読み物としては面白かった。本書については、評論のページ数が多くて良かったと思う。評価としては、(小説部分:星2つ+評論部分:星3つ)で、平均して星3つという感じ。 | ||||
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まあ、最初から、「アンソロジー+評論」のような構成のシリーズなんですが、ミステリ史に関する評論部分が巻を追うごとに長くなっていくのはちょっと…… その評論部分では、相変わらず主観的・独断的な作品評価が展開されているだけに、余計にアンソロジー部と同じくらい長いと、こっちを減らすか、作品数を増やして欲しいと思ってしまいます。 ただ、個々の作家や作品への評価部分に目をつぶれば、おおまかなミステリと周辺分野の時代の流れが追えますし、 長編と違ってあまり機会のない短編の内容紹介が豊富にある――入手困難なものが多いとはいえ――のも、魅力ではあります。 アンソロジーとしては作品を楽しんでいるので最後までつきあうでしょうから、ともかくこれ以上は評論部が長くならないことを祈っています。 | ||||
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