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教誨



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【この小説が収録されている参考書籍】
教誨

教誨の評価: 3.53/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(5pt)

母にプレゼント

70代の本好きの母が欲しいと言うのでプレゼントしました。大変感動したようです。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643
No.8:
(5pt)

悲しすぎて狂おしいほどの母子間の愛情

世の中にはこのような弱者の哀しい事、きっとたくさんあるのでしょうね。
読み終えた後は、ズーンと重い、やるせない気持ちになりました。
愛していなかったら、適当な人間だったら娘を殺めなかった、約束もしなかった。
正しくなかったとしても、これも愛かな。
愛情……哀情。
3組の母と娘、いずれも心の奥底で双方思いやります。
自分が響子と同じ能力、境遇、環境だったとしたらと思うだけで、とても恐ろしい。
でも、辛いことがあっても、産んでくれた人、生まれた育った所は、本能として戻りたいものなのかもしれない。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643
No.7:
(4pt)

胸が苦しくなる

女性死刑囚が最後に遺した言葉から、遠縁の女性が事件の背景を探ることにより、その真意を見出だそうとする物語。

事件が幼女連続殺害のため、よむのが大変つらく、その事件の背景もいたたまれない。
被害者の過去からの境遇などを踏まえれば、場合により事件は違った一面をみせるということに改めて気付かされます。

ただ、本作の謎だけで物語を最後まで引っ張る力は、決して長くはない物語ですが、やや弱かったと感じました。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
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No.6:
(4pt)

なぜ執着したのか?

なぜ自分の子供を含め2人も殺害してしまったのか、最後に発した言葉の意味とは?

全体の流れは良かったと思いますが、なぜ香純がそこまで執着して調べたのか、この理由付けは弱く感じモヤモヤが残りました。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643
No.5:
(5pt)

事実と真実は違う

最初は、標題ほど重くないかなと思いながら読み進めましたが、やはり重かったです。「事実と真実は違う」という件にはなるほどと思いました。最初から守った約束が何だったのか気になっていましたが、最後の最後で判明した際は、あまりにも意外でした。とても読み応えのある内容で満足しました。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643
No.4:
(5pt)

とにかく読んで欲しい

いつも新刊を待ち侘びています。今回の作品も読み応えがあり面白かったです。出来ればもっと執筆して欲しい、いつも楽しみに待っています。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643
No.3:
(5pt)

何故その女は幼女を殺めたのか

人間関係が密で、よそ者の侵入を嫌う閉鎖的な、小さな田舎町で起きた連続幼女殺人事件。
 犯人の女性は逮捕され、死刑が確定し、やがて刑は執行された。
 その女の最後の言葉ー「約束は守ったよ、褒めて」
 彼女の遺骨を受け取った遠縁の女性が、事件の真相を調べるため、死んだ女の故郷を訪ねるが・・・
 何故、女は幼女を殺めてしまったのか、約束とは一体何だったのか・・・
 最後まで読み進めて、思わずため息をついてしまった。
 この小説は、ミステリーではないが、罪と罰という人間の業のようなものを描き出してる。死刑について書かれた小説は多いが、従来の小説よりも人間の罪深さを掘り下げた異色の出来栄えに感嘆してしまった。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
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No.2:
(4pt)

実在の事件を思い出しながら

畠山鈴香という名前の方が私の中で頭に残っていた秋田県児童連続殺人事件。本書はその事件をかなりモチーフとしている。連日の当時のワイドショーの放送をおもいだす人であれば本書の見方も若干変わるか。
閉鎖的な地域の息苦しさが伝わってくる作品。そしてこの事件のことをもう一度調べてしまう自分がいた。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
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No.1:
(4pt)

行くあてのない「哀しみ」と「寂しさ」

短編集「チョウセンアサガオの咲く夏」を読んだのが2022/4月。
 朝日連峰、感情を抑制しながら零れおちてしまう「泣き虫の鈴」が印象深い。柚月裕子の長編としては「ミカエルの鼓動」(2021/10月)以来になりますが、「教誨」(柚月裕子 小学館)を読み終えました。
 自分の娘を含む二人の幼女を殺害して死刑判決を受けた三原響子。よんどころない事情により彼女の身元引受人になった血縁のある静江。そして老いた母・静江に代わって響子の遺骨と遺品を引き取る役目を負った吉沢香純が本作品の主人公にあたります。
 舞台は青森県、相野町。岩木山の支流、白比女川、かげろう橋。
 (殺人者の)遺品、遺骨の引き取りを拒否する本家(三原家)。教誨師でもある光圓寺の住職・下間の助言により香純は青森県、相野町へ赴き、三原響子の血縁、友人たち、事件関係者を尋ね歩くことになります。
 事件の真相は前半でほぼわかってしまいますので、この物語の核心は「なぜ響子が二人の幼女を殺めるに至ったのか?」ということの背景と経緯、そして最大の謎は響子が最後に言った「約束は守ったよ。褒めて。」という言葉に収斂していきます。
 教誨師なるものの存在、死刑が遺すもの、(いつの世も決してなくなることのない)いじめと虐待、正に(成熟しない)男たちが齎す機能不全、そして(この時代にあっても)地方都市の未だに残るであろう風聞という名の悪意を静かに描写する柚月裕子の散文に導かれてあっという間に読むことができると思います。
 これもまたスリラーですので詳細を書き記すことはできませんが、行くあてのないこれほどの「哀しみ」と「寂しさ」は受け入れがたいほどの余韻を残します。たとえいくつかの「何故」が解明されたとしても。
教誨Amazon書評・レビュー:教誨より
4093866643

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