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連鎖
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連鎖の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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| あいかわらず会話のテンポが良い! メシに行きたくなる! 面白い! 以上 | ||||
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| 最後に読んだ黒川博行は「騙る」(2020/12月)ですが短編集でした。狩野派の屏風を扱った「栖芳写し」が良かった。 最後に読んだ長編は「桃源」(2019/11月)。しゅんとした沖縄出身の刑事、新垣がハードボイルドな新ヒーローを予感させました。 そして、「連鎖」(黒川博行 中央公論新社)を読み終えました。 大阪府京橋署刑事第二課暴犯係・礒野のバディは何と「桃源」の大阪府泉尾署刑事課、映画オタクの刑事(笑)・上坂。彼は故あって京橋署に転属させられています。事件は、聞けば聞くほど話が錯綜する「循環取引」事件。「シノハラ」の経営者、篠原が行方不明になり嫁の真須美が捜索願いのため京橋署を訪ね、暴犯係の二人が巻き込まれるところから始まります。ヤクザの<筏組>、闇金業者、連鎖する胡散臭い悪徳業者たちの仕掛けを紐解こうとする矢先、行方不明者・篠原の死体が発見されることになります。 その複雑怪奇な闇の事件と過去に起きた似たような事件を礒野と上坂のコンビが、京橋署のクセあり同僚たちと不思議とマイルドに協力しあいながらジリジリと事件の真相に迫り、解決へと導いていきます。語り口は「桃源」同様爽やかネットリと"てっちり"を食した時のように(笑)展開していきますが、ロジックは整然としており、伏線はしっかりと回収されているような気がします。 事件とは別に(笑)、(これも「桃源」同様)上坂の徹底した映画オタクぶりと賭けマージャン・シーンのリアリティ(笑)、各登場人物たちの辟易寸前の生活臭に笑い、少しだけ彼らへの共感の波が打ち寄せながら、しかし最後にはやはり主人公たちが「いい男」ぶりを感じさせてくれることになります。「桃源」と比較しても遜色ない出来に仕上がっているとは思いますが、事件のスケールから見て少し長尺だったかなとは思います。 <任侠>は、反社会的勢力の中にも「デコスケ」たちの中にも同じように存在していますが、何故かこの国の悪徳政治家たちの中にそれを見出すことができません。そういう意味では悪徳政治家も後妻業も同じ穴の狢だと言えるのでしょう(笑)。 それにしても映画オタクの刑事・上坂が言うように映画「スリー・ビルボード」は稀な傑作でした。 | ||||
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