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連鎖
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連鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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安定の面白さ。大阪の雰囲気が濃厚で話に引き込まれてゆく。事件の詰めもきっちりしており読み応えあり。 | ||||
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初めての黒川作品 出てくる男女悪人共は、まあ、あちらの世界ではよくいる輩なんだろうし 想像もできた。上から下っ端までの階級の典型的悪い奴らね。 それより 私は日本の警察の捜査活動がどんなもんなかしらないんだけど 本当にこれほど「不眠不休の滅私奉公」(上坂勤ちゃん弁)してくれてるんなら 頼もしいんだけど。 こんなには、やってくれてないと思うよ これは刑事の理想像ね 家族が手形詐欺というか殺されて山に埋められててもここまでは探してくれないと思った ストーリー的には珍しくないし、悪人のパターンもどれも良くあるタイプ。 (私的希望では、悪人の中にも一人くらい黒く光る奴がいるのが好き♪) でも、一気読みできたのは勤ちゃんのキャラ 小太りの痛風持ちで埒も無い事を良くしゃべる いつの間にか相手を自分のペースに引き込んで、質問も的確 アイデンティティーを持ったデブ お友達になりたいわ~ 他の作品にも登場しているみたいなので、早速読んでみようっと | ||||
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やっぱ黒川さんは、おもしろい。 面白い感性は人 それぞれなのでなんともいえませんが、僕は一気に読ませる力がある小説だと思ってます笑 真山さんも面白い本があるのだが たまに読むのがしんどくなるものもあります。 ですが、黒川さんのは一気に読ませるものがおおい 短編集はあまりですが笑 今回もやりとりや、展開がいい。 内容は書けませんが、ま 読んでみてください。 | ||||
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AIでもロボットでも良いので、年に10冊くらい出して欲しいくらいだ。 | ||||
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著者らしい会話のやり取りを楽しめる一方、構成もしっかりしていて飽きずに展開される読んでいて楽しい作品。 キャラクターの際立たせ方も特異な手法をいかんなく発揮しており、分かりやすいと同時に親しみやすい。 警察署内の人間関係も、一見仕事をしない同僚や上司がページが進むにつれて実は有能な面を垣間見せて、広がりがあるのも良い。 登場人物の映画の造詣の深さやマージャンの様子なども、くどさと紙一重ではあるが、人間味を感じさせるキャラクター設定になっている。 一つの事件のきっかけから、他の殺人事件まで大掛かりに広げながら上手く畳む手法はお見事。 | ||||
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二人の刑事で裏取り捜査を続けるうちに色々と分かってくる展開ですが、その合間の二人の話の掛け合いが 軽妙で、テンポよく進んでいく内容でした。 捜査の合間の様々な食事や麻雀の描写が大きな割合を占め、重くならずに話が展開していくところが魅力ですが、それでも二人の刑事をはじめ、周囲の警察官たちの責任感と仕事熱心さがしっかりと 描かれています。 捜査の話ばかりではなく、捜査中のそれ以外のところもしっかりと描いているところが 本作の特徴でしょう。 そのことにより、刑事たちが正義感だけで動いているのではない、普通の人でもあることが伝わって来る 内容でした。 捜査の大きな手がかりとなるNシステムですが、車の移動を監視出来るものなので、 欧米などなら国民はもちろん、法曹界からも受け入れられない制度ではないだろうかと思いました。 そのあたりに関しては、文化や価値観の違いが大きそうです。 | ||||
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大阪という都市の描き方、コメディとサスペンスの同居。やはり黒川さんの作品は秀逸です。 | ||||
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和歌山が例え多少でも、小説の中に登場する作品は珍しいので、和歌山在住の者としては、嬉しいと思いました。直筆サインも入っているので、読んだら終わりやのうて、大事に保管しておこうと思いました。黒川先生の作品は、ドタバタコンビの作品が多いので、この作品もそういった作品なので、素直に、面白かったです。 | ||||
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シンプルな薄味です。 | ||||
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もしこれが東京設定で、標準語の会話で、雑談や食事や麻雀シーン抜きの物語であったら、さぞつまらなかっただろう。犯行の全体図は早々に「連鎖」しながら明らかになり、あとはどう詰めていくかだけのストーリー。そこに主戦場と同じほどの分量の無駄話を大阪弁でぶち込んでくるのが黒川流の常套手段で、失敗すればただ散漫になるだけだが、今回もそれが奏効して緩急自在のエンタメ作品となっている。私は勝手に大阪のレナードと評している。上坂のバディものはこれで3作目のはずだが、相棒が誰になっても、しばらくすると映画オタクで痛風持ちの上坂しか印象に残らないのが、瑕瑾か。 | ||||
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会社社長の捜索願を受理したことから、大きな事件の闇へと繋がっていく捜査状況を描いた警察小説。京橋署の上坂・磯野コンビが大活躍する。 登場人物のキャラクターや互いの関係性、更には事件の状況までもが、テンポの良い会話だけで理解させてしまうような筆者の手腕は流石です。物語展開は地味かもしれませんが、読ませます。 それにしても515頁の角谷刑事の返しのセリフなんて、絶対にこの筆者じゃなければ書けないと思いました。笑いました。 | ||||
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黒川さんの他の作品にも通じるが食べ物屋の描写がうまく、良いアクセントになっている。この作品は暴力的なシーンも少なく、ただ刑事の苦労とその仕事における最低限のプライドが垣間見える作品。 あまりストレスなく一気に読み終えることができた。 個人的には果鋭などのシリーズものが好きだが、こちらの方もなかなかプロ意識をもった刑事物として飽きずに読了出来ました。 | ||||
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作者の過去作全て読んでいるものです。 ここ最近の疫病神シリーズ、相棒シリーズ共にお使いミッションや過去の類似事件簿コピペ乱発の手抜き構成にああ作者終わったな、と思っていました。 しかし今作は一つずつ要素を積み上げていきながら物語が自然な形で進行していく王道の刑事ミステリーとして読み応えがあり楽しめました。 また終盤には手抜き系上司と思われた人物の覚醒展開などもあり熱くなれました。この覚醒展開は黒川作品には非常にレアで、総じて登場人物のキャラクターは終始設定に基づいて進行し良くも悪くも物語の初めから終わりまで変わることがないのが常でした。 大阪脱力感の感じられるキャラクターたちも15年前前であれば新鮮にも感じられましたがそれももう飽き飽きでしたので、やはり終盤によもやという覚醒展開があると感動をおぼえました。リアリティを追求しているのでしょうが、そここそが若干のフィクションを注入して物語に厚みを持たせて欲しいところです。 また登場人物の描写…特に上坂の映画蘊蓄はもう古臭くくどくまた映画の描写も浅く薄く面白みがなく読み飛ばしました。毎回毎回多くの映画作品とその内容について触れるものの、基本的に上坂がひとりで捲し立てて相棒が流す、というだけ。会話の膨らみもそこからの広がりも何もない。おんなじパターンだしこっちはそれらの映画も見ているしで何も面白味がない。たまにはそれが伏線になったり犯人の動機に結びついたりなど何か意味を持たせて欲しいところ。ただ空いたスペースに放り込んで枚数稼いでいる背景までが透けて見えて正直白ける。 また作者はもう相当ご高齢で致し方ないところとは思いますが作品内に一才ソーシャルメディアの利用、影響についての描写がないなど不自然すぎる点が散見されるのでもう少し価値観とトレンドのアップデートが欲しいところ。 また作者の最近の書き方は冒頭にドーン!と複雑リアルしかしまるで面白みのない新聞記事などを長々読ませて読者に理解を求め、そのまるで面白みのない事件の内容を追っかけていくという手抜き丸出しの構成が多く辟易としていましたが、本作は少しずつ事件の内容が明るみになっていく点が面白かった一方で、どんでん返しや意外な展開はまるでなかったので意外なスリルがあればよりよかったとおもいます。 総じて2,200円以上の楽しさがありました。今後も期待しています。 | ||||
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私の生活圏がどっぷり黒川作品のど真ん中にあり、そこの道路の幅、川の臭い、建物の雰囲気まで浮かんでくる。私は環八や道玄坂と言われてもピンとこないが黒川作品はどれを読んでも「しっくり」くる(文中にあった東大阪の八尾に住んでいる・・はご愛敬だが)。この作品は「疫病神シリーズ」や「悪果シリーズ」のような派手さは無いものの、独特の「掛け合い」と「グルメ」をスパイスに怠け者のようで非常に優秀な刑事の活躍が見事で痛快である。 このあたりは読者誰もが思うことだろうが、ここ数年のカバーイラストは奥様が手掛けているようで非常に素晴らしく私はハードカバーを買う値打ちはしっかりあると思う。特に今作の画装は前作のシンプルながら美しく書棚を飾ってくれておりこの点でも非常に満足している。 | ||||
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黒川博行の新作のレビューである。濃厚な警察小説であり、大阪ノワール小説であり、睡眠時間を削って堪能した。 私は、かつて仕事の忙しいときの息抜きに、池波正太郎の『鬼平犯科帳』(文春文庫)を愛読し、繰り返し読んだ。長谷川平蔵率いる火付盗賊改が、緻密な捜査や推理で盗賊団を追い詰めていく、そのプロットのうまさを堪能したばかりではない。江戸市井の人情の機微、それぞれの江戸の町のありよう、そして平蔵が味わう、季節感たっぷりの料理。さらに少し官能的な描写もあったりする。文体の平易さから気軽に読めて、気晴らしになり、そして少し教養を得たりできる。 そして、いま、この池波正太郎の地位にあるのは、私には、黒川博行なのである。この『連鎖』という作品は、息もつかせぬ展開である。警察の最新の科学的捜査と、刑事の地道にして丹念な捜査によって、真実が次第に明らかになっていく。プロットは緻密で、伏線は最後に至って、きちんと回収される。刑事の心境も犯罪者側の心理も緻密に描かれている(特に、いつもながら、女性の描き方が上手い)。関西のあちらこちらの景色が思い浮かぶ。そして、食や教養を担うのが、刑事の一人、上坂勤である。作者は、この大食漢にして映画フリークで饒舌なキャラクターを、私の知る限り、『落英』(幻冬舎文庫)、『桃源』(集英社文庫)と3度登場させた。そして、饒舌に喋るだけではなく、上坂の勤勉さが、相棒に刺激を与え、捜査に奥行きが与えられ、小さいと思われた事件は想像もしない広がりを見せるのである。 この「連鎖」だけ読んでもいいとは思うが、それよりも「落英」と「桃源」を読んでから「連鎖」を読んで、上坂と、毎回変わる彼の相棒の活躍を、是非堪能してもらいたい。上坂シリーズ全体として、私の評価は「最優秀の作品」の☆5つとした。これは私の書いた50番目のレビューである。2022年11月29日読了。 | ||||
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コッテコテで、いつも期待を裏切らず、実におもしろい。 大阪を中心に和歌山と関西エリアが舞台。 情景がすっと入ってくる。 ボケとつっこみでローカルネタのオンパレード。 刑事コンビのパートナーキャラは2012年「落英」と2019年「桃源」以来の登場。 全体の流れは昭和レトロな雰囲気が漂う。 時々挟まれる懐かしの映画ネタに、うまそうに食べるメシネタがウケる。 フットワークのよさ、こじゃれたところは軽快なリズムを刻む。 まさしく、「捜査の神様は縁の下におるんや」が言いたいとこやろう。 | ||||
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あいかわらず会話のテンポが良い! メシに行きたくなる! 面白い! 以上 | ||||
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まず届いた本が帯やカバーにダメージありました。アマゾン購入のため仕方ないと思いますが綺麗な状態をお探しの方は書店購入をお勧めします。 内容ですが黒川先生の本はほぼ全て読了していますが、今回は途中でやめてしまいました。話に勢いがなく登場人物の魅力も薄いです。次回作ではまた新しいテーマに挑んで欲しいですね。社会的なテーマを持たしつつ登場人物が暴れ回るような内容に期待しています。 | ||||
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ひとことで言うと、地味な展開の作品です。 自殺に偽装した保険金目当ての殺人を、所轄の刑事たちがコツコツと暴いていくというストーリー。 読んでいて面白くないわけではありませんが、初めから犯人は分かってしまうし、 盛り上がりに欠ける真面目な展開というか、最後のどんでん返しまなく、繰り返しになりますが地味なのです。 やっぱり黒川作品には、桑原や小夜子のような強烈な個性の主人公がいないと面白くなりません。 | ||||
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最後に読んだ黒川博行は「騙る」(2020/12月)ですが短編集でした。狩野派の屏風を扱った「栖芳写し」が良かった。 最後に読んだ長編は「桃源」(2019/11月)。しゅんとした沖縄出身の刑事、新垣がハードボイルドな新ヒーローを予感させました。 そして、「連鎖」(黒川博行 中央公論新社)を読み終えました。 大阪府京橋署刑事第二課暴犯係・礒野のバディは何と「桃源」の大阪府泉尾署刑事課、映画オタクの刑事(笑)・上坂。彼は故あって京橋署に転属させられています。事件は、聞けば聞くほど話が錯綜する「循環取引」事件。「シノハラ」の経営者、篠原が行方不明になり嫁の真須美が捜索願いのため京橋署を訪ね、暴犯係の二人が巻き込まれるところから始まります。ヤクザの<筏組>、闇金業者、連鎖する胡散臭い悪徳業者たちの仕掛けを紐解こうとする矢先、行方不明者・篠原の死体が発見されることになります。 その複雑怪奇な闇の事件と過去に起きた似たような事件を礒野と上坂のコンビが、京橋署のクセあり同僚たちと不思議とマイルドに協力しあいながらジリジリと事件の真相に迫り、解決へと導いていきます。語り口は「桃源」同様爽やかネットリと"てっちり"を食した時のように(笑)展開していきますが、ロジックは整然としており、伏線はしっかりと回収されているような気がします。 事件とは別に(笑)、(これも「桃源」同様)上坂の徹底した映画オタクぶりと賭けマージャン・シーンのリアリティ(笑)、各登場人物たちの辟易寸前の生活臭に笑い、少しだけ彼らへの共感の波が打ち寄せながら、しかし最後にはやはり主人公たちが「いい男」ぶりを感じさせてくれることになります。「桃源」と比較しても遜色ない出来に仕上がっているとは思いますが、事件のスケールから見て少し長尺だったかなとは思います。 <任侠>は、反社会的勢力の中にも「デコスケ」たちの中にも同じように存在していますが、何故かこの国の悪徳政治家たちの中にそれを見出すことができません。そういう意味では悪徳政治家も後妻業も同じ穴の狢だと言えるのでしょう(笑)。 それにしても映画オタクの刑事・上坂が言うように映画「スリー・ビルボード」は稀な傑作でした。 | ||||
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