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ピエタとトランジ
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ピエタとトランジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ミステリー小説ではありません。推理は一切していません。あえて分類するならナンセンス・スラップスティック・シスターフッド小説。 殺人事件誘発体質のトランジとその助手ピエタが体験する様々な事件を、10代~80代まで通して描いた話。最初に言ったように推理は全くしてないので、ロジカルな推理小説を期待した人は回れ右。 ロマンシス小説が好きな自分は楽しめたが、評価を問われると難しい。フェミニズムに偏りすぎてるというか……。 最初から最後まで男は加害者!女は被害者!男はクズ!女の真の理解者は女!みたいな価値観に貫かれている為、はたして人間とはそんな単純な生き物だっけ……?と疑問が付く。 大半の人たちは男だからどうとか女だからどうとか以前に、もっと複雑なグラデーションで生きてるんじゃないのか。 テーマの性質上ジェンダー観が絡んでくるのは仕方ない面もあるのだが、日頃からSNSの男女論争にウンザリしてる身からすると、「またこれかあ……」と食傷気味。ほぼ全部のエピソードに男性の有害性が顔を覗かせるんだもの。 そう思ってしまうのは私に親友と言える存在がいないから?恋愛至上主義のエンタメに白けるのと同じ理由で、フィクションとして過剰に美化された女の友情はシニカルに見てしまいがち。もとより作者の理想や読者の憧れが投影されてるなら、この手の言いがかりはナンセンスか。 自分が一番好きなのは森ちゃん。トランジへの仕打ちがアレなせいで読者には嫌われてるかもしれないが、いやいや客観的にジャッジすれば彼女がしたこと正しいからね?むしろ被害者だからね!? ぶっちゃけピエタとトランジは逃亡中のテロリストでしかないし、彼女たちが研究用の血を提供してれば、人類の滅亡が避けれた可能性もワンチャンあったわけで。 結婚や出産に縛られず「(トランジといる)今が頂点」としたピエタの選択が尊重されるなら、患者の出産を助けて自分も子を産み育てたいと望んだ森ちゃんの生き方だって卑下されるものじゃない。優劣なんて付けられない。 森ちゃんからしてみれば「友達と一緒にいたら知らないうちに不治の病伝染されてました、しかも当事者はその可能性があるのを知った上で黙ってました」なわけで、そりゃー恨むよ……とイチ読者として思ってしまった。ピエタの両親を直接手に掛けなかったのはせめてもの良心か。森ちゃんの書には笑ってしまったけど。 世界が滅んでも共にいることを望んだ女二人の究極のシスターフッド小説と読めば面白いものの、トイレの個室で生まれたての赤子を抱き上げたトランジや、患者に感謝されたピエタのエピソードを見てしまうと、本当にこれでよかったの?とモヤモヤした疑問が残る。 男は総じてろくでもないヤツしか出てこない。個人的に佐藤刑事は憎めないし嫌いじゃない、家族が出来た途端にトランジから距離を置くのは正しい選択。若トーマスもいい奴。あの子を妊娠させたのはピエタの旦那なんだろうなあ。 倫理観が死んでいるピエタとトランジを好きになれるかどうかが評価の境目。渡辺優「ラメルノエリキサ」とかぶっとんだ小説を求めてる人は多分ハマる。 二人で手を繋いで自殺した級友を「気持ち悪い」と評したピエタに、その言葉がブーメランしてくるラストは皮肉が利いてて良かった。 | ||||
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面白いけど 殺人が多すぎて中々 一気読みが出来ません。 | ||||
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女性バディものが好きなので購入しました。 事件を呼び寄せる体質ということでミステリーだと思っていたのですが、ミステリー要素はほぼなく、サスペンス…という感じもしなくて、どちらかと言うとパニック?SF?自分の中にはないジャンルでしたが、強いて言うならば永遠の青春小説という感じでした。スピーディーに物語が進んでいきます。正直ついていけない部分もありましたが、青春小説として面白かったです。 | ||||
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