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(短編集)
ぎょらん
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ぎょらんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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亡くなった人が残すという”ぎょらん”。それを食べた人はその人の暗い想いに苦しみ人生を棒に振るようなこともある。まれに”ぎょらん”に救われる人もいる。私もぎょらんを食べたようです。家族を亡くしてから苦しくて、どうあがいても時を戻すことは出来ないという当たり前の事が辛くて。(病は気から)、色々と不調が出て、何人もの友達も周りから居なくなった。”ぎょらん”を実際見たわけでなく、食べたわけではない。でも家族や大事な人を亡くした経験のある人は多かれ少なかれこの小説の登場人物のような経験をしているのではないでしょうか。時は誰かを亡くす前には戻らないし、苦しみ続けた日々を元に戻ってやり直しもできない。できるのは”ぎょらん”に振り回されず、その正体と向き合うことなのかな。哀しいけれど救いのある話です。 | ||||
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繋がりのある亡くなった人達に思いを馳せる内容でした。 | ||||
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読み進めていくことで明らかになっていくストーリー、毎回本当に読後の満足感たるや。 表紙は単行本が好み、ただ文庫には書き下ろしがついていて。 今回のストーリーで一番心に残ったのは小紅と葉子の話でした。 | ||||
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連作を読むにつれて、人間関係が広がていくストーリーに引き込まれました。 ある意味、SF的なものやファンタジーを感じる小説でした。 | ||||
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会社の広報誌に、「私のお勧めの本」にありましたので、初めての作家さんですが、購入して読む事にしました。 まだ読み切っていませんが、とても楽しみです。家事や仕事の合間に読むので、長編だと、あらずじや登場人物をまた遡って確認していましたが、短編だとその必要はなくとても読みやすいです。 | ||||
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人は亡くなったらそれでおしまい。だから後悔のないように生き抜かなくちゃ、と思っていました。でも、亡くなった人との繋がりのある遺族や友人など、残された人の中に影響を与え続けていくのだと…残された人たちと生き続けていくのだと…そう感じました。 | ||||
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ぎょらんとは。 なんだろうと思いながら 父や姉は何を残して逝ったのかと 思いながらよみました。 | ||||
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ぎょらんとは人が死んだ時に残る小さな球。 それを口にしてしまった主人公は葬儀社で働く事になって… | ||||
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人が亡くなったら時、その思いを赤い珠に込めて、この世の名残として残すらしい。その珠のせいで 人生を大きく変えてしまった人々の物語。 私自身は、そんな赤い珠など残したくないが、すでに鬼籍に入った祖父母や父はどうだっただろう? そしてまだ元気に過ごしている母はどうなんだろう? 物語を読んでいくうちに、いつのまにか自分の周囲の人々は自分に対して赤い珠を残すようなことが あるのだろうか?といろいろ考えてしまう作品だった。 架空の話だと頭の中では分かっているが、物語を読んでいると物語に入り込んで妙な気分になる。 せいぜい今のうちに悪い思い込みをされないように、周囲の人々に優しく接しないといけないと 思った次第だ。 | ||||
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避けて通れない死。亡くなった人と生きている人との間に存在する絶対的な境界線。突然大事な人を失った悲しみ、人が人を想う気持ちの尊さ、人の死に悲しむことができるのは、そこに確かな幸せとやりとりがあって自分の一部になっていたから。年をとるといつか必ず向き合うことになる他人の死、そして自分が死ぬこと、色々考えさせられる本でした。 人の死は悲しいし、それが変わることはないけれど、この本を知る前より自分の中の何かが変わったように思う。あきらめではなく、心構えでもなく、今はまだそれが何なのかわからないけど。人の数だけドラマがあって、悩み苦しみ、喜びもあって、いろんな人の人生を本で追体験することで、これまで見えてなかったことが少し見えた気がする。すごく良い本でした。 | ||||
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本書は、「人が死ぬ瞬間に生み出す赤い珠『ぎょらん』。嚙み潰せば死者の最期の想いがわかる」(アマゾンの商品説明)という、謎めいた「ぎょらん」を軸とした7編の短編で構成されています。6編は単行本からのもの、最終話の「赤はこれからも」は文庫化にあたっての書下ろしとして加わったものです。全7話は複雑に絡み合いながら全体として結びつき、1つの大きな話を形作っています。 収録されている7話は、それぞれに主人公(語り手)が異なり、語り手の視点からの物語が展開されます。どの話も死にまつわるものばかりで、それだけに重苦しい印象も漂いますが、不思議に読後感は悪くないストーリーばかりです。 表面的には、すさんだ人柄やひどい生き方に見えても、さまざまな人生の背景があります。読み進めていくうちに、それが明らかになる展開には「再生」があり、心が解きほぐされていく「救い」や「癒し」があります。 何を書いてもネタバレになるので、内容については何も書けませんが、著者には驚くべき筆力があります。まさに渾身の作品と思います。 私は、1夜に1話ずつ読み進めていったのですが、どの話も緊密に構成された充実した作品ばかりで、ほんとうに息を詰めて、惹きこまれて読ませていただきました。 私は、本書を読みながら、死について考え、また生きることについて考えました。身近な人と触れ合うことのできる、かけがえのない時間についても改めてしみじみと感じました。 「読んで本当に良かった」と思える本であり、お薦めできる本と思います。 | ||||
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生きている間にちゃんと想いを伝えたい。素晴らしい物語を読ませていただいて、本当にありがとうございました。 | ||||
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朱鷺くん頑張れ、華子ちゃん頑張れと思いながら読んだ。他の登場人物も沢山のものを抱え、向き合い浄化させていく。引き込まれた満足感。 | ||||
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大切な人の死を受け入れて乗り越える人たちの物語です。読み応えがありました。 | ||||
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読み進めていく内に、大切な人の死をどうやって受け入れて行けば良いのか何となくわかってきたような気がする。心が少し楽になった。 | ||||
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いっぺんいっぺんが別の話で繋がっていて、少しづつ読むことができた。大切な人を亡くした哀しみと生きていく意志、残された者たちの物語です。 電車の中で、思わず涙しながら読んだり。 | ||||
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親が子供をどんな風に愛すのか、そして苦しくて切ないけど愛さないのかの話も丁寧過ぎて辛いくらいに迫ってくる。本当に思うけど、人の嫌な部分の描き方が上手過ぎる。だからこそ人の愛とか強さとかを嘘っぽくなく受け入れられる気がする。自分にも大切な人にも、救い救われて笑顔で生きよう、そうなれるよ。と心から言えるようにたりたいな。 | ||||
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読み始めてすぐに朱鷺くんに気持ちを掴まれ一気に読み進めました。連作短編の構成も素晴らしく、著者の作品中一番とも思える傑作でした。短編それぞれの魅力に加え登場人物の意外な繋がり、疑問の回収等が細やかに仕立てられていて見事です。タイトルや表紙の装丁から受ける不気味な印象から手に取ることを少々躊躇いましたが、開いた先には、痛みの先に見える静かで温かい物語がありました。 出会えて良かったです! | ||||
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食べると死んだ人の思いがわかるぎょらんの設定は秀逸であるが、素晴らしいのは毎回ぎょらんを食べることでどんでん返しのある話が続くと思いきや、あくまで小道具扱いで話の中心はそれぞれの登場人物の話になっているところである。またそれぞれの登場人物が様々な形でつながっていながら、そこに主人公の朱鷺の成長という芯があり連絡短編としてうまくまとまっている。各登場人物の話が町田その子らしくとても丁寧にまた無駄なく描かれており、そこにそれぞれの「死」に対する話に引き込まれてゆく。町田その子の本は全て読んだが本作が一番好きな作品である。 | ||||
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感動して、何度も涙しました。一人一人の人間模様が細かく描写されていて、物語に引き込まれました。 | ||||
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