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戸村飯店青春100連発



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【この小説が収録されている参考書籍】
戸村飯店青春100連発
戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)

戸村飯店青春100連発の評価: 4.63/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 61~65 4/4ページ
No.5:
(5pt)

永遠のテーマ:兄と弟!

期待通りの1冊。
一気に読んで「あー、おもしろかった!(パタン)」と満足して本をとじることができる1冊です。
私、大阪のことって全然わからないので、 きっと関西の方が読んだら、もっと「連れ」とか「なんでやねん」とかのニュアンスがわかるんだろうな。

戸村家の、高3ヘイスケと高2コウスケの話。
全然違う性格の二人が、章ごとに交代でそれぞれの視点で話すんだけど、それぞれの立場や言い分、性格がよくわかるように書かれています。
その感じが、夫と義兄の関係と端々で似ていて、また私の息子の、下の子が将来長男に嫉妬したりすることを想像させられて、とっても興味深く読めました。
男兄弟ならではの、おもしろさがあるんだろうなって思えました。
そして、男の子って将来について考える時、こんなことを悩んだりもするのかな?
と、遠くない将来に長男が感じるだろうことも、見えてきそうな気になりました。

それにしても、お兄ちゃんに対する弟の「かなわないけど、超えてやりたい」みたいな気持ちって、
女子には不思議に感じますねー。
戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)より
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No.4:
(5pt)

題名ばっちり

もうホント、青春100連発である。一つ違いの兄弟の反目。それぞれの友達との熱い交流、それぞれの恋人との微妙なもやもや。いいなあ。人間って、青春っていいなあ、読書って楽しいなあ…そんな本。実家が大阪の中華飯店っていう設定も素敵。いまどきこんな頑固親父いるかって感じ。平成の話なのに昭和チック。
 長男の視点と次男の視点でうまく二人を描き分け、あったかい一つのストーリーを紡ぎ上げた。大阪と東京という対立軸が、いやみなく背景で機能している。
戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)より
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No.3:
(4pt)

兄弟それぞれの葛藤

今までの瀬尾さんの作品とは、少し違った印象を受けました。
でも、学校の先生でもある瀬尾さんらしい、思春期の男の子が主人公です。

兄弟、それぞれの葛藤を、それぞれの側から描いています。
弟の兄に対する苛立ち、兄の弟や両親に対する反発、
高校生から大学生の心理を描いています。
また、そんな息子たちに対する親の気持ちは、
息子たちが考えていたものとは違っていて。

直接話せば理解しあえるのに、何故かそれができない。
私自身もよく経験する、身内ならではの、微妙な心理。
それが描かれており、「ああ、そういうこと、あるよな」と感じされられます。
戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)より
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No.2:
(5pt)

家族の距離感

瀬尾まいこってやっぱりいいなぁ。と思わされた作品。
個人的に瀬尾まいこの書く「家族の距離」みたいなものが
すごく好きだったのですが、最近の作品は家族離れしていたので
久しぶりに「家族」を書いてくれて嬉しかったです。

弟はどこにでもいそうな関西の子。
関西人なのにどこか関西に馴染みきらない兄。

弟視点から書かれていたときは
お兄ちゃんを「こういう人いるよな」とちょっと距離を置いてみてましたが、
兄視点になって
どこにいてもしっくりこないと感じてきたお兄ちゃんに
「どうにか頑張って!」とエールを送ってしまいました。

何気ない関西の日常、
特別じゃない10代の日常、
ゴールがあるとも
正解があるとも限らない人生を
自分の足で歩み始める戸村兄弟。

別段事件が起こるわけでも
大恋愛が起こるわけでもないけれど
人生っていろいろあるんだよなぁ。
そんな人の人生を少し垣間見ることができる素敵な作品です。
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No.1:
(5pt)

素晴らしき兄弟愛

「切っても切れないくされ縁?」
まさしくその通り。
血の繋がった兄弟は、どうあったって縁は切れないものなのです。

見た目も性格もまったく正反対の
ヘイスケとコウスケの戸村兄弟。
年も一つしか違わないから、何かと比べられ、お互い気分よくない。
自分は男兄弟の真ん中なので弟の気持ちも兄の気持ちも
両方ともなんとなく分かる。

ヘイスケは高校卒業後大阪の家を出て東京へ。
とにかく閉鎖的というか地元意識が強くて
何にでも首を突っ込んでくる周囲の人間から離れたくて東京へ。
コウスケはそんな何を見ながら、将来は自分が実家の戸村飯店を
継がなくては、と思う。
あ〜、分かる。二人の気持ち。だから両方応援したくなる。
結局、行き着くべきところに行き着いたという感があってほっとした。

紹介には爆笑コメディーなんて書いてるけど、
コメディーというより兄弟の成長物語、だな。
いい感じで二人がたった1年で大きく成長してる。

なんだかんだ言いながらやっぱり兄弟で
お互いのことをどこかしらで意識し合ってる。
そんな兄弟の姿が微笑ましかったです。
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