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戸村飯店青春100連発
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戸村飯店青春100連発の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 41~60 3/4ページ
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大阪にある中華料理屋の息子2人が、高校卒業後どう生きていくか悩む青春ストーリー。 と、纏めてしまうとそれだけです。 誰かが殺されたり、不治の病を患ったり、恋人と永遠の別れをしたり…そんな展開は一切ありません。 でもそんな非現実的な物語にはないリアルなのんびり感。優しさと思いやりに溢れた言葉たちに包まれます。登場人物が皆温かく、格好いいです。悪い人は1人も出てきません。愛に溢れていてそれを押し付けない。それが瀬尾さんの作品の素晴らしい所。 卵の緒以来の衝撃…と言うかホカホカな気持ちになりました。1日で一気に読み切ってしまいました! 優しい気持ちになりたい方には絶対におすすめです。 | ||||
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遠くに離れている娘に購入しました。アマゾンは、送料無料で日本国内どこにでも送ってくれるので、海外勤務者にはとても便利です。 | ||||
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瀬尾まいこの中で一番好きです!ほっこり兄弟のお話、そして笑いが耐えません | ||||
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ReBornに掲載された短編をきっかけに読んだ。 一見性格が正反対に見える兄弟。 でも、素直さや優しさは、実は共通している。 そんな兄弟の話。 瀬尾まいこの本は何冊も読んだ。 卵の緒は秀逸だ。そしてこの本もまた同様。 登場人物がとにかく温かい、おせっかいなほど温かい。 読んでいる間、何かに包まれているような安心感を抱く。 ページをめくるたびに、残りのページが減っていく。 当たり前のことだが、それが寂しくて仕方がない。 そう思う数少ない作品の一つである。 | ||||
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関西と関西人が舞台の小説では、往々にしてその独特の関西弁が、「ちゃうちゃう」と突っ込みたくなる場合がある。言葉というより、むしろ流れというか、リズムとして、それはない、ってな感じに。 本作は、それがほとんどなかった。非常に違和感のない関西雰囲気は、むちゃくちゃ楽しかったな。 その分、非関西人の読者はどうだったんか、気になるところ。気に入ってくれたらうれしい。 当初から中間部の流れと、最終的な落ち着き先はちょっと予想外だったね。 これはこれでよかったと思う。途中一瞬感じさせる予定調和とは、ちょっと違ってて。 ではなぜ、星5つやないのか。 それはそうでしょう。 これはどう考えても、これからの兄弟二人の行く末の序章のようなもんやから。 はよ、この続き書いてね、というエールだと思ってください。 文字通り肩のこらない、楽しい作品でした。 | ||||
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久しく本を読んでいなくて、数ヶ月ぶりに読んだ本がこれでした。 数ヶ月間読んでいなかったせいで、最初は長時間読めなかったけど、 だんだんと読まずにはいられない状態になってしまいました。 最後の3分の1は一気でしたね。 感動、感動、感動!! 身近な愛って普段当たり前になっているけど、離れると分かる…。 というのが、いろんな場面で思い知らされて、兄弟がいる自分はうなずく部分も多くて、 兄弟どっちの気持ちもわかって、涙なくしては読めない作品。 初めて、瀬尾さんの本を読みましたが、他の作品も是非読んで見ます! この作品に出会えて感謝!! | ||||
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表紙の絵がちょっといただけないので買ってしばらく放置していたのですが、読んでみるとめっちゃ面白いです。最後は鼻つんに泣いてみたり。 卵の緒でも感じたのですが、瀬尾まいこ先生の描くこれって愛だねえ、もう、愛されてるねえ感は、何げに見事です。 広辞苑の「愛」の項に「ここで調べるよりいいから瀬尾まいこ読んどけ」と追記してもいいぐらい。 表紙の絵はかなりいただけませんが(しつこい)、中身は面白さ100%保証(おお振り)の傑作愛だよねえ小説です。 | ||||
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「幸せの食卓」を読んで以来、瀬尾まいこさんのファンです。 今回も、ゲラゲラ笑って、オイオイと泣かせてもらいました。 二人の息子を持つ母親としては、 兄弟の微妙なライバル意識や距離感などが、手に取るようにわかりました。 大人に成長する過程で、 こんなふうに会話できる兄弟の関係になれたら、いいですね。 ビーフストロガノフや赤松さんとこのおはぎ、合唱コンクールの「大地讃頌」、正露丸にバファリン、 細かな小道具に瀬尾ワールドを満喫です。 親父さんから渡された封筒の中味。 手紙の言葉に、親の愛情をしみじみと感じます。 映画化されても、すてきな映像になりそうです。 | ||||
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南海住ノ江駅近辺育ちなので問答無用で引き込まれました。 あの中華屋さんかな…? | ||||
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瀬尾まいこの一押しの小説。 ハンサムで、要領が良く、何でもこなせ、東京での活躍を夢見ていたが、結局何かやりたい事も発見できず、居場所を見つけられずに大阪へ戻る兄。不細工、不器用ながら、大阪では誰からも可愛がられ、家業を継ぐものと思い込んでいたが、親の一喝に奮起し、努力して、関東の大学へ進む弟。子供の頃、彼らが子供の頃予想していたのとは全く異なる人生が展開する。 親の愛情の示し方が兄と弟で異なっていたため、兄は弟が愛されていると勘違いし、弟も自分が家に残ると勝手に決め込んでいる。しかし、親は、どちらにどうして欲しいということを言った訳でもなく、自分の人生は自分で決めて、幸せになって欲しいという、ごく当たり前のものだった。 性格が大きく異なる二人の子供を育てることの難しさと、愛情の示し方の難しさが良く出ている。あまり語らない二人の両親がとてもいじましい感じ。 気になったのは、「つれ」という言葉。大阪では普通の言葉で、常にいっしょに行動するような仲の良い友達という意味らしいが、関東ではまず使われない言葉なので、当初意味が分からず混乱した。単なる親友というのよりももう少し強めの言葉らしい。東京の読者は混乱するかもしれないので、ご参考まで。 | ||||
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東京と大阪とか 野球とかサッカーとか 題材はとっても卑近で親しみやすく 何気ないものを使いながら、本質に迫る。 瀬尾さんの言葉はいつもやわらかい。 それがゆえ、乱暴に扱えば壊れてしまいそうな もろさのような物が感じられる。 ついつい大事に読んでしまう。 軽やかな語られる重要さを見逃さないように ついつい足を止めてしまう。そんな感じ。 友人や恋人、親や兄弟 ある時には心地よい空間から飛び出すことは 必要なことかもしれない。 結果的に戻ってくることになっても ずっといるだけでは得られない。 少なくとも探しにでる必要がある 若いとはきっとそういうことである。 高校生に是非勧めたい。 作中にも出て来るが 瀬尾版「人間失格」。 | ||||
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この小説はいろいろな読み方を楽しめる作品だなと思いました。 まず、兄弟愛。皆さんが書かれているように、ヘイスケとコウスケの情愛にはじんときますね・・。 次に、青春。これも皆さんが書かれていますが、ヘイスケとコウスケがそれぞれ悩みながらも、成長していく姿がほほえましく感じられました。 三つ目は、郷土愛。関西の人たちには、強烈なこだわりや愛着、独特の情緒やメンタリティ、プライドとその裏返しのコンプレックスなど、関東人の私には理解しにくい熱いものがあるんだろうなということがひしひしと伝わってきました。 四つ目は、小説教本。本作を読んでいると、伏線の張り方の巧みさや、構成・ストーリーの立て方、人物設定のうまさ、表現力、シリアスな内容を笑いで包む巧みさ、等々に感心させられます。プロの小説家だからうまいのは当然だと言ってしまえばその通りなのですが、やっぱりうまいです。小説はこんな風に書くと書きやすいんだよと、瀬尾さんが身を持って教えてくれているのじゃないかと受け取ってしまいました。作品の中に小説の専門学校が出てきますが、これは、著者が読者に対して仕掛けた"伏線"かもしれないと妄想してしまいました。 五つ目は、私小説的心理分析。こんな読み方をする人は少ないと思いますが、私は、ヘイスケと岸川アリサの二人に注目しました。そして、二人はもしかして、著者の分身なのかもしれないと思いました。つまり、ヘイスケは、器用で要領のいい人間と周りから思われているのに、本人は違和感を抱きながら、もがいている孤独な自分であり、岸川アリサは、この"自分"から一歩離れて客観的に見ているもう一人の自分。二人を描きながら、著者の経験した葛藤を書こうとしているのではと感じました。深読みしすぎですかね・・? 読み方が根本的にちゃうで、と叱られますかね・・・。 全編を通して、「ごめんください。どなたですか・・・」の吉本新喜劇ギャグが光っています。これっておもしろいけど、本当は切ないギャグなんですよね。ある意味で、本作の象徴と言えるかもしれません。 なお、私にとって星4つは最高評価です(星1つと星5つは、原則として付けないことにしているので)。 | ||||
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瀬尾さんとこのタイトルのミスマッチがいったいどうなんだ・・? と手に取りましたが読み進むにつれて、甘酸っぱくてせつなくておかしくて・・。 10代終わりの密度の濃い日々が重なって行く中でいつしかひとまわり大きくなって行く 主人公の兄と弟。またとりまく人々があたたかくて人間くさくて・・。じわじわっと こちらの心もあたたまってきます。 ラストはおかしくもさわやかですがすがしい!と思った直後にあれれ?なんだか涙がポロリ。 自分の中のいろんな感情が揺り動かされたようでこれはたしかに「青春100連発」です。 | ||||
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の登場人物ばかりである。 愛想がよく器用で要領のいい人や、明るくごまかしがないはっきりしている人気者や、真面目で落ち着いている優しい人など、読んでいて気分が落ちることはなかった。 基本の舞台は大阪であり大阪弁の会話で物語が進んでいくので、自分が大阪人ということもあるがすごく読みやすい。 話の内容は、中華料理店の息子2人の話。文才がある兄は家を出たいがためにそれを口実に小説家になるといい東京へ発つ。弟は身勝手な兄のせいで店を継がなくてはならないと勝手に解釈し暮らしていく。 この話を肯定的に見れば、家族や友達、恋人の大切さを改めて感じさせてくれる。悩みがたえない弟は友達や兄に相談し解決していくし、何事にも真剣になれず器用にこなしてしまう兄は恋人から真剣になることの大切さを教わる。 否定的に見れば、全体を通して実家を離れひとりだちすることが良いという雰囲気があること。兄は家族との話し合いがなく進路を決める。責任感のない兄に何も言わない両親。このあたりを詳しく書いてほしいと思った。 しかし、よくまとまっているのでおすすめ。 | ||||
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年間100冊ぐらいの小説を読みましたが、瀬尾まいこ最高です。 中でもこの戸村飯店は最高傑作。 人が殺されることもなく、謎もなく、事件も起きない。 なのにすごい。 自分自身や人の評価って、自分だけの思い込みだったりします。 それを別の人の言葉から、そんな一面もあったんだ、と再評価したり。 そして身近な人(兄弟)や自分自身のことをちょっと再発見。 自然と愛されていたことに気付きます。 最後は泣き笑い。 ほんの少しのこと何だけど、それをすうっと心にはいるかたちで描ける瀬尾まいこは最高です。 色んな人の本を100冊読んでも星5つはヒトケタです。 瀬尾まいこの本は「温室デイズ」以外は星5つ。かならず最後にじんときます。 | ||||
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読み終わって「ああ、なるほどそういうことなのね」って、今までの伏線がきいてくるという、ミステリー的な構成の面白さがあり、またところどころのギャグもしっかり狙っている感じで、今までの瀬尾まいこに比べると、エンターテイメントな要素の多い印象。テーマ的にも、「自分の居場所さがし」という普遍的な内容を、兄弟愛と東京・大阪の文化の違いを軸に上手に料理され、小説を書く技術がより意識的に、自由自在に用いられているように感じられた。そういう意味で、先の見えない不思議な雰囲気を醸し出していたこれまでの作品群とは一線を画すようにも思われる。関東関西の両方の文化を知る人には間違いなく共感を呼び、また片方しかしらない人には、それぞれの文化を知ってもらうための、最高の教科書になるだろう。硬いレビューになったが、ラストではやっぱり泣きましたよ。 | ||||
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大阪の下町ならではの人情味あふれる青春物語で、読んでいてどんどん惹き込まれていった。大阪になじんでいて人気者の弟と、大阪になじめずクールで冷めている兄、性格は正反対で兄弟の仲も悪い二人が、兄の東京行きをきっかけにお互いを気にするようになる。弟はこれまで相談したことがない兄を頼り、兄は世話したことのない弟の世話を焼く、当たり前のことだけれど、お互い今まで経験したことがないことだから、それを素直にできず戸惑う二人の様子が爽快だった。 | ||||
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これまでの瀬尾まいことは違った雰囲気だったけど、家族の関係の良さを感じさせるのはやっぱりこの人の業ですね〜。 人はどんなに強がっても一人では成長できない。 彼らの周りには実にいろんな人たちがいて、支えてくれて、その人たちの何気ない言葉や飾らない素直な思いに触れて成長していく。 人は周りの人に育てられるんだな〜というのがよくわかりました。 「同じ釜の飯を食べた仲」なんてよく言うけど、何年も何年も家族として暮らしてきた関係は強い。 「気が合わない」なんてことも軽く超えちゃうような特別な絆がきっとある。 離れてみて見つけた答え・・・すがすがしいラストでした。 | ||||
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大阪の中華料理店を舞台に、兄弟の二人を主人公に家族の姿を描く。 大げさには描かれていない日常生活の中、 ついと周りから仕掛けられる兄弟比較。 勝ち負けではないにせよ、 子供心にはやはり相手を意識して、心中穏やかではない。 そして家族といえども、自分への理解について悩むこともある。 家族間の関係。その小さいけれども密度の濃い関係を上手に描いている。 | ||||
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ただの兄弟なんちゃってコメディみたいなものでなく、胸にじんときてしまうのは、二人を取り巻く人の愛情が少しずつ伝わってくるからに思う。 心の深い所に置いて見守っていた愛情が、読者に伝わる成長物語だからじんとくる。 自分が認めてもらえてないと思っていた場所から、認めてもらえる自信をつける時間の大切な意味。 人生の曲がり角は、普通の日々に紛れ込んでいる。 「青春は季節物じゃないでしょう?」とアリさんのセリフ通り、戸村兄弟の青春が連発。 「どんなに合わなくても、あの場所に帰りたい」と途方のない心地になるこの思いは切なくて胸に響いた。 瀬尾作品に珍しく、生きている体温を感じる本だった。 | ||||
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