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(やまいだれ)の歌



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【この小説が収録されている参考書籍】
(やまいだれ)の歌
(やまいだれ)の歌 (新潮文庫)

(やまいだれ)の歌の評価: 4.69/5点 レビュー 26件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

これは長編小説ではないと思う

内向的で普段は大人しいが、プライドが高く内心周りを馬鹿にしていて、酒が入ると地が出る肉体労働の若い男の失敗談(失恋談)というところ。ちょっと西村ファンの人以外は厳しいんじゃないかと思う。

 私自身は10年来の熱心ではない読者というところで、「けがれなき・・」をたまたま文芸誌で読んで、芥川賞受賞作や他短編をいくらか読んでというところ。初の長編小説ということで手に取ってみたが、プロットや話のスケール(時間軸、登場人物)を考えるなら、長めの中短篇小説ってところだと思う。章ごとに簡単にまとめると、

1.2.新天地での家探し、家族のことの回想
3.新しい職場
4.帰宅後や休日の過ごし方
5.職場の人間関係、事務員の女性の登場
 ここまで言わば導入部で4割
6.事務員に対する恋愛感情などの自問自答、生活の変化(その日暮らしから、布団など耐久消費財の購入など)
7.若手だけの飲み会で失敗
8.休日、田中英光との出会い
9.10.11.忘年会での一幕。田中英光への没頭
12.離職。また新天地へ

 と、作家(本)との出会いを除けば、プロット的には苦役列車とそう変わらない。むしろ、長くなった分、個人的には今までこの作家にあまり感じたことのない自己愛臭がちょっと鼻についた。

 基本的には、昭和後期の金のない独身男性の暮らしを露悪的に描いてみせた、ってところは他の作品と変わりはないし、家探しで2章も費やしてるあたり、面白く読めるのはファンの人だけじゃないかと思う。この作家が未読なら、他の作品を薦めます。
(やまいだれ)の歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:(やまいだれ)の歌 (新潮文庫)より
4101312885

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