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ヴェネツィアの陰の末裔
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ヴェネツィアの陰の末裔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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魔術によるバトルに相応の頁が費やされていますが、1528年11月のヴェネツィアといえば 「強国とは、戦争も平和も、思いのままになる国家のことであります。わがヴェネツィア共和国は、もはや、そのような立場にないことを認めるしかありません」 と自覚した時代でした。故に歴史好きで、「海の都の物語」のファンとしては、ヴェネツィア共和国には魔術師と、その魔術を敵視する堕落貴族のほかにも、卓越した理性と聡明さによる国家運営に当たる人たちを出したり活躍させることでヴェネツィア共和国の光も描いて欲しかったです。(後半の「彼」がそうだったとはいえます) フランソワ1世とカール5世については、あのくらいの描写で十分ですが、せっかく舞台がフィレンツェにも広がったのですから、メディチ家出身のクレメンス7世やメディチ家についても、もっとも多く頁を割いてもらえなかったのが残念です。 それでもなお5つ星をつけられるくらい、この作品の魅力は健在です。 | ||||
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物語は複雑で丁寧に我慢強く読む必要がありますがそれに値する作品でした。本当にあった歴史であるような作り込みがとても好きです | ||||
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舞台は16世紀で。オスマン帝国、フランス、ハプスブルク家、バチカン……そんな列国相手に立ち回るヴェネツィア共和国です。誰と誰が同盟を結んでいるのか、敵対しているのか、混沌としている国際情勢の中、魔法が存在するファンタジー。ただし、魔法使い(魔術師)の地位は非常に低く。 悪魔と契約しているのでは……というカトリック思想の中で、異能者が生きていけるのはオスマン帝国とヴェネツィア共和国のみ。といっても、どちらであっても尊敬を得られるような境遇ではありません。 こうした中で、11歳より前の記憶を失っている主人公が、国際情勢の陰で必死にあがいて生き抜く物語。 1000年以上前に失われた大魔術を記載した書物の存在もからまり、読み応えがありました。 巻末の新人賞選評では、せっかく国際情勢のお膳立てが良いのだから、ジェームズボンドのような物語として集約したほうがよかったのでは?と書かれたりしてましたが。 自分としては、失われた秘本がらみの部分のほうが面白かったです。この書物の存在がなかったら、☆を下げたかも。この辺りは好みの問題かもしれません。 ☆5を付けたのは、これがデビュー作の新人さんだから。次作への期待を込めて、です。 | ||||
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