彼岸の花嫁
- 花嫁 (112)
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19世紀マラヤ(マレーシア)が舞台のゴシックファンタジー。 個人的にあまり馴染みがない東南アジアの風景描写と、冥婚という興味をひかれる題材が新鮮でそこは楽しかった。 で、それ以外がサイアクです。 まず主人公リーラン。 何かというと他人の容姿を悪しざまに言う。(「馬面の女」や「豚のようだ」など。) くわえて自分も嘘をつく身でありながら出会う人間を片っぱしから「信用できない悪人」扱いする。 常に他人を見下し、この性格は最後まで改善されません。 あとロマンス小説として。 (若干ネタバレです) はじめは香港帰りの人生経験が豊富そうな青年ティアンバイに惹かれるのですが、リーラン自身がさまざまな経験を積むことで最後にはそれほど魅力的な相手には見えなくなっていく…という流れは"少女の成長"を感じて良かったのですが問題はここから。 心変わりしたリーランが選ぶ本命のお相手アーランは冥界の神様的存在で、リーランにとっては「ピンチの時に駆けつけてくれる、自分の知らない世界と通じたミステリアスな美青年」であり「世事に疎い少女が経験豊富な年上のハイスペック男子に惚れる」構図はティアンバイの時から変わりません。 つまりリーランは成長していないんです。 この小説が描く"女性の成長"とは、「自分の容姿(客体化された女性身体)を利用しながら男を転がし、スペックの高い男を見つければ今カレを捨てる思い切きりの良さを持つこと」なんだと思います。 まとめると、作品全体に通底するルッキズムや時代錯誤な"理想の女性(ヒロイン)像"にウンザリさせられる作品でした。 この手のテーマに敏感な人、本来のターゲット層と思われる若い女性にはオススメしません。 | ||||
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