キネマトグラフィカ
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映画会社で働く同僚6人が何年振りかに再会し、過去を振り返るというストーリーです。 26年前に1つの映画のフィルムを順番に渡し、地域を出張した模様が、6人それぞれの語りで章ごとに展開します。 6人それぞれ個性があって、同じ会社で働いているのに目的も思っていることも全然違うのが面白かったです。 ただ、映画会社のお仕事小説と言えるかというとちょっと違う感じもするし、女性が働くことの大変さを表現したいのは伝わるのですが、もう少し登場人物を減らして、主題を絞って深い心情に迫ったほうがいいと思いました。 | ||||
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途中からまたいつものように、ページ数増やしとしか思えないような無駄な改行が続く。この人の特徴か? 暗転ばかりの芝居のようで、飽きて読む気が失せてくる。で、途中で断念。プロローグがまあまあだっただけに残念。これで2回目。この人の文体、文調と合わないのだろうか。 | ||||
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2018年春、ある地方都市の閉館する映画館に50代の6人の男女が集まった。彼らは平成元年に老舗映画会社に新卒入社した同期生だった。いまは違った道を歩む6人だが、思い出の作品を鑑賞しながら、彼らは自らの新人時代を回想する。いまある自分は、当時に思い描いた姿に近づいているのだろうか。それともずいぶん離れてしまったのだろうか。複雑な思いがこみ上げる。 彼らが入社した30年前の平成元年の映画界はすでに斜陽の気配が濃かったが、シネコンはまだ現れず、映画はデジタルではなく35mmフィルムの時代であった。6人は、映画好きが高じて入社した者、「なんとなく」で入った者、縁故採用の帰国子女、結婚までの腰掛就職等などと入社動機も育った環境も大きく違っていた。会社は6人を持て余し、4人を地方営業へ回した。それでも彼らは仕事に夢を抱きつつ、上司や映画館主のパワハラ、セクハラに耐えながら黙々と働き続けた。そんなある日、4人の力を集中しなければならない事件が起こる。 6人の個性が見事に描き分けられている。仕事の夢も、生き方も、性格も異なるが、直面する現実にもがき苦しむのは同じである。なりたい自分といまの仕事のギャップの大きさに打ちひしがれながらも必死で前を向く。家族との軋轢や上司との衝突もある。辛い仕事が続いても、それを補って余りある喜びが待っていた。読む人は自らの新人時代を思い出して彼らに共感するだろう。作者の古内一絵さんは大映に20年間務め、営業、配給、宣伝、買い付け、製作と担当したという。映画をめぐるディテールが詳細に記され、アンゲロプロス、エイゼンシュテイン、溝口健二、鈴木清順などの名前と作品が随所にでてくる。つまりこの小説は作者の映画人体験を群像ドラマに仕立てたのだろう。 しかし、ラスト近くでその予想が外れたのを知る。この小説の主題は「ジェンダー」だと。作者がもっとも力を入れて書く咲子は、入社30年後にようやく夢であった製作プロデューサーに就いている。しかし、50代になった彼女を待ち受けていたのは…。咲子は雇用均等法以後の総合職採用であったが、社会の意識は法律に追いついておらず、男以上に成績をあげないと女性は認めてもらえなかった。「業界初の女性営業」のプレッシャーに耐えて戦い続けた。女性が男同様に働くことで抱える痛みと苦しみ。それを受け入れて夢をかなえた時に突きつけられた選択は辛いものであった。立ちつくす彼女に手を差し伸べる同期のやさしさに涙した。 現場感覚に満ちたお仕事小説である。迷える新人が読んでも、悩めるベテランが読んでも、仕事の中に自分の夢を見る人には、考えさせられ、励まされる作品である。 | ||||
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人が人を応援する最高の手立てはエールを送ること。更にそのことを教えてくれる友が近くにいれば最高! そのことを熱く語っていてグッとくる。カバーイラストの東京駅と女性の意味も分かった。 本の最後の締めは、映画と映画館への溢れんばか愛情と青春賛歌!!咲子の続編が読みたい!!! | ||||
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