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うつくしが丘の不幸の家
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うつくしが丘の不幸の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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よくある同じ場所で起きたいろいろなストーリーをうまくまとめた短編集風作品です。 創元文芸文庫をあまり手にすることがなく、他の文庫よりも字が小さかったりして読むリズムがつかみにくかったですが、それぞれのストーリーもなかなか面白くていい作品でした。 ただ町田さんは女性を描くのが素晴らしい代わりに、男性の描写やキャラクターが少し薄いのが少しだけ気になります。 男性が主人公のストーリーも結局イニシアチブを握っているのは女性の登場人物ですし。 女性作家さんだからというのはたぶんにあるのですが、それでもその落差が気になるのも町田作品あるある。。。 | ||||
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すっかり町田そのこ作品の虜になった一ファンです。 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』『ぎょらん』などと同様、連作短編で紡がれる、「家」をテーマにした作品。 第一編から、「うつくしが丘の一軒家」の住人が、時代を遡る形で描かれ、この一軒家で起きた21年分(エピローグを含めると24年分)の出来事が紡がれます。 登場人物の家族や住まい、葛藤などを鮮やかに切り出すのが本当に巧みな町田そのこさんの作品らしく、どの編も魅力的でドラマ性に長けています。 「不幸の家」と呼ばれていた一軒家、その蔑称に相反するように、そこで暮らした一家は自分たち家族と自分たちなりの向き合い方を見つけ、前向きな形で家を去っていきます。 そこには私達が本質的に好きな「ゴシップ」がいかに表面的で浅はかで愚かなものかを見せつけるかのようです。 作品の象徴的なオブジェクトとしてびわの木が登場します。第一編でその木を切ってしまおうとした美保理を信子はさりげなく止めます。そのびわの木には大切な思いが込められていることも明らかになります。 ミステリー雑誌に掲載されたので誤解を生んでいるところはありますが、ミステリーではありません。 ただ、端々に「そういうことだったのか」となる箇所があり、読者を楽しませてくれる感じが嬉しいです。 純文学やミステリーといった枠に一切とらわれず、描きたいものを圧倒的な筆力で描き出す、今作も非常に満足度の高い作品でした。 例にもれず、読み始めたらどんどん引き込まれる構成力は本当に見事です。 | ||||
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時間軸をさかのぼっていく感じなので、謎が謎を呼びつつフラグを回収しながらストーリーが進んでいくので、物語に引き込まれる感じがしました。 | ||||
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『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』が良かったので、読んでみました。5つの章から構成されますが、一軒の戸建てをめぐる話なので、章により年代は前後します。絶妙に登場人物が重なり、輻輳的に話が進みます。また、小道具として、枇杷の木が重要な役目を持ちます。 それぞれ問題を抱えた登場人物のその後の顛末はというところですが、著者の巧みなストーリー構成で一気に読ませます。笑いあり、涙ありのお勧めの一冊です。 | ||||
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町田さんの作品は本当に読みやすくて、心にスッと入ってくる。 でも、先に読み進めるのがもったいなくて、少し読んでは閉じ。を 繰り返してしまう。 どの話も良かったけど、一番心に響いたのは「夢喰いの家」。 | ||||
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「ホテルローヤル」という本を、思い出した。荒れ果てた廃墟のようなラブホテル、過去にさかのぼってゆく。 この本も、一軒家の中古物件を、購入した新婚夫婦の物語から始まる。さぁ、これから頑張るぞ、と思ってた矢先に、親からの電話で夫が呼び戻される。あ~あッ、なんか憂鬱な気分になった。スッキリしないまま第2章に。過去に住んでた人たちが不幸に見舞われるのだろうか。不安な気持ちのまま読み進めてゆく。不幸な要素は見え隠れするけど、それぞれの家庭の住人達は、なんとか不幸を克服してゆく。ちょっとホッとする物語です。 | ||||
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物語が遡って行くところが面白かったです。 主人公それぞれが大きな幸せではないけれど小さな幸せを大事にしていこうというところがよかったです | ||||
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美しが丘にある、3階建ての真っ白な壁の家。新築時代~20年にわたり、この家に暮らした5つの家族を描く短編集。過去に遡っていく物語で、それぞれに小道具や人物に繋がりが仕込んであって、楽しいです。 エピローグで、最初に戻って、ほっこり。 | ||||
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読みやすかったです リレー形式というか 前編とのつながりの箇所がわかるたびに 面白さが深まりました どこにでもあるような問題だけど 何らかのきっかけで 前向きになれるという事も 教えられた気がします 読見終えたあとの気分も良きです | ||||
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ミステリーじゃないのに、ミステリーっぽさにドンドン読み進められる構成が、うまいな〜と感じました。 ひとつの家を取り巻く様々な人々の人生が、とても面白かったです。 裕福ではない子供時代、ボロボロの家が嫌いで、綺麗な家やマンションを1人で見て歩いたり、ハウジング雑誌を購読したりしていた自分自身の事を懐かしく思い出しました。 子供の頃の夢は叶えて、憧れの新築一戸建ては手に入れたものの、早い段階で一人暮らしの今、本書に書かれているように、家はただの容れ物だな〜と共感しました。 | ||||
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タイトルから後味の悪い不幸エピソードか続くのかと思っていたけど 良い意味で期待を裏切ってくれました。 一章ごとに住民が変わるオムニバス形式ですが、読み進めていると少しずつ登場人物に繋がりがあって面白かったです。 こんな時代だからこそ救いのある話でホッとしました。 | ||||
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思った以上に良かった作品でした。 | ||||
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レビューが気になり、読んでみました。良かったです。凄く心がほっこり、優しくなれます。最後のお話もじんわりと心が温かくなりました(*^^*) 他の作品も読みます!! オススメです。 | ||||
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この本は内容が面白く、かなり中身の深い本です。それでいて、色々な事を考えさせられる勉強になる本でした。何かにつまずいて困っているそんな人に送りたい本です。 | ||||
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町田さんのものは辛いものも多いですが、これはそうでもなくほっとしました。 | ||||
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短編集ですが、それぞれが繋がっていて、最後は、心がとても癒されました。 他の作品も読んでみたくなる作家さんでした。 | ||||
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また泣いてしまった。不妊治療のご夫婦の話が一番印象に残った。少し違うかもしれないけど、泣き喚いても叶わない事があって自分が本当に無力で無意味で切なくて寂しくて、そう思った事があったから。私は同性を愛す人間なので。角度とか色とか重さとか少し違うけど重なる部分はあるのかなと思った。みんな一生懸命にもがいて、それぞれの幸せを見つけてた。また勇気づけられた。私もそうありたい。今回も読んで良かったと思えた。町田そのこさん、ありがとう。 | ||||
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装丁はさすがに古本…でしたが、キレイに扱われてて よかったです。 | ||||
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同世代の話で同感できる事が多く良いSTORYが多かった。 | ||||
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うつくしが丘のある一軒家に住む色々な時期の家族の物語がつながる連作集。 題名から受ける印象とは違い、心温まるストーリーなので安心して読めます。 家という箱にこだわる必要はなし、また家によって結びつく人間関係もある。 隣人の関係も良いアクセント。 読みやすく、それぞれの家との関係性も分かりやすく、幅広い世代で楽しめる作品。 | ||||
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