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うつくしが丘の不幸の家
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うつくしが丘の不幸の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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可もなければ不可もなし…と言った感じかな | ||||
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【読書のきっかけ】 何十年も前の話ですが、私は、現実の「うつくしが丘」に住んでいたことがあります。 この作品のように、「海を見下ろす住宅地」ではなかったけれど。 また、そこに住む人たちを過去に遡って描いていく趣向も面白いな、と思い、手に取った次第です。 【率直な感想】 正直なところ、私が小説に求めるものとは違う作品だったな、と感じています。 5つのエピソードが描かれているのですが、どれも、普通にありそうなお話なのです。 確かに、あまりにリアリティに欠けているのも問題かもしれませんが、フィクションなのですから、もっとドラマチックな展開にしてくれないと。 「不幸の家」と呼ばれているというけれど、このエピソード程度のことが、「不幸」なのかどうか。 その辺りの疑問が払拭できず。 また、このエピソードが、すべて「ホームドラマ」なのです。 つまり、「社会性」がない。 この家に住むことになった登場人物たちが、前の住人の残した痕跡を発見して、過去に遡っていることは分かるのですが、いまひとつピンと来ないですね。 現在この家は築25年ということですから、21世紀になる少し前に建築された家ということになります。 この間の社会での出来事を時系列的にあげると、 「ハッピーマンデー制度の導入」「9.11のアメリカ同時多発テロ事件」「ワールドカップ日韓共同開催」「オレオレ詐欺の横行」「『格差社会』が流行語に」「東京マラソン初開催」「スマホの普及」「リーマンショックによる不景気」「テレビがアナログ波からデジタル波に」「東日本大震災発生」「東京スカイツリー開業」「ブラック企業が話題に」「マイナンバー導入」「ポケモンGOの流行で、歩きスマホが問題視」「インスタ映えが流行」「歴史的猛暑の夏が到来」などなど。 これらの少しでも、登場人物たちの会話に含ませていたなら、「この物語は、時代を遡っているのだな」と実感できたと思います。 また、現実世界との関係でいうと、ここに住んでいた人たちは、1エピソードだけ、「借りて」いますが、その他は「購入」しているのですよね。 「うつくしが丘」の場所は特定されていないけれど、三階建ての一軒家ですから、地価の安いところでも、数千万円以上はするでしょう。 普通はローンを組むことになり、確かに、ローンのことは、いくつかのエピソードに登場しますが、一戸建てにせよ、マンションにせよ、自分の家を購入するというのは、普通の人にとっては、人生の一大イベントです。 ローンを組むには、きちんと返済可能かという審査がありますし、全額ローンというのは通常はなくて、一定額の頭金、つまり自己資金がないといけない。 確かに、ローン返済中でも、家を売却して、そのお金でローンを返済し、別の住宅に移り住むということも可能ですが、それは計画性がなさ過ぎ。 だから、25年の間に、所有者が4人目というのは、設定として無理がある。 もっとも、そうしないと、1冊の本にならないというのは分かりますが。 【全体評価】 この作品は、「幸福」か「不幸」かは、本人が決めるもの、ということを主張したいようなのですけれど、それは当たり前のことです。 少なくとも、私が「うつくしが丘」に住んでいた頃、周りには、「自分が不幸だ」なんて思っている人は、いなかったと思います…。 | ||||
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(ネタバレあります)人に勧められて読みました。私がターゲットでなかったのかもしれませんが、表現とストーリーに新鮮さを感じることができず、あまり好みではありませんでした。「ままごとの家」について、未成年の親が進学とキャリアを捨てて高卒で働くという選択を過剰に持ち上げている部分はとくに疑問です。奨学金を背負い必死に勉強し働く学生も多くいます。モラトリアムを謳歌する場としての大学像は、あまりに古く一面的だと思います。 | ||||
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