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香君
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香君の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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奇跡の稲をめぐって、壮大なパノラマが広がるファンタジー世界。 そこかしこのあらゆるものから香りが生き生きと見えてくる。 そして、香りの声が聞こえてくる。 発する香りの声は感情を歌い上げている。 奇跡の稲により統制をとっている帝都。 その繁栄は高効率化を進めた改変により危機に転じていく。 民のために、その救いの手は。 下巻に続く。 | ||||
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香りで世界を変えるーー面白いところから物語が始まったな、と思いました。 読み進めていくうちに、現代の世界的な問題であるF1種のことを言っていることに気付き、これをファンタジーで語るのか、と驚きました。まだ前編ですが、後編どうなるのかが楽しみです。 惜しいと思うのは、物語の緻密さからも、テーマの重さからも、上下2巻では少し重たいのでは、と思うことで、守り人シリーズなどと比べると設定を追うのがかなり忙しくなること。5巻くらいの広大な物語の方が読みやすかった気がします。 | ||||
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ページをめくる手が止まりません。本の世界にタイムトリップしたような気持ちになります。 とにかく本当に面白かったです! | ||||
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最高に面白いです。綿密に世界が描かれています。ぜひ読んでください | ||||
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絶対に読んでほしい。綿密に描かれた世界に入り込めます。面白かったです。 | ||||
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上下巻を一気に読破した。 やっぱり電子書籍より、文庫本より、 ハードカバーのこの存在感が良い。 そしてやっぱり、この作家さんが好き。 永遠に推し続けたい。 この人の心の内側には、どれだけ豊かな感性と着想が賑やかに、ときに静かに暮らしているんだろう。 今作の主人公のアイシャ然り。 獣の奏者のエリンも然り。 この人の描き出す女性の奔放さと、繊細さと、機知と、勇敢さが大好きでたまらない。 世界をこんな風に眺められるような、そんな人間になれるような人生を歩きたい。 物語は人をつくるから、子ども時代にこれを読める子どもたちは、本当に幸せものだな。 貪るように読み耽ってほしい。 | ||||
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「マイ・フェア・レディ」という古い映画があるが、確かヒギンズ先生は言語学者で、下町育ちの主人公と少し会話しただけで出身地を当ててしまうとういシーンがある。人同士は、出会うと会話や顔かたちなどでどんな人物か危険な相手ではないか、などを判断する。そこに実はにおいも入っているのは我々も何となく分かる。もしその匂い感覚が鋭く、昨夜の食べ物の種類、材料、香辛料などまで分かるとすると、ドキッとするであろう。このストーリーの最初の方で、この人は疲れているにおいがする、という場面があるが、病気の独特のにおいがわかればこれは漢方医の仕事であろうか?その昔、もし私がある国を治めていたとして、別の国から来た重要人物に初めて会うとすれば、このような嗅覚に鋭い従者をそばに置いて、においによる種々の判断をするに違いない。そんなことを思わせる物語である。 | ||||
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おもしろく、一気に読めます。上橋さんは日本のファンタジーの宝です | ||||
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すでに5回目を読んでいます。文章、表現が美しいです。上橋先生好きなら必ず読むべき作品です。鹿の王より入り込みやすく、植物の存在を考えさせらせる作品でした。 | ||||
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おもしろくて、一気に読めます。上橋さんは日本のファンタジーの宝です。 | ||||
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一文字一文字噛み締めながら読みたい1冊。時間をかけて書かれる先生なので一回目は勢いで読みますが、2回目3回目はじっくり読んで楽しみます。個人的に鹿の王より読みやすかったです。 | ||||
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香りを嗅いだだけでそんなことまで…と思わせてしまう❗️そして、一種類の稲にだけ頼るとその稲が害虫に食べ尽くされるとしたら…現代にも通じる環境問題に考えが及びます。 | ||||
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一言、最後の締めくくには、イールはもっと暗躍してくれるかと思いましたが、彼の影が非常に薄くなりちょっと残念でした。イールは活神の香君を暗殺しようとした男。でも、そこには彼女を愛する男を含めて、それに対して仕返しや懲罰につながる怒りがほぼない珍しい作品。上橋さんのお人柄がしのばれます。 バッタや植物が書きたかったからでしょうけれど、もう少し人間模様も書いて下さったらと思い、★を一つ減らしました。上橋さん、大作をお疲れ様です。どうぞ、次々に作品を生み出して下さいね。 | ||||
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●著者が初めて試みたという植物をテーマにした作品。植物が他者とのコミュニケーションを図る手 段として「香」を用い、その声を聴くことの出来る「香君」というアイディアは非常にユニークです。 食物連鎖や植物生態系の詳細な描写、次々と襲いかかる危難の連続に休む暇なくページをめくりま した。 主人公の言葉を借りた後半の独白は胸に迫るものがあります。生物の多様性の大切さを述べると共 に、神の託宣や独裁者の専制主義ではなく、人と人とのコミュニケーションをベースにした民主主義 を大切にという半端ない熱量が伝わってきます。 でも、やはりアイシャは孤独なのですね。 | ||||
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生物多様性や生態系の保全について言葉にしようとするとき、その重要性について分かっていながら、うまく伝えられないもどかしさがありました。絶滅危惧種を守るということについても、淘汰されることは地球の長い歴史の中でやむを得ないことであり、人間がそこに関わることが却って生態系のバランスを崩すことになるのではないかという考えも理解できますし、何より、人間が生物について知っていることがほんの僅かだということも間違いないからです。でも、この最新の様々な知識や研究に裏付けされた物語を読み、これこそ多くの人に読んでもらいたい本だと思いました。 圧倒的な力をもつ植物であるオアレ稲はある意味では人間を操り、世界を席巻します。そこに政治が複雑にからみ、香君を宗教的な頂点とするオアレ稲に依存した世界が出来上がります。しかし、過度な依存はもろく、オアレ稲の害虫であるオオヨマの変異やオオヨマを食べることで卵を産むヒシャというバッタの大量発生がこの世界を危機に陥れるのです。そんな時に登場するのが主人公であるアイシャでした。初代の香君と同じ力をもつアイシャは、植物の声や土の変化、昆虫の変異を伝え、人々は目の前の利益にとらわれず、オアレ稲の焼却を受け入れます。そして数年後、ただの宗教的存在ではない香君となったアイシャとともに、人々はオアレ稲に依存しない世界を目指していきます。 上橋さんの作品を読むと、ストーリー展開の巧みさと魅力的な登場人物によって、物語の世界にすぐに引き込まれてしまいます。しかしそれだけではなく、多くの示唆に富んでいるのです。「鹿の王」に続いて、この作品を生み出した上橋さんの描く次の世界が本当に楽しみです。 | ||||
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是非読んでほしい | ||||
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声ではなく香りから感情から心和上入れる繊細な主人公の 心情に新たな感動をに打たれました | ||||
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●万能にも思えるオアレ稲にたかる害虫オオヨマの大量発生予感。どんな大災厄が起きるんだろう。 読む者はそんな焦燥感に包まれながら、次々と謎が提示され不安に襲われます。さらに近隣藩王国 の不穏な動きも気になります。 それより、何といっても主人公アイシャの出自や特異能力の意味は何?香君とのかかわりは?・・ ・などなど、物語がどの様に展開して行くのか期待感が大きく膨らみます。ストーリーテラーの巧 みな筆致にページをめくる手が止まらない。直ぐに下巻を発注しました。 | ||||
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注意点 ・家事とか仕事とかどうでも良くなる。ページをめくる手が止まらない。途中で止めるには強い意志が必要。 ・睡眠不足に陥る。 ・友達との約束?それよりこの本を読み終わりたい。 ・金欠だけど下巻も買わずにはいられない。 以上の点を踏まえ ・自分及び家族の食料を確保し ・大切な人との約束がないことを確認 ・仕事や勉学に差し障りのない休日に ・食糧と水分を準備 ・睡眠不足になる覚悟で どうぞページを開いてください。 詳しい感想は下巻の方に書きました。 小雨の中の新宿御苑のベンチや、 夕暮れの木々の中の林試の森公園、 昭和記念公園の芝生広場にテントを立ててなど、自然の中で草や花の香りを嗅ぎながら読むとまた趣深くおすすめです。 | ||||
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周りに「最も好きな作家は上橋菜穂子」と言いながらも、「鹿の王」は苦手でした。「物語に上橋さんが書かされてる感じ」がせず、「頑張って書いた」感じがしたんです。 守人シリーズでは「夢の守り人」と「神の守り人」が苦手。 好きなのは旅人シリーズや、闇の守り人、天と地の守り人、獣の奏者シリーズです。 もし、似た感性の方がいたら、間違いなくお勧めします。 以下ネタバレ 他の方がおっしゃってるように、スピード感があり、「読み始めたら止まらない」という点で、まさに世界に誇る日本のファンタジーの女神!上橋菜穂子ここにあり!と、私も感じました。 目の前に広がるような描写。人々の思惑や、視点の多様。主人公をはじめとする登場人物の魅力。とても読みやすくて上下巻を3日ほどで読んでしまいました。(先が気になってしまって、家事や仕事が手につかなくなるので要注意です。) しかし、正直に言って「天と地」や「獣」での、あの「圧巻」とも言えるスペクタクルを私は今回感じることができませんでした。 あのニ作品はとにかく、クライマックスが大きな映画館で超大作を見てるような臨場感とスケールの大きさがあったのですが、そこまでのダイナミックさはありませんでした。 クライマックスシーンが戦いではなかったこと(話の流れ的には自然なんだけど)、主人公がそこまで命の危険とかがなかったこと、とかが言えるのかもしれません。 また大きな帝国と周辺の国々という構図も、獣の奏者を彷彿とさせるところがあり、なんとなく先を予想できてしまうストーリーでもありました。 もう、上橋先生は、獣や守人を超える(私の中で、ですが)何かを作り出すパワーや種がないのかもしれない。 それでも最後が心あたたまる終わりだったことは、エリンの最後に涙が止まらなかった私には救いです。 色々書きましたが、やはり上橋ファンには一読をお勧めしますし、2000円出す価値のある本だと思います。 好きか嫌いか聞かれたら大好きだと答えます。 担当編集者の皆様、上橋先生、ありがとうございました。 | ||||
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