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渚の螢火
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渚の螢火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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沖縄の歴史に、思いをはせ、自らのアイデンティティを考えさせられる佳作です。ミステリーを超えた感動があります。 | ||||
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沖縄返還の時、裏ではこんな事件が起こっていた・・・かもしれないというフィクション。ハラハラドキドキと刑事の人間模様を最後まで堪能した。確か、香港の返還を巡って、裏ではこんなことが起こっていた・・・ら面白いなという名作が昔あったな、なんてことを思い出した(服部真澄著『龍の契り』)。 フィクションとはいえ、一夜にしてドルから円に、通行車線も右から左に変わったというのはもちろん本当の話。米留組や金門クラブなども実在した。そんな史実が基になっているから、色んな部分で説得力がある。 沖縄の中で、地元の人同士でも色んな差別があった(例えば離れ島の出身者に対して、日米の混血児に対してなど)ことは初めて知ることも多かった。私はもちろん本書をエンタメ小説として読んだが、隠れた歴史を教えてくれる本としても貴重。同じ登場人物での続編を期待! | ||||
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沖縄出身で、この本の時代を那覇ですごし、住んでいた場所も物語の 主人公が勤務する場所の近くでしたので、大変興味深く読ませていた だきました。 | ||||
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「へぼ侍」、「インビジブル」に続く第3弾はさらにグレードアップ。 2022年、本土復帰50周年記念を迎えて。 タイムリミット1972年5月15日の沖縄が舞台。 その直前に、100万ドル強奪事件が勃発した。 この事件を解決できなければ国家を震撼させる。 その使命を帯び、身を挺して挑む刑事たちの執念。 事実が積み重ねられていくごとに事件の階層は深くなっていく。 その過程では、戦後の苦難の道を振り返っている。 激動の中で魂の叫びがここにもあった。 | ||||
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本土復帰直前の沖縄で、銀行の現金輸送車が襲撃される。琉球警察本部・本土復帰対策室の真栄田太一は警察幹部より、限られた戦力で極秘裏に捜査し、100万ドルを奪還しろとの命を受ける。 強奪事件捜査の刑事小説としてだけでなく、それ以上に、当時の沖縄の街の様子や米軍との関わり合いなどがリアリティをもって迫ってきます。 ラストは、沖縄の人々が歩んできている過酷で残酷な歴史で事件の背景が明らかになり、何とも遣り切れない気持ちになります。 警察ミステリーであり、沖縄の戦後史でもあるハイブリッドな一冊です。 | ||||
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沖縄返還目前の沖縄。沖縄のドルを円転するためのドル100万ドルが強奪される。 日米の外交問題化を防ぐため、本土に出向していた刑事が捜査に挑む。 琉球警察との軋轢や、アメリカの動向もある返還のタイムリミットが迫る中、果たして無事に事件を解決できるのか、というストーリー。 正直、あまり期待しないで読んだが、後半の畳みかけは素晴らしい。 強盗事件を下敷きにしながらも、戦後から返還前の沖縄の情景を素晴らしい筆致で表現している。 アメリカ車で捜査をする風景なども興味深い。 単なるアメリカ対沖縄の構図以上の内容で、捻りも加わり、終盤からは一気読み間違いなしです。 予想を超えて良かったですし、お勧めできる一作です。 | ||||
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本土復帰を間近に控えた沖縄で100万ドルの現金強奪事件が起きる。日米両政府に知らせる事も出来ず、内密に捜査を進める琉球警察の特捜班の面々。琉球警察内部でもこの事件を知る者は極一部。東京帰りの真栄田は優れた洞察力で事件の捜査に当たる。沖縄を支配していた当時のアメリカの闇と本土以上に苦難の歴史であった沖縄の戦後が知れる、勉強になる1冊でした。 | ||||
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沖縄県民です。坂上泉さんは相当な取材をしたと感じます。地名・人名や地理、文化・風俗、警察や米軍、暴力団組織、日・米・琉の微妙な関係、そのベースに現金輸送車から強奪されたドルを追う内容です。 展開も別組織の協力者やインフォーマーなど敵か味方か不明なグレーの人物も出てきますが、終章に向けて見事に伏線回収されます。 各章の冒頭に「誰か」のバックストーリーが書かれますが、再読すると「あの人物だったのか」と楽しめます。 小説に出てくる軍・政府道1号線、13号線はそれぞれ現在の国道58号線と329号線です。 坂上泉さんの過去2作も手に取ってみます。 ※個人的理由ですが、私の苗字が小説に出てくる(新里愛子)ってなんか嬉しいですね。 | ||||
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