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ミス・サンシャイン



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【この小説が収録されている参考書籍】
ミス・サンシャイン

ミス・サンシャインの評価: 4.28/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

思わず泣いてしまういい作品

大学院生の岡田一心は伝説的な名女優和楽京子の身辺整理を手伝うことになる。戦後日本だけでなく世界の
人たちのあこがれとなった彼女も今はいいおばあさん。一心はこの矜持を持って凛とした女性の過去に触れる
ことでいろいろなことを学んでいく。ここら辺のストーリーは、戦後日本映画と銀幕のスターたちへのオマージュと
なっている。一心は昔自分の幼い妹を病で亡くしている。そして激しい失恋も経験する。和楽京子と語り合うことで
長崎で被爆した彼女の過去の人生を知ることになる一心。大きな事件は起きない。感動的な言動もない。だが、
和楽京子やその周りの人々の話は強く胸を打つ。一心はここで貴重な人生勉強をすることになる。読みながら
胸があつくなる佳作である。
ミス・サンシャインAmazon書評・レビュー:ミス・サンシャインより
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No.19:
(4pt)

何気ない日常の何気ない出来事に引き付けられる

モデルになってる人がいるのだろうかとか 
だとしたら誰だろうと想像しながら読み進んだ。
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No.18:
(4pt)

戦争はいやだ

戦争は悲しみしか残さないと思います
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No.17:
(5pt)

昭和の大女優と大学院生の邂逅

10年以上前に引退した昭和の大女優の荷物整理のバイトに行った大学院生が、大女優の人間性に魅了されていく話。

和楽京子は架空の人物であるが、詳細に至る描写で実在していたのではないかと思わせられて、彼女の魅力に私も魅了されていった。とても清々しい読後感でした。
ミス・サンシャインAmazon書評・レビュー:ミス・サンシャインより
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No.16:
(5pt)

たくさんの人に読んでほしい物語

女優、和楽京子の生き様に魅了されつつ、物語に没頭。
被爆した友人への思いを知ったときには涙、涙。
たくさんの人に読んでほしい物語。
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No.15:
(5pt)

長崎だからこうなった 人の一生を感じさせる儚くも美しい物語

著作『国宝』が映画化されて、現在日本映画史上まれにみる大ヒットとなっている吉田修一さん。
彼がちょうど『国宝』を書いた後か、同時に書いていたと思われる小説『ミス・サンシャイン』を読みました。
吉田さんは、『国宝』を書くために、歌舞伎の世界の裏方として数年参与観察をされたと聞いていましたが、この『ミスサンシャイン』も『国宝』と同じく芸事の世界に生きる往年の大女優を、アルバイトで彼女の家に通うようになった主人公の大学院生の男の子から見た物語です。その期間はわずか半年らしいのですが、この老齢の大女優と、男の子との触れ合いが実にいいのです。ふたりはともに長崎出身・・・・。
ここまで読んで、あれ?って思った方いませんか?
そう、昨年、放送されたドラマ『海に眠るダイヤモンド』の、宮本信子演じる老婦人と彼女に気に入られて一緒に過ごすようになる神木隆之介演じる元ホストの青年との淡い関係に似てるんですよね~。いずれも老婦人が長崎という町で若い頃に生きたこその物語ですし。
もちろん、ふたつの作品は別々ですが、偶然にも、主人公と老齢の長崎出身(で上品な)女性という関係、そして淡くはかない恋心(?)もフワッと感じさせてくれるとこが激似ですよね。
この老女が娘時代を送ったのが被爆地長崎である、ということが、物語のキーポイントでして、そう考えると、さらに似た小説があります。同じ長崎出身のカズオイシグロの「遠きやまなみの光」です。こちらも戦中を長崎に生きた女性のその後の暮らしが優雅ではあるものの一抹の儚さと哀しみを湛えて描かれています。
私はこの文庫本200ページをめくったところで落涙しました。
吉田修一さんは今後どういう小説を描いていくのだろうか、と思わせる内容でした。
『怒り』や「悪人』もすばらしいのですが、私が最も好きなのは『横道世之介』です。
あの主人公とそれをとりまく人々が感じさせる時代の気分、場所の気分、そこから生じる儚くも楽しくやがて人生の真実に迫るような物語展開が、身震いを感じさせるほどの感慨を味わわせてくれたからです。
この「ミス・サンシャイン」にも横道世之介のような雰囲気が全体に流れていますが、一方で「国宝」で新境地に至ったとも思える吉田さんの「芸に生きる一人の人間」の描写力も魅力です。
長崎を考えさせられる小説。原爆が落ちて終戦を迎えた年から80年後のこの夏、まさに8月に文庫本されたということ、忘れないでおきたいものです。
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No.14:
(5pt)

心に染みわたるラブストーリーがここに。

時を超えた心のラブストーリーは梅の花から始まる。
その往年の映画女優とは。
深みのある”ミス・サンシャイン”が意味するところ。
見えるその映画のワンシーンの数々。
長崎、原爆の足跡。
”自分の呼吸がちゃんと出来ている”ことを確かめ、”失敗した人から何かを学ぶ”大切さ。
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No.13:
(5pt)

生きることの気高さ

文庫化を機に、国宝に続き吉田修一氏の作品を読ませてもらった。
帯書きや、文学賞で主題が男女の恋愛物なのかと読んでみたがそうでは無く、主題は、戦争、原爆や病により人生が翻弄されようとも、ミスサンシャインと被爆を陰で揶揄されようとも、幸福とは何か、生きることの気高さとは何かを考えて欲しいということなのでしょうか。一心の鈴に対する思いは、男女の恋愛感情ではなく、鈴の生きることに対する気高さに対して、尊敬や慕う気持ちなのでしょうか。
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No.12:
(5pt)

涙腺崩壊ではなくて

最近、安易に涙腺崩壊という言葉が用いられています。この作品も涙腺崩壊必至だそうですが、私は長崎の方々の叫びと読みました。夏になると戦争や原爆のことが丁寧に長崎では語られますが、他県ではそんな事はない、という現実を長崎から出て初めて知る、なんで?長崎を忘れるな、作者の叫びとして読み終えました。
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No.11:
(5pt)

涙腺崩壊させる壮大な歴史小説

吉田修一という作家は名前も知らなかった。金沢学院大学の友人が同大学が主催する「島清恋愛文学賞」の受賞作品として推薦してくれたので、読んでみた。最初は文体の軽さ、描写の底浅さに、読み通す価値があるかを疑い、投げ出しそうになった。ところが途中からグイグイと引き込まれたではないか。最後の、アカデミー賞授賞式に特別招待された和楽京子の、ついに読まれなかったスピーチの原稿を主人公の一心が読むところで涙が止まらなくなってしまった。
これは恋愛小説ではない。並の恋愛小説ならこんな涙腺崩壊に至るなんてありえない。恋愛を、性愛を超えた深く純粋な愛を描く小説であり、20世紀後半の日本の歴史を辿る壮大な歴史小説であるからこそ、深く心を抉る、揺さぶるのだ。大女優、和楽京子(鈴さん)、肉体派女優として出発し、演技派女優となり、テレビの台頭で映画が衰退するとテレビ女優、さらに舞台女優として活躍を続ける。実在したさまざまな女優たちがモデルとなって重ね合わされている。彼女の人生の軌跡は第二次大戦後の日本の歴史をなぞっていく。その出発点にあるのは長崎の原爆だ。終戦直後の長崎を舞台としたカズオ・イシグロの『遠い山なみの光』を想起せざるを得ない。吉田修一もイシグロも巨大な悲劇を正面から描こうとはしない。しかもここにあるのは死者たちが生きた生への絶対的肯定だ。幼くして病死した一心の妹、一愛(いちえ)と鈴さんの親友、原爆症で死んだ林佳乃子は、幸せであったことを告げて逝く。
(一愛)「一愛のこと、幸せな女の子だって思っててね。だって、本当にそうなんだもん。」
(佳乃子)「こんな楽しい人生ば過ごせた人なんて、そうそうおらんよ。うちは本当に恵まれとる。こんな幸せ者はおらん。……ね? 鈴ちゃん、そうやろ?」
この二人の背後には戦争による非業の死を迎えなければならなかった幾千万の魂が見える。和楽京子は彼らの身代わりとして激しい情熱で生き抜いていったのだ。
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No.10:
(5pt)

素晴らしい作品でした

物語りのテンポもよく、展開が心地よい作品でラストに泣かされました。
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No.9:
(5pt)

映画の力

吉田修一さんの本は「国宝」が一番好きだけど、2番目がこの作品かなと思う位です。
映画が大人になる方法を全て教えてくれた、と言える程の映画人間でした。吉永小百合さんでなくても、大いに推薦したいです。
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No.8:
(5pt)

なんたって、タイトルが素晴らしいです❣️

なんたって、タイトルが素晴らしいです❣️。吉永小百合さんのコメントも、端的に言い表わしていると思います。
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No.7:
(4pt)

梅の香のような

80代の往年女優と大学生の青年の間に生まれる心の通い愛は
まるで今咲いた梅の香のようで
ふわ〜っとした空気に包まれたかのような

肩の力が抜けないような日々の中での
一輪のあたたかさのような読後感
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No.6:
(5pt)

上質な映画

古い映画を見た時のような懐かしく暖かい気持ちと
戦争反対を高らかに叫ぶよりもその思いが心の中に
沁みました。
戦後活躍された沢山の俳優さん達が浮かんでくる作品でした。
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No.5:
(5pt)

昭和の映画界を知る

りんとしたヒロインがすてきです。
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No.4:
(5pt)

最終章。涙が止まらなかった。

気づいたら一心を自分に置き換えて読んでいた。
そんな、自然体な文章であり、露骨な人間の思考のエグい部分も解りやすく表現されているので、無理なく胸に入ってくる。
物語は結構たんたんと進むが、読み進めるうちに登場人物の深い心情に対して、次第に共感していく。
一気読みでした。本当に優しいお話です。

装丁も素晴らしいのですが、本の紙質がとても滑らかで、手触りが良く気に入っています。
データではなく、紙の本での読書を強くお勧めしたい作品です。
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No.3:
(5pt)

良かった

優しく心に響く美しい小説。圧巻。このような名作と出逢えて本当に嬉しい。生きてて良かった。
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No.2:
(5pt)

確かに鈴さんは存在した

往年の銀幕スター、鈴さんの家に荷物整理のアルバイトで通うことになった一心。
ハリウッドでの活躍した元スターでありながらも地に足つけて暮らしている現在から、荷物整理に合わせて過去をなぞっていく。

まるで実在している人物のように、映画の世界を始めとして当時の時代描写で描かれていて、知っている人のような錯覚を起こさせる。

著者の古い日本映画に対する造形の深さとノスタルジーにうたれながら、故郷や人の人生への思いが伝わってくる物語。
派手な展開ではないが、じんわると染み込むような良い話であった。

過去の実際の世界との対比で、現代の一心の彼女の前の男と離れられない姿のどうしようもなさもリアル。
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No.1:
(4pt)

小津や、成瀬巳喜男の映画を繰り返し観るように

p.33に「たまたま上映していたのが小津安二郎の『東京物語』だった。」という記述があり、涙が溢れてとまらなくなったというくだりで、私もまた小津の「晩春」を思い、嫁ぐ日の朝、娘が父に頭をさげるシーン、そのなんのことはない、今までにも何度も見てきたような場面で涙が溢れ、少し恥ずかしかったことを思い出しました。古い映画のファンというわけではありませんが、そこには古い映画だけが持っている、時間によって褪せることのないヴァイブレーションが確かにありました。
 「オリンピックにふれる」を読んだのが、2021/10月。これほど早く吉田修一が読めるとは思いませんでした。「ミス・サンシャイン」(吉田修一 文藝春秋)を読み終えました。黄金期にあった邦画と女優たちへの憧れに裏打ちされたオマージュとして読み、失われたもの、決して取り戻すことができないものへの哀悼を感じながらの読書になりました。
 長崎出身の「和楽京子」という昭和の大女優の住まいを訪ねる主人公の一心。彼は、ゼミの教授に依頼されて、彼女の倉庫の整理を任されます。そこには、「大女優」の過去の夥しい資料があり、一心の整理の進捗に合わせるように「大女優」の一生が語られ、そこに一心の生き様、恋愛、人生がシンクロしていきます。「大女優」にモデルがあるのかどうか、昭和の映画史の合間に何人かの実在した女優たちがオーバーラップしていきますが、そのあたりの妙味はお読みいただければと思います。
 一心の心にシンクロできるのかどうかが要だとは思いますが、その密度については、少し不満が残りました。その理由は、「和楽京子」という蠱惑的なキャラクターの陰に隠れて、一心が思いを寄せる「桃ちゃん」が刷毛で掃いたように薄く描かれているからかもしれません。(まあ、昭和の邦画の中における新人女優の役割だと思えばいいのでしょうね。)
 ともあれ、しばらくするとまた読んでみたくなるような物語だと思えます。小津や、成瀬巳喜男の映画を繰り返し観るように。
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