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正欲
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正欲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全249件 81~100 5/13ページ
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法律に触れないことは何が正しいとか悪いとか、誰が基準で決められないことだと思う。 | ||||
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テーマやメッセージ性は強いのですが、いかんせん物語が弱くて残念でした。やはり私は何者が好きです。 | ||||
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読んでる間ずーっと「おまえの共感なんて欺瞞だよ♪」って、銃口を向けられてる感覚で こんな苦しい読書したくないよー、もっと楽しい本読みたいなーと思ってしまった。 思ってしまったけれど、自分の心がどうスイングしていくかを確かめたくて 休憩しながら最後まで読み切りました。 勤めてる会社がやる「LGBTQに理解を!」みたいな研修に違和感を感じておりましたが マジョリティが一方的な理解を推し進めることのグロテスクさみたいなのが 物語として描いてあって、腑に落ちた分、自分にもそういう一面あるよ、と苦しくなって終わりました。きつかった。 あと、マイノリティ側がみんな思い詰めていると決めつけてる描写の正確性にはちょっと首をもたげたくはなる。 ここは朝井リョウさんのイジワルが全開だなと。 まあ物語を綴る上での必要悪かもしれませんが。 疲れたーと思ってさらにページを捲ると 解説に東畑開人さんの文字が! 大ファンなので鳥肌が立ちました。 あんたなら、この読後感を救ってくれるだろ?と思って読み進めると 東畑さんも見事にサジを投げていたので あー、こうやってモヤモヤするしかないんだな、とむしろ納得させられたのでした。 | ||||
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日頃自分が感じていた「多様性」という言葉への違和感が、少し鮮明になった気がする。 | ||||
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正しい性欲って何?多くの人が興奮するならそれは正しい性欲なの? 多様性を受け入れるって本当はどういうことだろう? 色々と考えさせられる名作だと思う。 | ||||
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世の中には自分の理解の及ばない嗜好を持っている人がいる。 それに気付こうともせず、多様性を美化する社会。 著者の鋭い切り口に圧倒された。 人と繋がりたい、と言いながら 1人になりたくない、理解し合いたい、と言いながらも 受容できない類の人間は知らず知らず悪と位置付ける。 例えば巷のツイッターを見ていても、その状況がよく理解できる。 ○○と繋がりたい、というハッシュタグがゴロゴロ転がっている。 かたや、他人を一方的に数の力で中傷批判する。 毎日がその繰り返し。 著者は最後にどんな結論を呈示したのだろうか? おそらく、呈示はせず、読者に疑問を投げかけた形で終わっている。 人と繋がれる人が「善」でも、孤独な人が「悪」でもない。 無理に同類と繋がり、安心感を得ながら他を敵対視する方が 悪に思えてならない。 果たして、再び「多様性」を美化しようとする学校祭は 成功するのだろうか? 子供は学校に行けるのだろうか? そんな思いと疑問が読後にずっと残っている。 いい作品だった。 | ||||
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素晴らしい作品でした。人望はあっても、多様性を認めようとしない人間が貶められる部分もあり、現実的な部分もある作品でした。結末もいろいろと考えさせられましたが、冷静に見ると、2人は、嵌められたにすぎないというオチであった気がします。この世は理不尽だらけという、作品としては、最高の出来具合に仕上がっていました。夏月さんと佳道さんの再会と再起に心から期待したいです。 | ||||
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巻末には「正しくあろうとする欲」として解説が書かれていましたが、私は賛同できませんでした。本文を読んでスッキリした後にこの解説を読んで、逆にモヤッとしました。 白黒付けるのが商売の心理士らしいなと思います。私にとってこの小説は少なくとも「欲」がテーマなのではなく、「正しい」とジャッジしているのが、誰か、ということが最も重要に思えました。 もっと素直に、この本が読者にとって自分も知り得ない世界に対する想像力を少しでも働かせる切欠になればよいと思います。 自分が普段感じている政治主導の多様性に対する違和感を上手く表現してくれた素晴らしい作品です。 | ||||
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学生時代の読書感想文以来の久々の文学小説として評価の高いこの小説を手に取りました。 そして初めて群像劇モノを読んだので話の流れをこういう風に繋げ、展開していくのだと勉強にもなりました。 自分語りはこれぐらいにして小説の話しをしましょう。 まずはレビューを覗いての読者への印象を。 この小説の謳い文句は「読む前の自分には戻れない」でしたっけ? 確かに普段から物事を深く考えない人々。 今回においては“多様性”という「言葉のみを覚えてそれ以上を考え、踏み込まない」ような人にとっては「新しい視点」として衝撃的に視野が深まる様な読書体験だったのかなと推察します。あくまで“推察”ですが。 次に小説自体の感想。 話自体はつまらなさの連続でした。 よくもまぁこんなにも無駄な文章をつらつらと並び立てられるのか。とすこし嫌悪できるぐらいに文字数を稼ぐ為の表現、蛇足な文章が多くスマートじゃないと感じます。逆にこれが文章の稼ぎ方なんだなとも思ってしまいます。 でもテーマ自体はとてもよく、読み手にこれでもかと突きつけられ、嫌でもそんなテーマをボコボコに殴りつけるような構成になっていると感じる。 それは多様性という言葉への更なる深掘りや、多数派が決めた正しさを作る事で起きる反作用など様々な例が書かれていますが、 総じて多くの人間が「当たり前」に振りかざしている理論が「きっと相手にとっても正しい」と思う無意識が、他人にも適応できるだろうという疑いすらもしない前提。 話し合えば理解し合えない事なんてないんだという押し付けがましい幻想。 それらを疑わない人々にとっての当たり前、正によって疑ってこなかった認識がこの一冊を読んだことによって吹っ飛んで崩れていきます。 そして、 「相手を想って言っているはずの言葉が実は受けて手を傷つけているかもしれないという」 フィルターを無意識に読者の深層心理に生成する結果、安易な言葉では何も言えないという感想や問題作というレビューが書かれているのだと思います。 結局この作品は、普段からしていた発言に対する正しさや安易な言葉への責任感を意識させ、再びその言葉を放つ際に緊張感を植え付ける結果、ある種の恐怖を生み出します。 自分を構成している当たり前を、当たり前の中に含まれている暴力性に気づかせ、見つめ直す為のトリガーとしては強力すぎる問題作。 総じて 自分の当たり前を疑わない人。 一つの物事を深く考える癖がない人。 ほど「刺さってしまう」そんな小説だと思います。 そんな鼻につく締めを⭐︎5で残して みます。 | ||||
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平成生まれです。普段amazonのレビューなんて書かないんですけど、本当に面白かったです。色んなレビューがありますね。(お、なるほど)と思う意見もあれば、(えぇ…)と感じる意見もあったり。これが多様性でしょうか?個人的な感想としては、『何者』を初めて読んだ時ほどダメージは少なかったです。歳を重ねるとは、こういう事なんでしょうか。 amazonのレビューをしない人達、だけど、本当は誰かに見つけて欲しい人達、自分含めそういう人達に是非オススメしたい傑作。 | ||||
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同性愛者である自分は今の時代むしろ力を持つことを忘れてはいけないと自戒できた。加えて個人的にだがこの本を通して自分は「ジェットコースター」に性的に興奮する、という事実に気づいた(受け入れた)。平日の昼間の遊園地に行くと同じような人たちがいるのは、ただのマニアなのか。それとも?。わからないけど、見え方が変わった。でも「水」って、比較的色んな方法で欲を解決できるであろうにそこまで悲観的な展開になるのが不愉快だった。 | ||||
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社会の中で自分がマジョリティなのかマイノリティなのかでこんなにも世界の見え方が変わってくるものなのかと考えさせられた。 自分が理解できないものを排除する風潮、多様性という言葉が随分、浸透してきたように感じていたが、中には人知れず苦しんでいる人も大勢いるということ、 佳道と夏月のように手を組んで生きていくという生き方。 う〜ん。うまくまとめられないが色々なこと考えさせられる作品。 | ||||
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他のレビュー見てると、登場人物の振る舞いが読み手に当てはまり、自覚的にならざるを得ずに食らってる人多い印象だけども、これはマンスプレイニングではない。 朝井リョウは最終的にどの立場も肯定しているはず。 個人的にモヤモヤする感情はなく、普段意識の外で感じていたようなことが言語化された爽快さがあり、背中を押された気がした。 めちゃくちゃ優しい作品。 | ||||
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「賞を取ってる小説は難しそう!」と身構えていましたが、とても読みやすく書かれていてサラサラ最後まで読めました。難しい言葉やそれっぽい言い回しをしてあるのが小説と思っていましたが、「多くの人に伝わる文で書く」事が1番凄いんだと、考えが変わりました。 この本のテーマの一つである「繋がり」が色んなところに散りばめられていて、まさかこことここ繋がるとは…と衝撃の連続でした。 という感じでしょうか。 完全な正のない不安定な世界で 生きるためには性欲も正欲もバランスを見失わないように。 誰かの正義が誰かを傷付ける。 そんな言葉で言われてもよく分からないことも実際の物語で読むと深く理解できました。 正しさや欲では無く 愛を持って人と関わっていきたいです。 | ||||
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久しぶりに衝撃を受けた。多様性が叫ばれる時代にその多様性を叫ぶ人たちにも理解されないマイノリティがある。それを描きたかったんだろな。 それでも明日を生きるためのうまい生き方を見いだせなかったものか、と思ってしまう大衆派の私でした。 最後の方の展開の早さ、もう少しじっくり描いて欲しかったかも | ||||
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1つ1つのストーリーとそこに散りばめられた要素が絡み合うことなく進んでいくけど、最後に一気に融合した感じ。 正欲を理解できない人たちは、自分の欲を自覚しているし、正欲を理解している人たちは盲目に正欲にしたがっている。 個人的には正欲と性欲に揺れ動く八重子の揺れ動いたからこその言葉が重かった。 他の登場人物には本質的には揺れ動きはないと思うのでニュースを見ている感じがする。 | ||||
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文庫が発売されるまで頑張ってネタバレされないように、できるだけ前評判とか感想読まないようにしてました。 読み終えた感想は、モヤモヤ、煮え切らない、生殺しな感じ。文章が秀悦で(という表現でいいかわかりませんが)その通り!と深く納得する箇所があるかと思えば、逆に子供がだだをこねてるようなただの理不尽全開な箇所もあり、全体を通して不安定だと感じましたが、それも含めてこの作品なのかなと思います。 子を持つ親として、自分が過去に言ったことのあるようなセリフが何回も出てきて、ああ私はこっち側の人間だったな、と苦しくなりました。ただ、そのセリフを完全に撤回できない自分もいて、いろんな意味で考えさせられます。 もう一回、読もうと思います。 | ||||
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重苦しいテーマでありながら、飄々と様々な捉え方ができる小説にまとまっていると感じ、本当にすばらしいと感じました。 ある種、騙し絵のように自分の焦点の当て方で見える世界が違う。 手に取った方は是非最後まで読んで、自分がどこの誰に焦点を当てて読んでいたのか。噛み締める楽しみを持っていただきたい。 | ||||
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多様性、という言葉がここ数年でずいぶんと固定的な意味しか持たなくなってしまった。多様性といえばこれだよね、というような。 SNSは毎日のように自分が信じる正義を確かなものにするべく他人をあげつらう投稿に溢れ、"私は人権意識の正解の位置にいるのだ"という安心感のために消費される人そのものは実体を持たない。そしてその土俵にすら立てない人間もいる。 何も意識したことのない人よりも、私は大丈夫、と思っていた人のほうが受け取るものは大きくなるだろう。 | ||||
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性癖マイノリティがテーマだと認識しました。 男女間の性欲に関して人間に限らず、基本的には、子孫を残す本能に帰属すると思います。 また、生物には、種を守るという本能もあると思います、世界的に見て人口増加の一途を辿っている人類が、数が増えて環境が破壊されて絶滅する危機を察知して、戦争以外で、子孫超過に繋がらない(数が増えない)性癖を生み出している様に感じます。人間の自己防衛です。 面白いと思ったのは、その人達が、主人公?の検事よりも、社会的な繋がりや共感を求めているところです。 | ||||
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