■スポンサードリンク


正欲



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
正欲

正欲の評価: 3.90/5点 レビュー 359件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 21~40 2/4ページ
No.42:
(2pt)

おもしろいテーマなのに…

「正欲」とは、
なんとおもしろいテーマを扱ったか、
と思いました。

C.S.ルイスが『悪魔の手紙』の中で
「快楽は敵(=神)の発明品」
と悪魔に語らせているように、
欲全般、もちろん性欲も、
本来は「正しい欲」でしょう。

でも、実際の人間の歩みでは欲は暴走し、
往々にして悪と結びつきます。
性欲は夫婦の愛を高め、
ふたりの心身に深い絆と満足をもたらす
有益ものとなり得る一方、
本作で語られるように恐れを生じさせもし、
人生を破綻させもします。

もしも、この観点から物語が展開されていたなら、
本作は普遍的な文学作品となったように思います。

しかし本作は、異性間性欲と奇行的性欲
(と言うと、本作テーマの真っ向否定かもしれませんが)
を対比させているため、
多数派の「異性間性欲所持者」と呼べる層には遠い話、
いわば「ニッチ文学」となってしまったのではないか、
と感じました。

欲が混乱した現代の様相を描いているとも言えますが、
切り口が粗いと感じます。

終わり方も、疑問が残りました。
非犯罪行為を秘す理由が「言っても無駄」?
そこまで恥じる類の欲望とは思えませんでした。

今日、同性愛への許容が広がっているのは、
個人主義的な考え方の広がりだけでなく
「異性愛者の自分に大きな被害が及ぶわけではない」
という計算が働くからだろうと感じます。
本作で取り上げられる奇行的性欲も、
他者に被害を及ぼすものではないため、
差別や疎外に結びついていくイメージが持てません。
ですので、
「冤罪を被っても秘匿するだろうか」
との思いを拭いきれませんでした。

以上、
強くお勧めしたいという思いは持てませんでしたが、
本来は「正欲」であるはずの「性欲」に歪曲が生じており、
分断や孤独を生み出している様を描いている
という点では興味深い作品でした。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.41:
(2pt)

読む前の自分に戻れない???

おそらく狭い常識の中で幸せに生きてきた人にはそうなのでしょう。
そもそも主人公たちがそうです。

異常なまでに「普通」に憧れ、異常なまでに「普通」である事に執着したが為に起きた悲劇。喜劇と言ってもいいかもしれません。

お前たちより不幸でどうにもならない人はいくらでもいるわ!と言ってやりたくなりました。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.40:
(1pt)

物語としての深みがない、設定が甘い

作者の昔の著書桐島が結構面白かったのと映画のCMを見る限り面白そうと思ったが、無駄に冗長で物語に深みがなく面白くない。この著書の大きな問題は3つ。
①フェチのリアリティ:
世の中は色々なフェチがありそれが万人受けもしない事を理解しているし、社会ルールの中で楽しむということをフェチを持つ多くの人は知っている。ネットで調べれば幾らでも道徳的にグレーなフェチは見つかるが、この著書の中で出てくるフェチは正直聞いた事がない。いるのかもしれないが、あまりにも想像が付かないフェチは設定として作った可能性が否めなく、映像作品として展開した時にその映像が問題ない、むしろ映像美にさえ見える事を狙って設定したとも考えられ興醒めという感覚を覚える。また、フェチというものに対して読者が興味を抱くのは、それがいつから何をきっかけに目覚め、一方人間が本来持っていると思われる性欲はいつから無くしたのか、その辺の深掘りだろう。それを生まれた時からありませんでしたという設定はあまりにも短絡的であり、それが許されればある人間は生まれた時から悪人でしたという論理も成立してしまう。つまりフェチをただ多様性というテーマの道具にしか使用していない点で問題である。
②オムニバス形式を活かしてない:
この著作では主に3つのグループの物語が並行して進められる。その展開手法自体は面白いと思うが、ほぼ全く重なり合っていない。部分的に重なることはあっても、それは物語の核とは言えず、なんのためにわざわざこの形式を採用したのかが分からない。特に2つのグループにおいては、フェチというか多様性というテーマに対し、余りにも内容が薄っぺらであり、飛ばし読みをしたくなるぐらい冗長である。
③結局着地失敗
元々広げた風呂敷を閉める気もない冗長なストーリー、つまり起承転結がないというか、特に転が薄くて長いのがこの著作の特徴だが、フェチという多様性についてのメッセージが浅いというか、ベタというか、無いに等しい。同じフェチ同士で頑張ろ!理解なんてされなくてもいいよね!これが結論であり、それは社会的に認知されているフェチというものであろう。ニュースを見ていれば特殊な性癖による事件なんて結構見るし、そういう人たち同士で群れている事も大人ならある程度分かっているのに、それを300頁以上でだらだら説明するのがこの著書である。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.39:
(1pt)

文学のかけらもない駄作

着眼点に惹かれたが、この作品書いてない文章であり、話した言葉を第三者が代筆したと思ってしまうほど拙い文章に辟易しかない。
完読したがもっとなんとかならないのかと思う逆の意味で完璧に裏切られた作品。
作品の熱量、本気、魂、全くなし。
読む価値はない。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.38:
(1pt)

説教臭い

作者の人間嫌い目線がやかましくて展開の邪魔でした。
個人的にマイノリティ側だからこそこのひねくれた目線とか傷つく勇気のなさみたいなものにイライラした。
なによりこれをエンタメ小説として楽しんでる人達は明日には内容を忘れているような人達なのだろうなと思う
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.37:
(2pt)

途中まで。残念。設定に無理あり。

自身が性的マイノリティ且つ一部本書のテーマに関わるため、途中まではかなり興味深く、久しぶりにテーマも文章もがっつり楽しめる本かと多少興奮させてもらった。登場人物やストーリー展開もリアルだった。しかし、肝心要の設定が、「水」ですか??マジですか??だったら、毎日お風呂で、トイレで、キッチンで、大満足じゃないですか?噴水は?滝はどうなんでしょう?そこら中にありますよね?何故敢えて彼らはオフで「繋がって」水遊びをし、「おかず」を撮影する必要があったのでしょうか?それも公園で!この一点で、この本のストーリーは一気にリアリティを失います。一部の登場人物は見る風景は「水」だけでいい、「人間は不要」とも言い切っています。小児性愛と何とか結びつけてストーリーを面白くしたかったのでしょうか、途中から激しく興ざめしました。何とか最後まで読みましたが、興ざめ感は変わりませんでした。世間からマイノリティーとさえ認識されない方々がいるというテーマは素晴らしいと思いましたが、設定に無理があり、結果リアリティのない残念な作品になってしまったと思っています。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.36:
(1pt)

理解できない正欲

評価が高かったので読んでみたが、小説にありがちの登場人物にのめり込み共感すると言う感覚は生まれ無かった。登場人物のあまりにも極端な性欲に対して共感も生まれなかったが、徹底的に否定する感情も生まれなかった。本作に於ける「物」に対する欲が、序盤終盤で語られる小児性愛と置き換えられたと仮定したとしても、現実社会で様々な「もの」に対して性欲の対象とする人物は存在するし、それを嫌悪する人物も存在する。但し法に反する行為は取締りの対象である事は当然な事だし、それを許容する人物も一定の割合でいる事も仕方のない現実である。本作で描かれる検事の感覚と私は同様であったが、小説としては登場人物に感情移入するような展開、結末にして欲しかった。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.35:
(1pt)

この本を読んで分かったこと

この本を読んで分かったのは、朝井リョウさんという方が

・実在する ある子供YouTuberの思想や言動を毛嫌いしていること
・海辺で飲酒しながら騒ぎ立てる陽キャが嫌いだということ
・人の事情を分かった気になって同情してくるブス女が嫌いだということ
・ショッピングモールで雑巾みたいな声で泣きじゃくる子供が嫌いだということ

ですかね…。

そしてそれらを読者に共感してもらいたいがために書いた作品という感じがします。

いずれも引くほど汚い言葉で罵っていて(酒の空き缶を持ったまま溺死した若い男に対し、登場人物がボロカスに言う描写に1番引きました)、書いたご本人がスカッとするような作品に仕上げたのでしょう。

海辺で飲酒した後 泳いで亡くなる方も実際にいるのに、よくこんな書き方できるなぁ……と変に感心してしまいました……。酷いです。

たしかに読む前と読んだ後では自分の視野がある点では広がりますが、一体最初から最後まで何を見せられてるんだという気持ちでずっと読み進めていました。

読み出した手前 何を伝えたい作品なのか知りたくなって最後まで読みましたが、ダラダラ長い文章に疲れてきて途中からは登場人物のセリフ、「」だけ読んでいましたがそれで充分話が繋がります。要は余計な描写が多すぎます。

この人の作品が人気で高評価なので読んでみたのですが、ご本人の性格の悪さが滲み出ているような作風で私は好きになれません。この人の作品をもう読むことはないと思いました。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.34:
(2pt)

着眼点は流行りに乗った感じだけど、ただそれだけだった

水フェチの話。正直それだけで、つまらなかった。
どこかで最高傑作と評されていたけれど、全くの駄作。出版社のセールストークでしょうか。
書き出しは引き込まれるけどそこがピークだった印象。

背表紙に書かれているようなミステリー性もなく、ただフェチについてウジウジ言ってる印象。
同じような内容が延々と書かれていて、フェチが明かされる中盤以降は退屈の一言。
これといったどんでん返しもなし。
登場人物も似たようなキャラが多くてかつ魅力がない。そんなに登場させる必要性はないように感じた。

検事一家の伏線も回収されないし、
令和の切り替わりも意味ありげに記載されて結局何?ってなった。感動も驚きも一切なし。
これが映画化されるって信じられない。今流行りの多様性とか、LGBTとかそういうのに乗っかったからだろうか。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.33:
(2pt)

窮屈な小説

小説が描き出す世界に広がりも奥行きも乏しく、現実世界に向けて開けていない。
また、特殊性癖が重要なモチーフになっているのに、それを具体的にどのように欲しているのか、
どのように感じるのかといった登場人物の内面心理の描写がほとんどない。だから切実さが
まったく理解できない。そんなものでそこまで悩むのって、考えすぎなんじゃないの?と
思ってしまった。
そうした登場人物の悩みが不平不満となって、時に屁理屈とすら感じるような弁舌だけが繰り返される。
この著者の小説は、もう読もうとは思わない。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.32:
(1pt)

くだらない

本屋で喧伝されているため手に取ってみたが、予想の斜め下を急直下していく内容であった。
小説としては淡々と複数視点の話が続き、しょうもない癖の話を云々展開しているだけで全く面白くない。
著者がもつ現代社会の多様性についての意見を登場人物に語らせているが、悩みすぎだろうという印象を受けた。全くおすすめできません。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.31:
(2pt)

まー、オシャレな性癖ですことw

YouTube『バキ童チャンネル』のマリオネットブラザーズ井上ゲスト回(この動画は本当にオススメ)で少し紹介されていたので、読んでみる。

基本的には全登場人物に薄っすら嫌悪感を感じたが、それはマイノリティに対する差別心からではなく、寧ろマイノリティ側からのマジョリティへの偏見に苛ついたからである。
世間は「マジョリティであろうとする」ことにそこまで執着してねえよ!悟ったような講釈を垂れ流すんじゃねえっての。見当違いだ、バカ。

唯一シンパシーを覚えたのは、イジけた甘ったれの特殊性癖のイケメンくんに八重子が正論をぶっ放すシーン。
そうなんだよ、特殊であろうがヘテロであろうが大多数の人間は生きづらいんだよ。
わかってんじゃん。

そもそもさあ、「水への劣情」とか、そこまで隠す必要ある?
言やあいいじゃん。カミングアウトせえよ、逮捕までされてなんで黙ってんのよ。
もっと世間から忌み嫌われるようなキモチ悪い性癖じゃないと説得力ねえだろ。
ガチペドの矢田部に寄り添う物語だったら成立してたと思うけど、テーマ的に逃げてるようにしか見えん。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.30:
(1pt)

製本とは思えません!どんな管理か疑問です!評価に値無し!

正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.29:
(2pt)

物語が置いていかれている

朝井リョウさんの小説はいくつか読んでいて、同時代の最新トピックを取り入れる早さにいつも驚く。今回は無敵の人、性的消費、ルッキズムなどのキーワードが散りばめられつつ多様性が中心。
いつも、「社会に対して伝えたいことがある」という感じ。今回はちょっとそれが先行しすぎて物語が置いて行かれたかなと思う。
水道を壊して回るのは分かる。なんでそこに青少年介在させちゃったかな。大人の手元じゃだめなの?興奮材料じゃないから、手元を写す必要すらなくない?もっと言うと噴水とか滝とかじゃだめなの?素材世の中に転がりすぎてない?流体力学専攻して極めたら?
みたいなところで一々立ち止まってしまった。強いメッセージ性を、文学に織り込むのは難しい。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.28:
(2pt)

作者の意図が解りずらい.......

物語の筋立ては非常に緻密で、人物の社会上の設定は完璧である。不登校の長男に悩む検事一家の問題に始まり、職場の人間関係に違和感を覚える女性。そして男性不信の女子大学生。日常に誰もが抱えるような問題に内包するそれぞれの欲望。平成という時代が終わろうとする時代を背景に、未来に希望を託して有るが儘の欲望を叶えようと行動を起こし始める。しかしあらぬ方向へと導かれ.......
主人公といえる3人の心情を軸にそれぞれの欲望を持つ人間が現れて周りを翻弄していくのであるが、どうもその欲望を持つに至る説明が不足しており、読んでいて共感が持てない。
そして事件が起こり、意外な結末へと.....
う〜ん。インパクトが弱く、彼らの将来に思い至るに及ばず。
多様性をテーマに据えるのであれば、もうすこし分かり易く描いて欲しかった。一言でいえば毒が足りないかなと。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.27:
(2pt)

うーん

好みなんて人それぞれだし
それを「俺は(私は)こんなに変わってるんだ!」みたいに大げさに書きすぎている気がする…

あとページ数が分厚い割に先の展開が気になる!ということもなく…
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.26:
(1pt)

作者の思想が強すぎる

友人に勧められて読んでみましたがダメでした
イオンモールで泣きだす子どもに雑巾を絞り出した猿の鳴き声なんて普通思いますか?
YouTubeで動画を見ていて通知が来た時に
ヤベェ!覗かれた!なんてみんな思いますか?

そういう事を思うキャラクターです、ではなく作者が思っている事を、同意してほしいが為にキャラクターに言わせている気がしてなりませんでした。

小説で運動部がよく書かれることはほとんどありません、小説を書こうと思う人は運動部には居なく学校でどちらかと言えば大人しいポジションの人が多いからです

私自身もそうでしたが運動部の友達もたくさんいましたし皆いい人たちでした

その程度の知見や心持ち、思想を持った人間が書いている文字の羅列を読み続ける事は精神衛生上良くありません。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.25:
(2pt)

途中まで面白かった

後半の八重子と大也のやり取りで冷めた。
虫唾が走る
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.24:
(2pt)

多様性がテーマ?

多様性をテーマに世の中から見えない多様性や、人との繋がりに焦点を当てた小説。ストーリー展開に乏しく、テーマも何が伝えたいのか理解しづらく、自分には刺さらなかった。
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635
No.23:
(1pt)

多様性をわかっているようでわかってない

新品の文庫を購入
初期傷が酷すぎて返品。
内容は序盤、終盤面白くて
中盤がかったるい印象
キャラも多くてこんがらがる
正欲Amazon書評・レビュー:正欲より
4103330635

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!