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野球が好きすぎて
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野球が好きすぎての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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プロ野球を題材にした短編集。 自分も野球が好きなので、作者の野球に対する愛情はほほえましく感じられた。 だが、ミステリファンでもあるので、やはり重視するのはミステリ要素。 残念ながら、その出来がよろしくないと言わざるをえない。 そっくりさんが登場したり、トリックに必然性がなかったり、都合の良すぎる偶然があったりと、氏のミステリにしては大雑把な印象。 作者の力量からすれば、水準作ではないでしょうか。 | ||||
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毎年毎年広島カープの状況に合わせて、名前を変える謎の広島カープファン探偵が、バーで謎を解き明かす安楽椅子探偵ものである。 主人公は、ヤクルトスワローズを愛しすぎる父親刑事と、「つばめ」と業の深い名前を付けられた娘。 表紙からは、主人公刑事の「つばめ」も猛烈な野球ファンに見えるかもしれないが、そんなに野球が詳しくない。 内容的には、毎年短編として書かれていた作品の集合体にすぎないため、どうしても時事的なネタが多くなり、その年の状況がわからないと本当に楽しむことは難しいだろう。 おそらく広島カープファンなどの一部の人にとっては、とても楽しい作品になるに違いない。 ところが、ほとんど限りなく出番がなく、1作品のみ容疑者扱いされる中日ドラゴンズのファンからしてみれば、荒木の2000安打を地味と揶揄されるだけで、作中人物たちの野球に対する熱意を共有することができないのだ。 冷めた視点で見れば、筆者の「謎解きはディナーのあとで」や「純喫茶一服堂の四季」などのような、変人安楽椅子探偵が事件を解決する他作品に比べると、時事的な野球ネタが重要な役割を果たしてしまう関係で、驚きが普遍のものではなくなってしまっているうえに、推理する楽しみも非常に苦しいものになっている。 なにしろ、状況は作中で解説されてはいるので、当時の野球状況を知らなくても読めるには読めるが、読みながら自分で推理することはできないのだ。 小説として楽しみたい人は、できる限り早く入手して、ご自身の野球についての記憶が薄れないうちに読むのをお勧めする。時事的な野球についての記憶が薄れるほどに、この小説は急速に輝きを失うことだろう。 | ||||
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