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白鳥とコウモリ
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白鳥とコウモリの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全180件 161~180 9/9ページ
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ユニークで奇抜なシナリオは読み応えある523ページ。 決して接近することはない「白鳥とコウモリ」のストーリー。 その目的はひとつだけ。 従前の科学的なエッセンスを取り入れた東野作品とは一線を画しているといえる。 まずは、推論に依存する状況証拠の危うさを風刺している。 それには、確かな目、そう真実を目にすることの大切さを力説している。 そして、テーマは、罪の意識に苦しみ、自己犠牲に生きる”罪と罰”にある。 | ||||
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結局父親の独りよがりが他人に迷惑かけまくり、 特に自分の息子に対して。 そりゃ父親がガンで余命いくばくもないからいいけど、 息子は「2件の殺人犯」として生きていかなきゃいけない。 しかも父親に拒絶されたという気持ちも持ちながら。 ちょっと有り得ない、父親の心境だと思う。 「父だと思わないでくれ、縁を切ってくれ」 そりゃ父親はそれでいいかもしれないが、 世間はそうは思わない。 「○○の息子」と色眼鏡で見る。 世間は縁を切ってくれない。 息子は偉い迷惑だよねえ。 仕事も異動させられ、いくら父親が殺人容疑では無罪でも、 犯人隠避の疑いは残るわけで、 会社は取材や風評被害を受けており 完全に査定で×がついた。 自分の十字架を降ろしたいというだけで、 息子の未来を全ておじゃんにする、 そんな父親果たしているのだろうか? 様々な工作できる頭がある割には、 また、加害者家族がどう暮らしていくのか分かっている割には、 あまりにも自分の息子の未来に無頓着。 ちょっとちぐはぐな印象を受けるな。 あと、息子が犯人の母親もあまりにも動揺がなさすぎ。 息子を何が何でも守ろうという気概が無い。 愛情が無いのか?? あと、自分なら東京ドームのビールの売り子に確認するな。 開幕戦で客のビールにお札が入るなんて珍事件覚えているよ。 ビールの売り子さんは誰が買ってくれたか覚えていて、 空になった頃を見計らって売りにくることで、 何杯も買わせようとするのだから。 (これは自分の経験談) あと、担当エリアも決まっているからね ビール会社1社につき1~2人で多くても8人くらいだから、 ヒアリングは簡単だ。 東京ドームの件は早々に潰せたと思う。 いろいろ突っ込み処はあるが、父親と母親の思考に?が付くこと以外は 昔の東野作品みたく、どんでん返しを入れようという試みがされていて、 いよいよ復活か?!と思わせる感じがして、良かったと思う。 次回作に大いに期待します! | ||||
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ストーリーや登場人物の人間くささが面白かった。 分厚いながらいっきに読み終えれたし、現実の憂さを忘れさせてくれた時間に感謝。 ドラマ化や映画化するのが容易く想像できるような面白さがある。 ただ、大切な最後が少し詰めが甘く感じた。 それでもトータル読了するまでの楽しさは流石と言わざるを得ない。 | ||||
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マスカレードホテルシリーズ、加賀恭一郎シリーズ以外の長編を待ちわびていたので即買いです。ただ、帯に書かれてあるような「白夜行」「手紙」〜新たな最高傑作・・・のレベルには到達していない気がしました。事件の真相が暴かれるクライマックスの場面があまりにも遅くて、肝心の描写が雑だなぁと感じました。でもやっぱり、重厚感のある読み応えはさすがなので星4つで。日本のミステリー小説史上燦然と輝く「白夜行」、そしてマイベスト小説「手紙」を超える次作に期待します。 | ||||
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東野圭吾さんの作品はほとんど読んでいますが、その中でも秀逸ではないでしょうか。物語の展開が意外ではあるが、設定に問題がなく練り込まれています。章が終わる毎に次の展開が気になり、3日で一気に読んでしまいました。最後に何とも言えない虚しさと悲しさが残る作品でした。 | ||||
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ストーリーの展開のしかたなどは、まだ、東野圭吾様の読者になりたてに近いですので、 ほかのと、比べてどうだったということはわからないのですが、終わりかたがとてもすてきでした。 『適度な距離』(東京ー名古屋)『行ってみたい街』(乗りたい首都圏の地下鉄の路線)を同じ人、違う人(刑事さん)が何度も往復します。地方在住なので、脳内でシュミレーションするのが楽しかったです。 読み始めは、情景がうまくうかばないのと、もう殺人事件の物語はいや、これでサスペンスを読むのをやめよう…とすら思っていましたが、後半で白鳥と蝙蝠が逆転したとき(499ページ)の付近から胸の奥にじん…とくるものがありました。(東野圭吾様作品読者の新参者ですので、ふつつかなことを書いてしまうご無礼をどうぞ御赦しください)ネットで「嫌な思い」をなさったことが皆無なかたは、現在はほとんどいらっしゃらないような気がします。そういうかたへの「応援」にもおもえます。それと、実生活に役立つ知識がたくさんちりばめられ、盛り込まれて為になりました。ありがとうございました。 | ||||
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現代日本の抱える問題点を、これでもかというくらいに盛り込んでいる。裁判員制度、被害者参加制度、自白中心の捜査、SNSによる誹謗中傷、などなど。作者がどの程度事実を参考にしたかはわからないが、おそらく、このように、被害者家族や加害者家族のことなど無視して裁判が進む可能性は十分にありうると思える。 検察官も弁護士も、そして裁判官も、何のために裁判があるのかを忘れている可能性がある。自分のポイントを上げることだけに集中しているのではないのか。たぶん、極端な形で表現しているだろうから、これがそのまま現実とは思わないが、少しでもそうした思いを持って裁判に臨んでいるならば怖いことだ。 「殺人のための殺人」というのは、実際にそうした事件が世間を騒がせたことがあるので、この部分は作り事っぽいとは思わない。ただ、こうした、現代社会の病巣とも言える事件を扱うなら、湊かなえの『少女』くらいの描写量がほしかった。また、次々と被疑者の証言と矛盾する事実が判明しているのに、警察や検察をはじめとする司法組織が、まった無視してしまうということが起こりうるだろうか。もし事実に近いというならば、この國は恐ろしい國になってしまったと言える。 | ||||
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白鳥とコウモリ 光と影 因果応報 なるほど。被告人と加害者の立場が入れ替わりクロスする。 重い人間模様。 冒頭の弁護士のいつもとは違う様子にヒントが隠されていたな。お見事、東野ワールド。 最後のシーンで胸に熱いものが込み上げてくるのを隠せなかった。 | ||||
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最初の被疑者が誰かを庇ってるだろうということは、最初から想像できたが、最後のどんでん返しは見事。さすが東野圭吾! 軽い作品も多いが、重厚なミステリーが好きな方はぜひ一読を。 | ||||
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まずの分厚さに驚きました。 ですが2日かからず読み終えました。 東野圭吾さんらしく一度読み始めたら止まらない描き方は本当に素晴らしい。 読んでいく中でどうなるんだろう、きっとこうだろうと想像しながら読み進め毎回良い意味で裏切られます。 今回の話は麒麟の翼に似た部分がありました。良かれと思った行動が思いがけない方向へと進み、贖罪、後悔、償い、これをどのような方法で成そうとするか、被害者家族、加害者家族にふりかかる運命、悲しくもあり、考えさせられるものがこの一冊に込められています。 登場人物全員が物語の軸になりそれぞれの視点で物語が進む描き方は東野圭吾さんならではだと思います。 | ||||
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2000年代の頭の頃「殺人の門」「幻夜」「さまよう刃」等を発表していた頃のような重厚な作品が読めて、満足しています。 ここ最近の作品は私の中ではどれも消化不良というか、イマイチ満足していませんでした。 この作品は最初に読み始めた時から、「うん これぞ東野だなぁ」とページをめくる手が止まらない感覚になりました。 因果応報というか、人が生きていくこと自体が罪深いという事を感じさせる作品でした。 1980年代に新刊屋さんで「放課後」という作品名に惹かれて手に取ってから30数年。 作品数も100近いのかな? これだけの数の作品を世に送り出し、読者(もちろんワタクシも)はいつも勝手だから、これはつまらないとか、今回のはイマイチとか言うけれど、これだけのクオリティを保ちながら作品を発表するのはやはり天賦の才の持ち主なんだなぁと思います | ||||
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こんな素晴らしい作品に出会えて幸せです。 なぜなぜと言う疑問が、最後に全てつながっていく気持ち良さと、人間の運命、縁というものを感じさせてくれたこの作品に感謝したいです。 | ||||
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500ページ超えの長編。 怒涛の展開という風ではなく、ゆっくりゆっくり、しずかな流れに任せて真実に近づいていく、とても心地よい極上の読書時間でした。半分以上を読み進めたときに、あぁ、終わりたくないなと思い、時々本を置いたり、でも続きが気になってまた読んでを繰り返しました。考えさせられる重いテーマだけど、軽やかに、希望はしっかりと感じさせる東野作品でした。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は頭に映像が浮かび、「次はどうなる?」の連続で一気に読了する作品が多いのですが、本作品もそのような展開でした。久々に読み応えのある作品で、楽しませていただきました。 細かいところで気になったのは(違和感あったのは)、スマホを持っているのに時刻表で列車の時間を調べているところや今やIC乗車券があるのに駅で切符を買っているところでした。そのように書けない何かしらの理由があるのかなとも思いましたが。 | ||||
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今の世に問いかける現代版「罪と罰」。 マジで新たなる最高傑作、間違いない一冊だ。 タイトルの意味がわかった時、衝撃が走る。 きっと映像化される作品だろうな。 | ||||
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3色のどれが誰かは読み進めるうちに変化し、しかも最終的には混ざり合ってしまうようなストーリーでした。 とにかく東野圭吾の面目躍如という一冊。 本当に読みやすい、残りページが少なくなるとさみしくなって無意味に洗濯物を片付けたりして読了を先延ばししてみるけど早く真相に辿り着きたいジレンマ笑 映像化されそうな内容で、配役を想像するのもまた楽しいです。 ただ東野さんは女性の描写が昔からあまり進歩していないような気がします。 残念なような好ましいような。 あとどうでもいいことですが、美令さんが自己紹介の時に「美しいに命令の令」と説明するのは美人じゃなかったらしんどい人生だろうなと感じました。 | ||||
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前半で早々に全面自供した容疑者。しかし、その自供内容が虚偽であることが暗示される。なぜ嘘をついたのか、誰をかばっているのか、それはなぜなのか、過去に何があったのか――その真相と心理が徐々に明かされていく過程に息を呑む。うまい。さすがだ。人の悪意と善意を分かつ深いクレパスを覗き見るようなせつなさは、久々の「東野節(ぶし)」です。 | ||||
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「小説幻冬」に掲載されていた7作品を長編に纏め上げたものが本書のようです。重厚な人間ドラマが展開するミステリーかと何となく想像しましたが、期待通りの東野作品でした。 弁護士殺害事件を発端に、被害者・加害者家族らが交錯していく様や、刑事たちの丹念な捜査状況、裁判に臨む弁護士たちの姿勢など、読者を飽きさすことなく描かれています。 ミステリーの読みどころとしての魅力と、冤罪や贖罪、そして被害者・加害者家族の心境等の難しい問題とを、ここまで見事に融合させてエンターテインメントとして描き切る筆者の手腕は流石の一言です。 | ||||
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本作は、加害者家族と被害者家族にスポットを当てたものです。被害者参加制度も出てきます。検事は被告を有罪にすることしか考えず、弁護士は減刑しか考えない。家族の思いや疑問、真実などはどうでもいい。いったい何のために裁判を行うのか?『さまよう刃』に通じるものがあります。 | ||||
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「白夜行」「手紙」とはちょっと感触が違うかなと思いました。若さより円熟というか渋みというか。 読みやすかったです。 | ||||
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