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白鳥とコウモリ
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白鳥とコウモリの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全180件 121~140 7/9ページ
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作者自ら『今後の目標はこの作品を超えることです』との直筆広告。帯には『新たなる最高傑作』。でもアマゾンの評価を見ると、満場一致で迎え入れられている観はむしろない。それだけ評価が難しい作品、と言えるかもしれない。 東野作品を全部読んでいるわけではないが、『白夜行』のノワール度、『容疑者Xの献身』の情念度が最高数値だとすると、本作はそこに及ぶものでは決してないだろう。むしろ特定の主人公を持たぬ、地味で等身大の登場人物たちによる群像悲喜劇ではないだろうか。人と人がいればそこにあるのは罪と罰なのだとでも言うかのような。 腕のよい探偵や鼻の利く刑事による切れ味のよい推理によってではなく、もつれた時間、離れた場所、見えない人間関係が、複数の小探偵たちによって地道に解きほぐされてゆく複雑で何層構造にもなった物語、と言ったほうが良いだろう。 1984年愛知の金融業者殺人事件。2017年現在の墨田区清洲橋の弁護士殺人事件。二件の事件で自首をしてきた倉木という男。前者の事件は第一容疑者の自殺と時効により記録がほとんどなく、後者の事件はむしろ動機が怪しい。疑わしい倉木容疑者を巡って、二つの事件に絡む家族、法律家、捜査官等々の動きのディテールで積み重ねてゆく、錯綜した物語。最初から事件の奥行きともつれをしっかりと感じさせてくれる作品である。 現代版『罪と罰』と言うには語弊がある。罪と罰とを用いた、飽くまでも二つの事件の真相を追跡するミステリーが縦軸であり、そこに生まれた悲劇、歪められ中傷され苦しんだり、秘密を抱えたりしている人々の過去と現在を描いた人間絵図と言っていいだろう。 群像小説としての弱点もある。多くの関係人物たちの心のうちまでが十分に踏み込まれていないこと。将棋の駒のように配置された利害関係により構築された多くの人間関係が、四世代前くらいまで遡ることもあるなど把握しにくい。主に過去の事件の曖昧さや関係者の多さがブレーキをかけがちな前半部分は、少しとっつきにくさを感じるところも。それらからやがて抽出され、感情移入ができる主体性のある登場人物は三名ほどに絞られてゆく。 地道な各人の調査活動から、ラストに雪崩れ込んでゆく収束部のエネルギーは、ある種その分、圧巻であり、この辺りのリーダビリティこそが、東野作品の魅力、と納得させる力は確実に秘められている。 ラスト。犯人側の殺意についての理由付けに関しては、異論のある方もあろうかと思う。しかし、若い二人のヒーロー&ヒロインの複雑でデリケートな関係と、ベテランの味を見せる五代刑事のエネルギーがたのもしく、暗く粘っこい前半部の鬱屈を吹き飛ばすカタルシスはきっと見事に得られるはずである。 謎解き小説というよりも、人間たちの感情や関係によるズレや愚かさ、掛け値なしの善意、罪悪感という鎧われた感情、等々。様々な要素をぶつけ合わせた人間ドラマの果て、家族、夫婦、親子、等々、この作者らしいいつもながらの誠実な優しさが救いとなるのではないだろうか。 ちなみにタイトルは難解。『光と影、昼と夜、まるで白鳥とコウモリが一緒に空を飛ぼうって話だ』という作中の一文なのだが、この言葉は作中にたった一回登場するだけなのである。 | ||||
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東野圭吾、近年の中では群を抜く作品です。 全盛期の白夜行、幻夜、容疑者X…等には 及ばないのかもしれませんが、 秀作には間違い無いです。 色々な出版社に作品を出す律儀な筆者を 批判するのは簡単ですが、筆者の年齢や 今までの実績を考えると、 サザンやB'z、ミスチルに 今までに無い斬新で聴いたことが無い 素晴らしいヒット曲を出せ!と言っているのと同義語です。彼らも昔以上の作品は出せません。 白鳥とコウモリ、 この出来栄えなら私は十分に満足でした。 これより、つまらない作品を書く小説家が 殆どの中、東野圭吾の実力は まだまだトップクラスに有ります。 | ||||
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文庫以外で小説を読むのはとても久しぶりでした。 圧倒的なページ数なので、読み始めることを躊躇していましたが、読み始めてしまえば二日間で読了です。 やはり面白い小説というのは、人を惹きつける強い力がありますね。 まず、場面によって、メインの登場人物が変わります。 事件にかかわる人々の視点が複数あることによって、周囲から真相に迫るスタイルは、面白かったです。 次に、見事なまでに起承転結がはっきりしています。 起…事件が起こる → 承…関係する人々の反応と行動 → 転…新事実の発覚 → 結…全ての解明 以上のようにお手本のような流れ。ただ、密度というか描写でいうと、転から結はあっという間です。 ここを意外性ととるか、拙速と捉えるかは、読者によって異なるでしょう。 そのせいか、真犯人とその動機なども、唐突と感じる人がいるのは仕方ないかもしれません。 動機や後日談などが更に膨らませてあれば、そう感じる人は少なかったでしょう。 さて、物語の最後の方に、事件の真相に繋がる愛知県のある市が出てきます。 私はここを旅行で訪れたことがあり、その描写によってもう一度その場所に行ったように思えるような豊かな文章でした。 カバーの写真は東京ですが、カバーをめくると現れる写真は、その場所なのでは…?と予想します。 白夜行などと比較されるのは仕方ないにしても、私にとっては読んでよかったと思える一冊でした。 | ||||
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東野さんの作品は全部読んでるけど、私の中で久々の大ヒットです。 東野さんの何がすごいって、推理とか事件とかそんなのではなく、一人一人の心情を描いてゆさぶるのが上手で、読みながら感情移入してしまいます。 今回もそれぞれの気持ちがわかるから最後の方はとても辛くて。こういうのが東野さんはうまい。 ぜひ、おすすめしたいです。読んでみてください。 白鳥とコウモリ、二人の続きがよいものでありますように。 | ||||
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圧巻の大作でした。 「殺人の門」の波紋が「白鳥とコウモリ」へ変化して読む者に殺人の門を問いかける。 さすがミステリーの大御所。 見事な伏線回収でした。 これから読まれる方は、是非「殺人の門」を先に読まれて下さい。 | ||||
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Amazonレビューをちらほら観ていたのですが、『白夜行』や『容疑者Xの献身』など、過去の大ヒット作品とやたら比較して、評価を下げようとしている人がいます。 その人達はいったい東野さんの作品に何を期待しているんでしょうか?? 書いている著者は同じでも、書いた時期も年齡も違うわけだから、同じような作品ができるわけないし、同じような作品だったら誰も見ません。 私自身はそれぞれ別作品として楽しんでいますし、この『白鳥とコウモリ』もかなり楽しかった部類です。読み終えて心にのこるモノがありました。 小説じたいの楽しみよりも、作品の出来とか、何か異質なものを期待する人にはこの本はオススメできません。文学をそんな楽しみ方しかできない人は、正直、哀れです。 | ||||
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久々の本格的長編小説を読んだ気分です。 東野ファンとしては嬉しい限りです。 最近では「希望の糸」以来のお気に入りといった感じです。 ただ自分の読書の傾向がミステリー、警察、法廷に偏っているせいか、どこかで似たようなシーンを読んだ気がしてなりません。 | ||||
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さすが東野圭吾です。とても面白く夢中になって読みましたが、被告人の少年が弁護士を殺害した理由が伝わってきません。殺人に興味があったという動機も書かれていますが、読者に納得させるために付け加えられたように思いました。 | ||||
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I do love his works. When I realized the meaning of this title. I totally understood his view of the world. | ||||
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コロナで移動図書館が利用できなくなり、楽しみが減っています。新刊通知設定にして東野圭吾の作品を心待ちにしてます。 | ||||
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展開が面白くて最後まで一気に読んでしまいました | ||||
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やはり、いい | ||||
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1日で一気に読んでしまいました。東野圭吾の最高傑作ではないでしようか。ブラックショーマン、はイマイチでしたが、この作品は是非皆さんに読んでほしい。映画とかにもなるかな、って思いますよ。予想がつかない結末、残念なのは、犯人が急に出てくることかな。公衆電話の画像から五代がなんで犯人かも、っと思った描写が書かれていない点。でも面白かった。 | ||||
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東野圭吾さんのやさしさを感じる物語、 | ||||
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映画化も可能な奥行きのある作品。人間模様、複雑な感情が絡み合い、読み応えあり。 | ||||
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本当に物語に吸い込まれた。 その反対に国選弁護人制度に疑問を持つ。 | ||||
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おもしろかったの一言につきます。最近、私の中で東野圭吾ブームがきていて、「くすのきの番人」「ブラックショーマン」ときて、「白鳥とコウモリ」を読んだのですが、この三作のなかでは、一番、引き込まれました。それぞれの登場人物が必死に生きていることにひたむきさ、強さ、切なさを感じます。次回作にも期待です。 | ||||
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1行目に「2017年秋」から始まり、7ページ目には富岡八幡宮が出て来た時点で、実在した富岡八幡宮殺人事件が見え隠れする作品なのだろうと期待しました。 一切関係ないように思えましたが、どこかに含みがあったのでしょうか。 わざわざ実在の殺人事件に寄せるような意味深な書き出しの意図を作者に尋ねてみたいです。 | ||||
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特に評価は受けてませんが、少しづつ読んでるようです。 | ||||
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きれいで良かったです。 | ||||
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