蒼海館の殺人

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蒼海館の殺人の評価:

3.36/5点 レビュー 53件。 B ランク

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平均点3.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 21〜40 2/3ページ
No.33
(1pt)

ビックリするほどつまらない

金田一少年や名探偵コナンの様にまだ言い逃れ出来るのに「え?これだけで自供するの?wwww」ってなるタイプの小説。
人物描写が少ない事も相まってペラペラに薄い小説になっているし、ちょっとした誤解が解けたから昔からある確執とけて嘘しかない家族と大団円!っていうのも理解できないし、ガラス踏んだり散弾銃口に突っ込まれて座らされたら喉の奥まで刺さって起きるだろうし犯人の事を爪だ蜘蛛だって呼んでいるのも薄寒い。蜘蛛のように罠を張り巡らせ、人を操ることに長ける狡猾な犯人って表現されてるけれど、どこにもいない。
蒼海館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 蒼海館の殺人 (講談社タイガ)より
4065212073
No.32
(5pt)

探偵不在のストレスと、約束されたカタルシス

まず「紅蓮館の殺人」から読むことをお勧めした上で。
前作ラストからストーリーが地続きであるのと、脇役キャラの棘つく言動もあり、序盤は正直読むのキツかったです……。
が、中~終盤の急転直下はすごい!!無数のパズルピースが一気に組み立てられるようでした。
葛城の探偵としての血、そして一族の血が絡み合う物語。ラストは必読です。
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4065212073
No.31
(3pt)

作者さん、小学生と話したことありますか?

なんか、もう、いくら雲の上の方々ばかりだからって、子どもはあんな話し方はなかなかしないかも?先入観?
先の紅蓮館でもそう思いました。

個性を持たせたいのかもですが、そういった細部に気をとられ、筋が頭で繋がりにくいのです。
名前呼びで、関係性がわかりづらくなったり。

トリックはまあまあ、犯人の意外性もよかったので、一気読みできる滑らかな文章だったら満点でした。
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4065212073
No.30
(4pt)

本格ミステリの既存の趣向に新機軸

【本作品を選んだ理由】
「名探偵は嘘をつかない」でデビューした作者。
デビュー作を含め、4作品を読んできた私は、「本格ミステリ」の傑作を書き続ける作家となる確率が高いと感じていました。
本作品も、好評のようなので、手に取ってみることに。

【率直な感想】
ミステリ小説が誕生して、150年以上が経過していますが、この間、ミステリ作家たちは、様々な「趣向」を凝らし、読者を楽しませてきました。
そうした「趣向」のうち、全く手をつけていないものは、恐らくないと思われます。
そこで、本作品の作者は、「既存の趣向」の中に、「新機軸」を切り開こうとしているように思えました。
それは、これまでの4作品を読んで感じたことです。
それでは、本作品は、どの「趣向」に手をつけるのか?

<クローズドサークルの新機軸ではない>
本作品は、「紅蓮館の殺人」の続編に当たり、同様に、「クローズドサークル」ものとなっています。
本作品では、「水」ですね。大型台風の影響で、河川が氾濫し、館に水が迫ってくることで、「クローズドサークル」となる。
でも、本作品は、「クローズドサークル」の新機軸を狙ったものではありません。
既存の作品同様、名探偵が推理で真相を解明させる物語とするうえで、警察が介入して捜査することを避けるための便法に過ぎません。
「クローズドサークル」の新機軸は、「屍人荘の殺人」(2017年:今村昌弘著)が発表されており、これを越える新機軸は困難、と作者も考えていると思われます。

<「新機軸」となる「趣向」はふたつ>
それでは、「新機軸」となる「趣向」とは?
ひとつは、ネタバレにはならないので書きますと、「顔のない死体」です。
連続殺人が起きる本作品で、最初に起きた事件で、銃で顔を撃たれ、人相の分からない死体が発見されます。
既存の作品で多く使われたのは、顔が分からないことで、死んだと思われた人物とは別人だったということが後で判明する、というもの。
ところが、本作品は、警察の捜査を待たずして、死んだと思われる人物を特定するために、21世紀ならではのある物を使って本人かどうかの確認を行います。
つまり、簡単に本人かどうか、誰でも確認出来てしまう時代になってしまっているということ。
すると、なぜ、犯人は、「顔のない死体」にしたのか?
最後の真相の手前で明かされるのですが、これは「新機軸」ですね。

そしてもうひとつは、これは、最後の真相に関わることなので、ここに記載することはできません。
ただ、ヒントとして、1990年代から21世紀になるくらいの間に、日本では、ミステリ界だけでなく、別のジャンルでも、多くの作家が手掛けたもので、有名作家でいうと、京極夏彦もある作品で、この「趣向」に取り組んでいます。
作者は、この「趣向」に「新機軸」を切り開いています。

【全体評価】
阿津川辰海作品というのは、既存の傑作ミステリ作品を読んでいるかどうかで、評価が分かれるような気がします。
それは、上記のように、「既存の趣向」の「新機軸」を狙っているから。
「既存の趣向」がどんな形で読者を楽しませてきたか知っていると、「こんな手法もあったのか」と楽しむことができるのですが。
個人的には、またもや「新機軸」を生み出してくれたことで、大満足の作品です。
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4065212073
No.29
(3pt)

田舎では起こり得ないことが起こり続ける

「田舎ではまず無い」ことが大量に起こるので、田舎に住んでる人ほど気になって仕方がなくなるんじゃないかと思います。
まず「とんでもない台風が来ている」「川の近くで、過去にも増水で沈んだことがある」「200人の村」の時点で、大概は村の自治会などで集まり連絡網を元に「老人は先に避難させておこう」「どこそこの人はこういう人だから優先的に避難させよう」(どこを避難所にするかは既に決まっている、決まっていないということはない)など決めるはずです。各々が報道を見て自主避難…なんてしません。都会じゃないんですからこういうときの横繋がりは(特に東日本大震災の後は)強固です。
政治家の先生がいるなら、確実に「地元の名士」としてそれらに呼ばれているし、その上でとっとと対策をとるはずです。悠長に家で寝ていたらスマホの警報が鳴って事態に気付く…なんて、「町(街)」ならともかく、「村」ではまず無いです。
そして「200人しかいない村」なら、住人はほぼ確実にお互いが顔見知りです。例え会ったことがなくともお互いを知ってます。特に年配の人は、誰が誰かを恐ろしいほど把握しています。全く知らない余所者が居たら即気づきます。避難所となった屋敷で、地元の名士であるはずの政治家先生の奥さんに、村のおっさんが「いいぞ姉ちゃん」なんて言うはずがないです。絶対に名前も肩書きも知ってます。さらに避難所で「このガキが…」みたいな諍いも、この規模の田舎ならまず起こりません。全員が知り合いだから、後に何を言われるかわからないからです。(田舎ってこわいですね)
別に田舎を舐めてる!!なんて言うつもりはありません。東京都出身の若い作家さんですし。これ、「200人の村」だからこその違和感なので、編集の方が一言「村ではなく町を舞台にしましょう」と言っていればまあまあ解決したと思います。
そんなわけで、田舎に住んでる人はそんなばかな…!!という思いで謎どころじゃなくなる本です。
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4065212073
No.28
(4pt)

文句ばかり言うな

文句ばかり言う奴に
限り何も出来ない。文句を言うならお前が小説を書け書けないのに文句タラタラ言うな!!
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4065212073
No.27
(4pt)

散りばめられた伏線がまとまっていくラストは見事。本格推理ゲームを楽しみたい方におススメ

前作の探偵コンビの物語ながら、読んでいなくても楽しめる。
正統派の本格もので、あちこちに張られまくった伏線がラスト、”名探偵皆を集めて”解決、犯人を指摘する王道展開。
前回は火事、今回は水害により孤立化した邸宅を舞台に展開する連続殺人事件、というストーリー展開も王道中の王道でよい。
ただ、これは(話の構造上)仕方ないのだが、探偵論に絡む主人公のモノローグが少し長すぎて話のリズムが悪くなったのは残念。

とはいえ、どこまでも緻密なロジックに二重三重に張り巡らされた伏線、最後のアクロバティックな推理展開、意外な犯人まで十分楽しめた。
次回作も楽しみ!
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4065212073
No.26
(5pt)

人間関係の複雑さを紐解く高校生探偵の推理小説

絶妙な人間関係が複雑に絡み合う事で縺れていく事件。
真相が探偵役によって解されていく渦中のカタルシスは難易度の高い物理トリックを解決するのと、また違った感情を生み出してくれます。
なぜ、やどうやって、よりも「誰」に注目しながら一つ一つの事件を見ていくと面白味が増す気がしました。
探偵とは何か、についての立ち位置も明言されることで読み易くなっています。案外この部分が曖昧な作品や明確に利を持って探偵をやるというスタンスの物語も多いので、ある種古典的な理由が逆に新鮮かもしれません。
主人公を高校生にしているのも、その辺りに関係があるのだろうと思えました。
(この探偵の考え方をハッとさせられるのが30代の大人だと何となく強い違和感が生まれてしまうので)
前作が存在しているので、そこからの続きで読むとより面白くなります。
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4065212073
No.25
(3pt)

山火事の次は洪水か

大掛かりなクローズドサークル第2段と言った所でしょうか?
探偵の行く先に殺人有り、とは言いますが、この主人公の行く所に災害有りで今後が心配になります。余計な心配ですが。
前作からすると連続殺人だし、同時進行で色々な事が起こってくるので前作よりは面白かった。
けど、トリックと犯人はすぐに分かります。
勿体ない…。
それでも読んでしまうのは何処に着地するのか気になるからです。
とにかく、この本の半分くらいは探偵がウジウジしてるので、そこを乗り越えられないと読み切れないと思われます。本当にそこが辛かった…。
読後感は前作よりは遥かにいいです。今後に期待。
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4065212073
No.24
(5pt)

色々な意味で読みにくい。完読した自分を褒めたい。最初の70ページを読めない人は投げ出しても大丈夫。

複雑にすれば良いというものではない。長ければ良いというものでもない。が、作家なら誰しも、こういうややこしくも恥ずかしい作品を書く時期があるのだと思う。「ギリシャ棺」や「黒いトランク」のように(本作はあそこまでレベルは高くないが)。将来、作者さん自身が赤面しながら振り返ることになるとしても。そして、老成するにしたがって、徐々にシンプルな作品を書くようになるのだろう。それは、精神面の成熟でもあり、才能の枯渇でもあると思うが。
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4065212073
No.23
(2pt)

いろいろ気になる、一番気になるのは

ネタバレになりますが、いくらなんでも15cmも身長差があって身内の入れ替わり殺人が成立するわけ無い。履いている靴、、靴紐うんぬんより、サイズが合わないでしょーよ 服だってピチピチじゃ
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4065212073
No.22
(4pt)

紅蓮館の続編

本格ミステリとして優れていて面白い部分も多いのに、細かい部分で首をかしげたくなるところが混ざっているせいで物語に入りこみきれなかった。

〜以下ネタバレ〜

入れかわりトリックに無理があるのでは? あの状況で家族を含むみんなを騙すのは不可能だとしか思えず。それからいくら主人公が高校生とはいえ探偵論について深く思い悩んだあげく、行きつく結論がやや浅いというかそれはないだろという気持ちになった。
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4065212073
No.21
(2pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

探偵バディものではない。

人によっては、評価が分かれるかなぁと。
個人的には、真犯人の動機がいまいちよくわからなかったのと、入れ替わりのトリックに無理があったと思いました。

ネタバレになりますが、真犯人とある人物が入れ替わって自殺した様に見せかけられているのですが、
体格が違うことが語られているので、顔の上半分が、散弾銃によって無くなったとしても入れ替わりに気づくと思いましたね。
特に親族には。
あと、後半にかけて、葛城の名探偵ぶりを披露させるべくその他の人物(弁護士、政治家、医者などもいた)がただの観客(読者目線)になっていて残念でしたね。
そして後半の推理する内容に葛城が確信できているそぶりも作者が、物語を閉めにかかっている感じがしました汗
気になったのは、このくらいですかね。

よい部分として、田所が正の殺人に関与していることを独白する部分は、ドキドキしました。
しかし、所詮は葛城をたたせるための道具的存在にすぎずそこはうーんって感じでした。

総括すると、物語の設定は良かったですが
推理する過程をもっと葛城と田所で協力して解いていく様なものだとより、楽しめたかもしれません。
星2くらいかなと。
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4065212073
No.20
(5pt)

読後感と余韻と

読んでいる間は、
探偵引きこもりすぎやろ!とか
少々無理すぎる設定やトリックにそんなわけあるか~い!とか
ツッコミどころが多々ありましたが、読み終わってみると、なんだか気持ちいい。
そして、すこしさみしいのでした。
早く内容を忘れてもう一度読みたいです。
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4065212073
No.19
(1pt)

雰囲気はあるのに残念・・・細部が雑すぎ。

出だしは、いい感じでわくわく。久しぶりに当り!かと思いきや・・・
この作家、細部が雑。本格推理小説(ですよね?)では致命的では?

長々と始まった会話で挫折。登場人物のバックグランドの職業は、政治家、大学教授、弁護士、医者等早々たる職業なのに、こんな稚拙な会話するだろうか?読まなくてもわかる、使い古されたお決まりの予定調和の会話が続く。
もしかして、この会話の中に重要な伏線が? なさそう・・・
一旦、読むのをやめたが、地の文から期待させる雰囲気があるので(面白くあってほしい、という願望もあり)会話が出てくると、そこは飛ばしながら、再読開始した。
が、前述のとおり、細部が雑すぎて、謎解きに入っていけない・・・
例えば、迫りくる台風の中、一人が代表して川を見に行くが、その後、全員、「台風に備えて、早く寝ようと」就寝につく。が、見に行った仲間の帰宅を待たない!そんなことある?
(気になってしようがない)
そのことに何か重要な意味が? なさそう・・・

同様にいくつも気になることがでてきて、もはや楽しい読書とはならず。

しかし、本代がもったいないので、粗筋だけでもおっかけようかと思ったが、
残り半分以上あるので、あきらめた。

この作者、雰囲気はあるので、才能がありそうな気がする。
味のある人物が描けないのと、文章が稚拙なだけ^^)こういうところは、編集者ががんばらないといけないのでは。

作者がまだ26歳と若い所為かと思ったが、思えば、綾辻や法月やら新本格派の作家達は、もっと若かった。東野は同じ26歳ごろのデビューだった。比べるとその差が歴然ですね。

本作品、レビュー評価数が多く、評価も高いので読み始めたが、いくら好みの違いとは言え、自分の感想とは乖離がありすぎ。そろそろぼけてきたのかな、と心配になった。
一方、レビューコメントをみると、納得の意見が多くあり、低い評価の方が多い。この違いが不思議。
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4065212073
No.18
(2pt)

こんな状況で〇〇が最後まで生きていて良かったですよね~

「嵐の山荘もの」のミステリーである。2021年2月の文庫書下ろし作品である。阿津川作品は「紅蓮館」に続いて2作目の読了。

舞台は例によって山村にある館。山奥にあるのに「蒼海館」とはこれ如何にという感じだが、作中でいちおうもっともらしい説明はある。
前例のない規模の台風襲来によって館は外界から途絶され(ただし携帯ネットワークは無事に生きているという設定。停電もなし)、土砂崩れの天然ダムによると思われる急な水位上昇で館に水没の危機がせまる、というのが舞台設定。天候の急激な悪化と前後して第1の事件が起こり、、、という展開である。

嵐の山荘ものといえば癖のある登場人物と相場が決まっているわけだが、例にもれず一癖もふた癖もある人物が10名ばかり閉じ込められるというお話である。語り手は前作にも登場した高校生の「僕」。高校生探偵の葛城君のワトソン役という扱いである。

さて文庫で600ページ以上と少々大部。これは謎に対する仮説を立てては論理的にそれを検証して一つ一つつぶし・・・という過程の分なのかなと思っていたら、別にそういうわけではなく、関係者にいろいろ質問をして話を聞いては誤解や嘘を明らかにしていくことで不可解だと思われていたことを理解できるようにしていく、という過程が長かった。

そして判明する動機の一端がとても古典的。メイントリックもたいへん古典的。一方で、舞台設定の一部にいま問題になりつつある異常気象ネタと、スマートホンをはじめとする各種ガジェットの機能やら、Webで提供されている各種サービスやらをとりまぜて現代の読者に受けるお話にしている、という作為が強く感じられてしまった。

最後の水没全滅の危機をどう乗り越えるのかの段に至っては、フィクションとはいえだいぶ無理筋じゃないのかなあ、と。未曽有の規模の台風とかいう条件で、〇〇がこの時点まで〇〇しているとあらかじめ信じられるわけないでしょう?世間知らずの高校生ならともかく、こんなすごい経歴の持ち主が。

しかもですよ、線状降水帯とかならともかく(念のため、本作は2021年刊行です)、台風による被害規模をこのメンバーの誰もが何日も前から予想できていないって・・・。

夏の夜長に読むお話として楽しめはしましたが、長い割には凸凹感が強く、ミステリとして勧められるかというとどうなんでしょうという感想でした。
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4065212073
No.17
(1pt)

前作を読まないとしんどい

本屋で購入しましたが、最初の殺人まで時間がかかりすぎます。(170Pあたりでやっと……)
どうやら続き物なんですね。
冒頭の展開が前作を読んでないとピンとこないものが多く、たるく感じてしまい途中で読むのをやめました。
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4065212073
No.16
(2pt)

次は小説ではなく論文・評論で「名探偵」を語ってはどうか?

探偵役もワトソン役もウジウジと悩んでいるため物語としての面白さに欠け、
ストーリーやトリックも有名作品のつぎはぎで既視感だらけでした。

謎解きも「名探偵が大胆(作者目線で)な仮説を述べる → 都合の良い証言・証拠
設定・仕掛けが後出しで判明・発見される」の繰り返しであり、アンフェア感が強かったです。

なお、一番のダメなのは「語り手が登場人物を批判的に書いている中、
唯一好意的に書いている人物がいて露骨に怪しい → ヒネリなく真犯人だった」
というトリック(というより事件の発生)以前の問題でバレバレな文章構成だと思います(笑)。
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4065212073
No.15
(5pt)

丁寧に伏線を張った良心的な作品

講談社タイガは、もともと「『今の』若い読者に向けて」の「『今の』レーベル」だ。
自分のような、いい歳をした者が読めば、登場人物の設定やセリフの言い回しに違和感を覚えたとしても、むしろそれで当然で、小説の欠点ではない・・・と思いつつ読んだ。
そうした態度で読めば、文章は読みやすく、前半にきちんと伏線を敷きつつ、各章の「引き」の作り方も上手で、長編を一気に読ませる。
『紅蓮館の殺人』でもそうなのだが、火災や水害、迫りくる危機は、それでも事件の真相に迫り解決しなければならない「名探偵」の存在意義を際立だてるための、お膳立てに過ぎない。
じっさい作者本人は、この作品について「葛城輝義、今再び"探偵"の彼岸に立つ。」ツイートしていた。
作者はあくまでも「"探偵"の彼岸」を描くつもりなのであって、「クローズドサークル物」を書いているつもりは無いのかも知れない。
葛城輝義は高校生なのに?と疑問を感じるかも知れないが、今や徳島県の女子高生が「自分を認めてくれる場所を探して」スタンフォード大学を受験し合格、さらに「学費・寮費等全額補助の給付型奨学金」にも合格して、大学進学を決める時代なのだ。
ましてや「名探偵」という”業”を背負って生きていく者の頭脳と心理が、そこらの高校生と同じであるわけがない。
綾辻行人以降、講談社は法月綸太郎や麻耶雄嵩、我孫子武丸らをノベルズから世に送り出し、いっぽうでジュニア小説からは、はやみねかおるを登場させた。
その講談社が「『今の』若い読者に向けて」、あらためて「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」について考えさせる小説を、文庫書き下ろしで世に送り出していることは、非常に意義深いことだと思う。
講談社「新本格」の最前線に立っている作者による、良心的な作品である。
蒼海館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 蒼海館の殺人 (講談社タイガ)より
4065212073
No.14
(2pt)

頭のいい作者だと思うが。

トリックは複雑ながら精巧で論理的。作者はとても頭がいいのだと思う。レビューをみるとお概ね評価も高い。
しかし、読み進んでもドキドキしないのだ。何か乾燥して面白みに欠ける。私だけなのだろうか。500ページを過ぎて「TでなくKだった」ところから余計に辛くなってしまった。東野圭吾のような生身の人間の感情交差やエロティシズムが含まれていないからだろうか。作者はまだ若い。これから多くの恋愛や挫折などの生活経験をして、人間的な深みのあるドキドキする作品を生み出していってほしいと思う。
蒼海館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 蒼海館の殺人 (講談社タイガ)より
4065212073