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(短編集)

江戸染まぬ



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【この小説が収録されている参考書籍】
江戸染まぬ

江戸染まぬの評価: 4.57/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

おもしろい

おもしろい
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
4163912878
No.6:
(5pt)

きれいでした。

届くのも早くとてもきれいな品で良かったです。
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
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No.5:
(5pt)

小気味よい

江戸に生きる人々の様子や風情が伝わってくるのがいいですね。小気味よい語り口(文章)、江戸言葉の随所と読ませます。お薦めの一冊かと。
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
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No.4:
(4pt)

独特の視点で江戸に生きる人を描いた短編集

本書には7つの短編が収録されているが、主人公はタイトルの「江戸染まぬ」を含め、下級武士の次男坊など江戸時代の片隅で地味に生きた人物であることが特色である。

更には、伝染病の防止に効果があるとされた「つぎはぎ小袖」や漢文を学ぶために利用された「経典余師」など、通常の江戸を舞台にした小説では出てこないような当時の文化に触れることができるのも本書ならではと言える。

登場人物が地味で余り幸せな人がいないので、盛り上がりには欠ける感はあるが、個人的にはそれでも比較的明るい結末を迎える「町になかったもの」や「いたずら書き」が気に入った。
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
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No.3:
(5pt)

これこそ小説である、江戸時代という時代小説であった。

久しぶりに小説を読んだ気分に満喫してます。文章が優れて物語であった。
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
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No.2:
(5pt)

短編集である。「いたずら書き」で、主従の信頼関係を爽やかに表現した筆力に感嘆した。

少し疲れたので、気休めに青山文平さんの本を読んでみたいと思って、アマゾンで検索したら、この本だけが読んでいない作品だった。次の七作から成る短編集である。

 つぎつぎ小袖
貧乏旗本の妻女が家庭の事情を語る辛気臭い内容だが、飽きさせないのは文章がしっかりしているからだろう。

 町になかったもの
江戸時代の文化の高さを感じさせる作品だった。

 剣士
甥(兄の跡取り)の家に居候している、年老いた部屋住み者の意地を描いた、もの悲しい話。最後に侍としての意地を見せた、ということか。

いたずら書き
阿吽の呼吸のようなやりとりで描かれていて、主従の信頼関係を爽やかに表現した筆力に感嘆した。

 江戸染まぬ
旗本の手付きとなったが、子を残して里に戻される女と、それを故郷まで送り届ける男の話。

 日和山
家がお取り潰しになったがために武士の生活に倦怠感を抱いて、伊豆・下田の博打打ちの用心棒になった男の話。結末に、ペリーの黒船の来航があるが、それに肝を冷やして退散するところに違和感を覚える。

 台
部屋住み故に無頼の徒に成り下がろうとしていたところ、兄の勧めで学問に身を入れるようになった男の話に、下女の妊娠を絡めて、夫婦の在り方や、婚外子のことをとやかく言わなかった時代の様子を洒脱に語った佳作である。
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No.1:
(4pt)

周縁から視点と漢籍と幕末

今年は世の中がコロナ禍で騒がしい中で著者の作品を一気読みしたという一年だった。筆者が著者の作品を読み継ぐことになった理由を考えてみると、「社会の変化に対する周縁的な立場からの視点」、「歴史的事物の具体的詳細」「登場人物の心情描写の純文学的な精緻」などで、物足りなく思うところは登場人物が割と潔く死んでいくところだが、未読のタイトルを見れば読まずにおれない。
 本書は最近に発表された作品をまとめた短編集である。これまで著者が扱ってきた宝暦・寛政年間よりはだいぶ下った時代を舞台にしている。漢籍とか出版とか学問というようなテーマがなんとなく諸作品に通底している。巻末の2作はほぼ「幕末」に言及しているが、「幕末」そのものよりは「幕末」への準備状態を扱っていて、思い返してみるとなかなか興味深いし著者らしいしかけだ。「日和山」などは主人公の父親が、批判的な書籍を書写・販売に与って追放されて物語が始動するが、ドラマ性でいえばこの父親の心境を主人公として扱ったほうがわかりやすいと思うのだが、それをブラックボックスとして武士として外れてはいたが外れきれなかった主人公を主役に据えたことで物語を見渡す展望が大きく広がっているように感じた。
 本短編集を一読した時点ではなんとなく物足りなく感じたのであるが、こうして振り返ってみるとやはり甘く見れない。通りで今年はまったわけだ。
江戸染まぬAmazon書評・レビュー:江戸染まぬより
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