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#ある朝殺人犯になっていた
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#ある朝殺人犯になっていたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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最後に事項目前だというのに真犯人があっさり罪を認めたという点だけは 違和感があったけれど、現実に十分起こり得る話で怖いです。 SNSなんてやるもんじゃないと思いました。個人情報を世間にさらすメリットなんてひとつもない。 | ||||
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まず書籍体裁は、300頁超と結構な厚みのある、挿絵皆無な活字主体ノベルで、腰を据えて一気読みした方が無難な感じです。 初出は【U-NEXT】上の電子出版で、表紙はイラストレーターの【寺本 愛】が手掛けています。 その内容は見事に書名通りで、一定の知名度を有した芸人である主人公が、ネット上で知らぬ間に「ひき逃げ犯」に祭り上げられ、その脅威が次第にリアルにも迫って来る流れです。 所謂「特定厨」とか「自警団」と称される様な、匿名ユーザーの猛攻撃に圧倒的リアリティーがある作品で、主人公も頑張って戦いますが、基本的に無力感が漂います。 見所としては「何処かで見た様な描写」を多用して、読者の親近感を誘っており、昭和時代から変わらぬ「自宅玄関への落書き」や「出前大量注文」と言う嫌がらせから、その能力を他に使えと突っ込まれる事も多い「追跡&特定力」の披露と、リアルに迫るに連れて過激度も増していきます。 また作風面では、作中における「ネット投稿文」は、全て【隅付き括弧】で強調&書き分けされており、とても読み易く感じました。 総じて、主人公にシンクロし過ぎると、鬱になりそうな全方位攻撃に晒されてしまう作品で、炎上等の理由で「ネット断ち」している方には絶対的に勧め難いですが、昨今の「あるある」感覚を楽しみたい方からは、高評価が得られそうです。 | ||||
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殺人犯にでっちあげられなんて、SNS全盛の現代にありえそうなお話に夢中になりました。 ネットで拡散されて、世論の流れが作られてそれにのせられる なんかこわい、現実にもありえそうな話でドキドキします。 ミステリーでありサスペンスでもある内容でした。 | ||||
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#ある朝殺人犯になっていた。 今の時代、タイトル通りのことが誰に起きてもおかしくないと思います。 ネットの書き込みは信ぴょう性がなくとも、それを信じる人のつながりで 爆発的に広がっていく怖さがあります。 実際、ヤフーのニュースなどでもコメントを見ると怖さを感じます。 それは「一番最初にコメントを書いた人につられて、似たようなコメントを書く人」が多いこと… コメント欄は「そう思った」が多い順にトップ3が並びますが、似たような書き込みが多い気がします。 知らないことでも、他人の言葉を信じ込んで、それがいつしか自分の言葉になって、発信してしまう。 まるでウイルスのようで怖く感じる反面、自分の意思や意見はないのかと思うところもあります。 大衆に流されて吸収される国民性ならではの現象というか、今の鬼滅ブームも似た性質なものだと思います。 思いっきり話が脱線していますが、こちらの小説はそのネットの流される大衆の怖さを題材にしているので ネットを触ったことがあるなら、内容もわかりやすくちゃっちゃと読めると思います。 個人的にはよくまとまっていてよかったと思いました。文章の表現も上手ですし、読書が苦手な人でも読めると思います。 | ||||
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内容が若い人受け、SNSで晒される個人情報という設定が、今風。 あってはならないことだけれど、似たような事件、被害者、 あることないこと書き立てられる顔の見えない世界のこわさ、 それはだれしも感じていることだから、猶更そういう世代に受ける作品なのかも。 口コミどころか、もっと顔の見えない何者かが広げほじくる自分の世界。 どうやってこの危機を乗り越えるのか、読者は思わず主人公と同化していく。 | ||||
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浮気と書いてウキと読む芸人が、ある日、SNS上でひき逃げ犯だという根も葉もない噂を立てられ、 過去やプライバシーをあばきたてられ、追い詰められていくーーーところまでは、実際に聞いたこと がある話なのですが、真のひき逃げ犯を探すため、芸人仲間やSNSも活用しながら奮闘する冒険ぽい ミステリーになっていて、最後まで飽きずに一気に読みました。 みんなが何気なく使っているSNS。便利ですが、悪意のある誰かが、自分を陥れるために虚偽の 情報を挙げて、善意の誰かがそれを拡散していく仕組みは怖いなあと思います。その共感を得つつ エンターテイメント性の高い作品になっていて、おもしろいミステリーだと思いました。 | ||||
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SNSの恐ろしさを題材にしています。よくありそうなシチュエーションで、フィクションにありがちな違和感もなく、物語の世界に没入できます。おもしろいです。オススメ。 | ||||
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SNS時代の風評被害の恐ろしさ><。 似た事件あった記憶があるのですがデマに踊らせられぬよう真偽は常に疑っていこうと思いました。 物語のようにすっきりすることの方がまれなのでしょうが・・・。^^; | ||||
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途中で何となく先が読めてしまい、個人的には「ジェットコースター」というよりは「ミニ・ジェットコースター」だったのですが(何じゃそれ)、楽しめた一冊。スレンダーズ 浮気淳弥と佐藤昌紀の掛け合いもテンポがよく、面白かったです。 | ||||
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世の中毎日大小様々事件で溢れている。 掲示板には事件のスレッドが立ち上がり、その中を罵詈雑言が乱れ飛ぶ。 晒し上げ、中傷し、追い詰め、まるで自分を正義の執行者と認識しているかのような書き込みもある。 だが果たしてそのうちの何割が真実だろう、何割が本当に己の目で見た事だろう、何割が被害者の心に 寄り添いたいという善意から発された言葉だろう。 誹謗中傷の是非はまず置いておくとして、そもそもその怒りの矛先は果たして本当に正しいのか? 仮に間違っていたら?という所にポイントを置いたこの話。 お笑いコンビの片割れの主人公が悪意の導きで過去のひき逃げ事件の犯人の濡れ衣を着せられ、 圧倒的大多数の顔の見えない正義によって人生を狂わされていく。 文章はシンプルでスラスラ読み進められ、時々、おお、こんな表現考えついてみたいなぁ、 と思わされるような描写もあり。クライマックスの盛り上がりが案外あっさりしてたのと、 ご都合な所もなんぼかあるが、先が気になる展開も手伝って最後までサクサク読めた。 お笑い芸人という特殊な職業設定も新鮮だし、一般人とはまた違う立場が恐怖の増幅装置として 活用されていると思う。 登場人物も昨今居る居るこんな奴、って感じでリアリティあり。反面濃さに欠けるのはちょっと 勿体ないか。主人公の下の部屋のおじさんにドラマがある分もう少し掘り下げて欲しかった気も。 この辺は所詮他人から見えるのは一面だけって事でもあるのかなぁ。 エログロ描写も無く、文字も大きめ密度もあっさり、小学生高学年からでもネットリテラシーの 教育の一助にちょうど良さそう。 無責任、不用心に何かを発信する事の恐ろしさを知るには良い教材。 読み終わった後にあるサイトを覗いてみれば、芸能人がなんだかやらかしてスレが立っている。 そこで交わされる危うい言葉たち、そして何の根拠もないのに「らしい」「どうせ~でしょ」と、 なぜか被害者側にまで飛び火していく様が見られた。デンジャー。 | ||||
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中高生の息子たちに読ませました。 顔の見えない世界で、事実と異なる事をでっち上げされてしまい、 さらにデジタルタトゥーでしつこく残る怖さを感じてほしいと思います。 無責任な発信が、人の心を傷つけてしまう怖さ。 学校でもきちんとネットリテラシーを教育してほしいな。 | ||||
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作者は多くの脚本を書いている方ということで映像がみえるような上手な展開でワクワクと読めました。 10年前とはいえ、今の日本でそこそこ住宅のある地域でひき逃げ犯が10年捕まらないという最初の設定に違和感を持たなければ楽しめると思います。 ネタばれのトリックというか、「最初の思い込み」「刷り込み」も最初はそうでも10年見直さないかな・・と思いました。 やや「ご都合主義」と感じる部分もありますが、ネットで噂が拡散する恐怖をうまく物語にしていると思います。 ネットでアンチだと思っていた人が実は応援者だったり、感じが悪い隣人だと思っていた人が実はよい人だったり、軽い気持ちでやった過去がネットで拡散されて就職につまづいたりなどはネットの使い方の参考になりました。 | ||||
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夢中になって読んでしまった。 表紙の印象から翻訳小説?と一瞬思った。しかし、実際はもっと身近な、日本の話。 SNS(主にTwitterか)で「こいつが殺人犯だ」と騙られてしまった若手芸人が主人公だ。 ネット上に多くいる「顔の見えない【正義の人】」たちが彼を追い詰めていく。 ネット、Twitterの感覚がどんな物かあまり知らない人には「こんな感じなのか…」だろう。それなりに知っている、まとめサイトなどを見たことがある人は(ああー!……)だろう。 もっとも昨今、ネット上での「勝手な特定と拡散」からの被害が問題視されているのでなんとなくわかる世界になってきているはずだ。 だからこそ、これはこのままだとヤバくない?どうなっちゃうの?と読んでいてソワソワしてしまう。 題材的には、読む前にかつて風評被害を受けたスマイリーキクチさんのことを思い出した。 主人公の淳弥は、売れたくて、色々あがいている若手芸人。若手芸人コンビの片方、相方は東大出身、彼女は今はインフルエンサーといかにも今の時代にテレビなどに出ていそうな、存在していそうな、なんとなくイメージがつかめるようなキャラ立ち。 そんな彼に襲いかかる苦境が、これが読んでいると、なんでそうなるん!?とか、もう、読んでいて真剣になってしまう。 そんな彼の周囲の、出てくる人々のキャラ立ちがいい。 意外性があったり、いい人だとほっこりしたり、いい人に〜でああっ!と思ったり。 そして、相方もいい。相方のキャラもいいが、二人の関係に萌えがある。 色々言い過ぎるとネタバレになってきてしまうので、ここで切り上げるが、テンポ良く、スピードに乗って最後まで一気に読めた。 一部には、これはあからさまでは?と思うことなどあって、評価という形だったら星っていくつ?4?5?と悩んだのだが、考えてみれば、このレビューを書くために思い出してはあれは良かった、これは良かった、こう言いたいと言葉があふれてきている。面白くなければ、こんな状態にはならない。 大変に面白かった。 | ||||
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バイトをしながら芸人をつづけている28歳の浮気淳弥(うき じゅんや)は、10年前の事件の話題をネットで持ちかけられ、軽く返して、眠りについたが、一夜あけると、スマホの電源が切れていた(通知が多すぎてバッテリーの残量が0になっていた)。変だなと思ってスマホを充電してみると、ネット上で自分が真犯人にされていた。 事件のことは憶えているし、近所で起きた事件だが、断じて自分は犯人ではない(はず)。 そこから始まっていく物語です。 作者の藤井清美さんの小説では、吉岡里帆さん主演の実写映画『見えない目撃者』のノベライズも上出来でした。21世紀のいまの空気感がある。主人公が現代社会(いまの日本)を生きている感じが、ちゃんとするのです。 時代遅れでもないし、庶民感覚とのズレもない。 『見えない目撃者』の主人公は「音声データの文字起こし職人」で、本作の主人公は「お笑い芸人」。職業こそ特殊かもしれませんが、作者と主人公に庶民感覚があるからこそ、主人公が置かれた状況に感情移入が出来て、ハラハラしながら読みすすめることができる。 『見えない目撃者』のほうは映画という原作ありきでしたが、小説としての面白さは本作も同様です。真犯人を探そうとする物語なので、推理小説なのですが、一夜あけたら状況が一変する恐怖、ネットで吊るし上げられる恐怖、ツイッターの過去のつぶやきを掘り起こされる恐怖、自宅や家族の顔がどんどん特定されて炎上していく恐怖を描いています。 キャラと状況を紹介しつつ、物語が本格的に動き出すのが45ページ目あたりなので、序盤はちょっとしんどいのですが(実は伏線もあるとはいえ)、そこから先は、興味が途切れることなく、最後まで読むことができます。主人公はネットの匿名のパワーに押しつぶされていくのですが、だからこその「なるほど」と膝をうつ展開をみせていきます。 書籍としては、装丁が凝っています。版元がU-NEXTなので、電子書籍先行なのですが、帯の色と栞の色が統一されていたり、表紙がエンボス加工(浮き出し加工)になっていたり。電子書籍ではない、物理書籍であることのよさを生かした装丁になっています。 | ||||
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スマイリー・キクチ氏が受けた言いがかりや信憑性のない憶測からの誹謗中傷や近年、タレントさんが不祥事や失言を起こす度に起きる炎上やネットリンチとネット媒体のトラブルを見聞きする昨今、リアリティがある題材だなと思い、注文。 昨今読みましたが、前半がややかったるさを感じましたが、だんだん惹き付けられ、出口の見えないネットリンチに疲弊するくだりは生々しさを感じます。展開もうまくまとめられていますが、反面、先が見えるし、結末が予測の範囲内だったのは少し減点対象かと。しかし、ネット媒体の誹謗中傷等明日は我が身なので考えさせられたので星4つ。 | ||||
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もともと脚本やドラマ畑のせいかすごくセリフで 進行していくの読みやすい。 似たような話が前になにかの海外ドラマであったような 気もしますがこういう設定嫌いではないです。 もうちょい挿絵は可愛い感じでもよかったかな? | ||||
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平明な文体でサラッと読めるが、ネット社会の闇を描いたアクチャリティーは重い。フィクションとして後半の展開はトントン拍子に過ぎるきらいはあるが、前半の主人公を襲う不条理な恐怖には慄然とさせられる。 | ||||
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Twitter的なものを使った小説・映画で有名どころは「白ゆき姫殺人事件(作者:湊かなえ)」ではないでしょうか。そちらは最初に殺人があり、SNSによって犯人がでっちあげられるところがポイントでした。こちらは売れてない芸人(コンビ)が過去の事故を隠していたとデマが炎上していく話です。 デマで犯人になったと思い出すのは同じく芸人のスマイリーキクチさん。消えない誹謗中傷と戦っていたので壮絶でした。それに比べると小説の中でも、ひき逃げ犯と炎上することになるのは現実的にあるのか?なんて考えてしまいました。話を盛り上げる要素が必要なためにこの題材にしたような逆算が透けて見えてしまいそう。1ページ目からひらがなから入って面食らったのですがその後は、テレビ局が作っているような映画っぽい作り方。 よく言えば丁寧で、カタルシスも計算されて作ってあって楽しい。 逆に言えば、ストーリーが見えてくる。伏線が伏線っぽい。過去事件を起こしていたとデマで広まってしまい炎上した、こうなってからの展開は火消しに走るか、デマを否定して消火に走る以外があまり思い浮かびません。その当たりは良作と名作と傑作の壁ではないかと思います。 なおU-NEXTの電子書籍で刊行されたものの書籍化なので、U-NEXT月額会員の方なら電子版も読み放題で読めます。ぜひどうぞ。 | ||||
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