殺した夫が帰ってきました
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殺した夫が帰ってきましたの総合評価:
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タイトルに引かれて購入。 自分をDVし、しかも殺した夫が戻ってきたという状況に淡々としている主人公の心情や態度に違和感。 あと夫も記憶を喪失しているとはいえ、ここまで他人行儀な妻に違和感を覚えないものなのだろうかと。 この違和感は後半で解消されるのだが、正直見事とは思えない。 主人公は壮絶な過去を持っている割には、がむしゃらに生きている感がなくて、厚みのあるキャラクターとして感じられず、感情移入ができなかった。こんな感じの生き方だったら、もっと内面に悔しさや怒りなどが渦巻いているはずなのだが、すごく淡々としている。生きるのをあきらめた人間だったらそうかもしれないが、主人公はそうではないはずなのに、全く描けていない。ミステリーに振り切るんだったら振り切って人間ドラマの部分を描かなければ良かったのに。重いテーマを扱おうとしている割には中途半端でイライラした。 | ||||
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2時間くらい掛けて自分も苦しくなりながら、なんとか読み切れました。絶望と救いとリアルな世の中のこと。決して無縁じゃ無い世界に触れた。 | ||||
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まあ、呆れるくらい古本屋に並んでいるので、売れたんだろうなあと。じゃ、 読んでみるかと。 物語は鈴倉まな様が過ごす東京。取引先の男性がストーカーチックになり、 そこに現れた救世主の男性は、まなさんがかつて崖から突き落としたご主人。 驚くまなさんは、ご主人と暮らし始め、死んだはずのご主人と会話を重ね、 時を過ごす。 そこに舞い込んだ報せは、崖の下で発見されたご主人の遺体。 じゃ、今目の前の男性は誰なの? 80点。 設定は面白かったんだけど、まあ無理だよねえ。宮部みゆき大先生の火車を 思い起こさせるところだったんですけど、こちらの方がさらに無理があるかな。 本当は70点って言いたいくらいなんですが、最後まで読んだしね、久しぶりに 面白い作品だったしね、10点オマケ。途中までは結構夢中になってました。 お試しあれ。 | ||||
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淡々とした文章で主人公に全く感情移入できなかった。主人公の生い立ちはかなり壮絶なはずなのに、それで?と冷静に読んでしまった。 稚拙な文章という訳でもないのですが、震災や虐待、貧困など重いテーマを扱っている割に全体的に描写が薄いです。取材や下調べをあまりせずに思いついたまま書いたのかなという印象です。どんでん返し系ではあるものの、現実味が薄く感情移入できないからか、さほど驚きはありませんでした。 ミステリというには詰めが甘く、一昔前に流行ったケータイ小説やライトノベルっぽい読後感です。普段から本を読むのが好きな人にはあまりおすすめしません。ラストに関係するのでややネタバレになりますが、同じようなテーマを扱っている小説なら中山七里の『境界線』、葉真中顕の『Blue』、平野啓一郎の『ある男』などの方がしっかり作り込まれていて面白いです。 | ||||
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桜井美奈の本タイトルで誰か殺されがち。 殺した夫が帰してきました、の要約だけだとホラーやサスペンスを思い浮かべるものの中身はヒューマンドラマ。頭に社会派を付けてもいい。 その肝になる社会問題(無戸籍児)の扱い方がちょっと詰め甘いというか、スターツ系のセンチメンタリズムを感じなかったといえば嘘になる。どっちに寄せたいの? スターツ系の泣ける純愛小説に振り切るなら登場人物の心理描写に抑制利きすぎだし、さりとてミステリー・サスペンスとして読むには起伏が乏しすぎだし事件起こらなすぎ。さんざんストーカーと脅かされた穂高も最後にちょっと再登場するだけで肩透かし。 正直最初の入れ替わりは読めてたのだが、それを二重に仕掛けてくるのは意欲的で良い。真っ先に違和感を感じるのは序盤の会話、妊娠を機に入籍したと記憶喪失の夫に告げた時の反応。 いや忘れてたらまず「子供はどうなったの?」って聞くよね??スルーは不自然すぎ。それからも全然言及しないし……。 キズの核心に触れられるのが辛いからお互い避けたにせよ、「なんで一番大事なそこ突っ込まない!?」ってのにモヤモヤしすぎて、伏線でも何でもなく放置されてるだけなら駄作だな……と斜に構えてたら、後半でちゃんと回収されてよかった。 茉菜が無理言って持ち出したハンドバックには、胎児のエコー写真や本当に好きな人の画像が入った携帯をしまってあったのかな……と後から考えてしんみり。 結末はぶっちゃけアレでいい。二人がどうなるかは故意にぼかされた感じだが、男女二人揃ったからって何でもかんでも恋愛の枠組みに押し込める義務や必要性は感じない。彼は彼女の事忘れられないし、主人公が過去と向き合い生き直すことが大事なので。 感傷過多になりすぎない淡々とした文体も好みだった。 | ||||
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