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昨日星を探した言い訳



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【この小説が収録されている参考書籍】
昨日星を探した言い訳
昨日星を探した言い訳 (角川文庫)

昨日星を探した言い訳の評価: 4.06/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(1pt)

表紙は綺麗

表紙に惹かれて読んでみました。

本書は約440ページもある長編小説で、
内容は架空の学校での男女の話と、彼等が25歳になった話が入れ替わりながら進みます。

ただの男女の青春小説ではなく、
日本には緑の眼を持つ人たちがいて、その人たちは黒目を持つ人間たちから、過去に迫害されてきたという歴史があるというフィクションの設定があります。

設定は面白いと思いますが、なかなか話が進みません。
正直、かなり間延びしている感がありました。

設定は途中から置いてけぼりです。

他にもイルカの唄の脚本を探すという軸の話もありますが、
ちゃんと触れられるのはラスト100頁ぐらいからです。

ですが、オチは微妙です。

他にも、作中でのピークとなる部分の、カップラーメン、選挙の描写などももっとあってもよかったと思いましたが、一気に月日が経った事などにして、ズバッと省略してあります。

あと、登場人物の心情は、読者者からも距離がある描き方をしているので、
どの人物にもあまり感情移入ができませんでした。

高評価にVineメンバーが多いのはそういう事です。
昨日星を探した言い訳Amazon書評・レビュー:昨日星を探した言い訳より
4041097797
No.3:
(2pt)

ラスト50P位のラストへ向けた 長い長い前振り。

終始回りくどい言い回しや難しい言い回しが多いので、理解しにくいし難しい所がある。

物語のテーマが難しい分、読んでいて中々楽しく読めない。

気になったのは、出てくる登場人物の喋り方が、大体一緒な所です。
その為、読んでいて、今誰が喋っているのか解らなくなる時が多かった。

主人公の男女二人は、自分の中の倫理観や正義などの考え方が、唯一無二の正義だと思っている節がある。
だから、読んでいると独善的な印象を受ける。
そんな二人似たもの通しだからこそ、惹かれあう部分があるのかもしれない。

総評すると、終始難しくて読みにくい。僕の理解力のなさ…と言われたらそれまでだが、
誰でも簡単に読める様な作品ではないと思う。
昨日星を探した言い訳Amazon書評・レビュー:昨日星を探した言い訳より
4041097797
No.2:
(1pt)

卑劣漢入門

・山田詠美の「僕は勉強ができない」に似ている。(敵・身方の区別があり、敵は愚かで身方は賢くてカッコいいという設定である。にもかかわらず、身方の理屈や言い分がアホらしい。)

・吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」にも似ている。(人類の進歩の方向は決まっており、主人公らはその方向を知っている。そして、進歩の速度を上げるためならいくらでも暴力を用いて良い。)

・道徳的優位に憑って道徳的劣位を視れば、勢い竹を劈くが如し。(主人公らは、飲食店の店員の小さな失敗につけこんで怒鳴り散らしているクレーマーによく似ている。)

・お馬鹿キャラクターが数名登場し、主人公らはイジメを存分に楽しむ。(弱い敵を一方的に痛めつける正義のヒーローはダサい。頭の悪い敵を一方的に欺いて悦に入る天才キャラはアホっぽく見える。道化役を相手にネチネチ文句を言ってる道徳戦士はウザい。)

・いろんな価値観に配慮しているかのような「言い訳」じみた台詞が多いものの、基本的には主人公らは独善的である。(「〜〜であるべきだ」という価値観の押し付けが多い。権利の有無は男主人公が決める。選民思想。)

・世界が主人公に優しい。主人公らの言行不一致は凄まじいが、誰も主人公らがおかしいとツッコまない。主人公を批判するのは主人公だけ。(ちょこっと反省して終わり。「良い先生」によるツッこみも僅かにある。)

・他人に厳しく、自分に甘い。(他人を罵倒して虐めた後、自分にもおかしいところがあるなぁと軽く反省して終わり。他人の感情は理屈で否定するが、自分の感情を否定することは許さない。)

・あまりにも言行の不一致が酷いので、実現したい夢があるから権力獲得を目指しているのではなくて、権力に拠って人を虐めるのが好きなので敢えて「実現したい夢」を創り出したように見える。

・女主人公は嘘吐き。他人が何を言ったかなど、確認されるとあっさりバレるような嘘を平気でつく。

・格付け、序列、席順の話が多すぎて気持ち悪い。平等仮面は、実質的に身分として機能する序列を愛しているようだ。

・女主人公の恋心が偽物っぽい。(なろう小説などの主人公ヨイショに似た品質。)

・小説として細部の作りが甘い。(仲が悪いふりをしている二人が校舎の前で待ち合わせをしたり、普通にデートしてたりする。時間や場所に気を使っているようだが、バレるだろうと思ってしまう。)

・現実の記述が「悲惨」「不道徳」に見えるようだ。(動物の習性の記述など。)

・重要な課題を提示しておきながら、大した考察は行わない。(「人類が本当に優れた倫理観に基づいた生活を維持するには、充分に発展した文明が必要なのだ」(412頁)。男主人公は逃走。女主人公の男主人公に対する熱い想いさえあれば課題は解決されたも同然、といった感じで終わる。)

・宗教っぽい。(ユダの福音書は存在してはいけないみたいな。)

・「感情を根拠としない、客観的な倫理は存在するか」といった話が出てくるものの、はっきりした答えが書かれていない。

面白い本ではない。
男主人公が卑劣で不快。
昨日星を探した言い訳Amazon書評・レビュー:昨日星を探した言い訳より
4041097797
No.1:
(2pt)

色々と考えさせられる作品

物語は緑色の瞳を持った転校生、茅森良子と自分の声にコンプレックスを持ち寡黙になった坂口孝文の2人の視点を交互にそして主に3つの時間軸を前後しながら物語は紡がれます。海外ドラマなんかでわりとよくある手法ですね

この作品はとてもメッセージ性の強い作品で作中では差別を1つのテーマとして扱い、差別される側の人間を緑の目の人間と表現しています。そして全体を通して正しい事とは何か…という事を哲学的に複数の登場人物の視点で表現された考えさせられる作品です。

とても深い作品なので若者にとって考え方の1つの指針となり得る作品かもしれませんが、大風呂敷を広げすぎてしまいうまくまとめる事ができずに仕上がってしまった感じがあり、第一部までなら読み物としてそこそこ面白く読めるのですが、終盤はとっ散らかっている感じを受けました。淡々と物語が進みそして終わる。

物語全体を通して登場人物に命が吹き込まれている感じがあまりないのが原因かな…例えば読者層を中高生として強く意識したのかもしれませんが年齢設定に無理がある。また思考的な描写に比べ、心理的な描写や背景が不足してる様にも感じました。扱っているテーマは深く考えさせられる物なのに登場人物が生きてない、ただそこに登場し台詞を言わされてるだけという感じで、少なくとも私はこの物語を最後まで読んでも読後になんの余韻もなかったです。

ある意味非常に勿体ないなと思いました。
読み進めるにつれ残念な気持ちが募ってくる、この本こそがイルカの唄だった。
昨日星を探した言い訳Amazon書評・レビュー:昨日星を探した言い訳より
4041097797

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