その裁きは死

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評判

その裁きは死の評価:

3.78/5点 レビュー 41件。 A ランク

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平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 21〜40 2/3ページ
No.22
(4pt)

事件全体の形を見てみよう

実直さが評判の離婚専門弁護士が殺害される。元刑事の探偵ホーソーンによってふたたび事件の捜査に引きずりこまれる著者であるアンソニー・ホロヴィッツ。果たして今回はホーソーンより先に犯人を見つけることができるのか。

高価なワインのボトルで殴り殺され、壁にはペンキで182の数字が書かれている。被害者の弁護士に恨みを抱く著名な女流作家や、被害者の学生時代の仲間のひとりが駅のホームから転落死するなど、謎はどんどん深まり先へ先へと読ませる力はさすがだ。今回はそれに加えてホーソーンのプライベートが語られる。同性愛者に対する偏見(被害者は同性愛者である)、家族と離れて一人暮らしをするアパートを訪れたホロヴィッツが見たもの。読書会に参加する意外な一面など、相変わらず謎に満ちたホーソーンの姿が少しずつ明らかになっていくのも見どころだ。

細かな事実にとらわれて混乱する著者にホーソーンがアドバイスをする。
「あんたは事件全体の形を見る必要がある。それは本を書く時と同じじゃないのか。」
これを聞いた著者は愕然となる。ホーソーンの指摘が完璧に的を射ているからだ。
読者もここから大きく方向転換されるかもしれない。現に私はここから読み方が変わり容疑者を2人まで絞ることができた。あとは細かな人物像の描写からプロファイルすれば犯人は当てられる。

読者を文章で導きながら想像されるものはまさに刑事フォイルのように映像化されて浮かぶのがホロヴィッツの作品の醍醐味だろう。加えて英国の出版業界の裏側、普通に生活に浸透している読書会、都市部と地方の景色の違いなど、英国好きなら興味深く読める内容が盛りだくさんだ。
クリスティー作品のように最後まで犯人がわからないのとは違って、著者の目線で事件を追い、ホーソーンからヒントをもらいながら、犯人を当てられる楽しみがあるのが本著のシリーズだ。少しずつ色付けされるホーソーンという人物に興味を持ちながら次回作を待ちたい。
その裁きは死 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: その裁きは死 (創元推理文庫)より
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No.21
(5pt)

全てのピースがはまる爽快感

作者の著作を読むのは今作で3作目。前作「メインテーマは殺人」を読了後、何もかもがしっくりくる爽快感にはまり、すぐに読み始めました。
今作も現在の2つの事件と、その被害者たちが絡んだ過去の1つ事件が露わになり、3つの事件の謎解きにホーソーンとアンソニーが挑みます。
やはり読了後、また読み直した時のやられた感が半端ありません。その宣伝文句通り、圧倒的フェアプレーです。
続編を楽しみています!
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4488265103
No.20
(5pt)

ホームズは絶対無理でもワトスン君にはなりたかったカタルシスが十分に味わえます

このジャンルの素人です。書評を見て読みましたが、看板に偽りなしかと。

登場人物の偏屈ぶりとか、ロンドンやヨークシャーの地名とか、滔々とした謎解きとか、最後まで一気読みです。
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4488265103
No.19
(4pt)

ホーソーンシリーズ第二弾

探偵ホーソーンとワトソン役アンソニー・ホロヴィッツの第二作品。

弁護士が殺害され、現場には謎の数字。
捜査を進める内にその弁護士は、昔の洞窟での事故にも関わっており、その関係者も24時間以内に電車に轢かれ、、、というストーリー。

個人的には終盤の衝撃度やカタルシスの度合いから、前作「メインテーマは殺人」の方が好きだが、今回触れられたホーソーンの過去に纏わる謎が気になるところ。

著者曰くこのシリーズは全10作の構想とのことだが、続きが待ち遠しい。
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4488265103
No.18
(5pt)

ミステリーランキングで圧倒的支持を受けたことに納得

推理小説は、謎解きやトリック中心に描かれる本格推理小説と、社会的背景や人物描写を主眼にした
社会派推理小説に大別されるが、私は明らかに後者のファンである。どうも本格推理ものは、小手先の
謎解きに走って、筋運びに無理があるように常に思ってきた。その私が、本格的な犯人当て推理小説
である本書を手に取ったのは、年末恒例のミステリーランキングで圧倒的支持を受けていたことに他ならない。
ということで、余り期待せずに読み始めたが、結論から言うと私の「予想」は大きく外れた。すごく面白い
のだ。最後まで犯人当てに私自身が魅了された。後刻知ったことだが、ホロヴィッツのこのシリーズは2作目と
なる。設定も凝っている。作者ホロヴィッツ自身がそのまま作品で登場し、元刑事のホーソーンと一緒に事件を
解決するというパターンになっている。シャーロック・ホームズにおけるホームズとワトソンのコンビと同じだ。まず、この
ホーソーンと言う人物が些かいけ好かない人間で描かれ、オロヴィッツが振り回されるというパターンは作品の
最後まで貫かれる。登場人物の描写も無駄がなく巧い。かつストーリーに妙なこじつけがなく、シンプルに
仕立てている。だから、最後まで面白く読めるのだ。犯人当て小説にこれ以上とやかく述べることは
礼儀を失することになるだろう。とにかく、推理小説に少しでも興味のある方は是非、是非。私は、早速
このシリーズの第一作である「メインテーマは殺人」を購入するつもりだ。
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4488265103
No.17
(5pt)

読者を置いていかない優しい言い回しと無理のない展開で読みやすい。

『このミステリーがすごい! 2021年版』の海外編第1位ということで、久しぶりにミステリー小説を手に取った。
分量もそれなりにあるし、ミステリーファン向けの小難しいものだと困るな、あと外国人の名前覚えるの苦手なんだよな…とどちらかというと読むべき層ではないのではないかという思いを持ちつつも恐る恐る読み進めていったところ、割と早い段階から世界観に溶け込むことが出来た。

元刑事のダニエル・ホーソーンと組んで、作家のアンソニー・ホロヴィッツが殺人事件の解明に挑むという立て付け。
ホーソーンはガンガン推理を深めていくため、彼が主人公であったなら完全に置いてけぼりにされるところだが、著者と同名のアンソニー・ホロヴィッツが主人公であり、彼が読者と同じ目線でいてくれることで、同じペースで物語についていける工夫がされている。

これは著者より訳者の腕かもしれないが、言い回しも少し長く一見くどいように見えるところも読んでいくとわりとすっと入ってきて思考を遮るような邪魔もしないし、年末年始の休暇を利用して一気に読み切ることが出来た。

最後の犯人当ての推理についてもそんな持って行き方があるのか、と感心(ネタバレにならないように何も書けないため語彙力低め、、、)するとともに、とても伏線が多く丁寧な解説となっているため、普段本を二度読むことの無い自分だが、これはネタバレ状態でもう一回読んでみたいなと思ってしまった。

そこまで本格的なミステリー読者ではない自分としては、ストレスなく楽しんで最後まで読み切ることが出来て、読了感も悪くないので星5としておススメ出来る一冊。
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4488265103
No.16
(1pt)

雑なキャラクター、トリック

実体験と思われるのは長々と書くがリアリティはある。
一方で途中で出てくる日本人女性は些細なことでブチ切れる安っぽいキャラクター造形で、まるで50年前の差別表現丸出しの文章を読まされている気分で不愉快。
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4488265103
No.15
(5pt)

好き嫌いがあるかもしれませんが、名作なのは間違いありません。

2020年のミステリーランキングで、軒並みベスト選出された作品です。

「かささぎ殺人実健」「メインテーマは殺人」が2年連続で高評価でした。
さすがに3年連続はないだろうと思いつつ読みました。
なんの本作も前作に負けず劣らずの名作でした。

主役の探偵ホーソーンをはじめ、登場人物がみんな嫌な奴です。
読んでいて、ずっとイライラさせられます。
謎解きにつながる手掛かりは、全て読者に提示されています。
「おやっ」と違和感を持つように書かれています。
しかし、登場人物がみんなイライラさせるので、違和感を見逃してしまいます。

読み終わって、確かにあの部分に違和感があったよなぁ。
でも、手掛かり以外の登場人物の言動や行動に違和感がありすぎなので、肝心の個所を見逃してしまいます。
なるほど、嫌な奴ばかり出てくるのは、作者の狙いだったのか!?
全てが明らかになってから気づかされます。

次回作は「かささぎ殺人事件」シリーズの2作目だそうです。
登場人物たちからのイライラに紛れさせるやり方にはもう騙されません。
どんな手で読者を裏切ってくれるのか。(もちろん良い意味で)

次回作にも大いに期待しています。
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4488265103
No.14
(4pt)

日本のミステリーファンが大好きな設定がテンコ盛り

「シャーロックホームズ作品へのリスペクト」「奇人変人ぞろいの登場人物」「科学捜査は否定」「全員必ず皮肉屋で嘘つき」「過去からの因縁」「ロンドンの街並み」「田舎の風景」「限られた範囲で限定される容疑者(ながしの犯行なし)」「謎のメッセージ」「時間の錯誤」「人物の罠」そして「偶然」などなど過去から脈々とと続く「英国古典派ミステリー」を見事に継承しています。作者がたいへん饒舌で心理描写も細かいのですが、後から考えると「なるほどね!」になります。

そしてこれもお約束ですが「いちばん怪しい容疑者は犯人ではない」ですが、なんと本作品では「次の容疑者も違う」「その次も」を繰り返してやっと犯人にたどり着く、という魅力ある展開が繰り広げられます。なかなか外出もままならないご時勢なので、冬の休日にじっくり楽しむことができました。
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4488265103
No.13
(5pt)

裏切らない

最後の最後まで分からない。でもヒントはたくさんあった。見事なまでの伏線回収は必見。
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4488265103
No.12
(3pt)

犯人は誰?

登場人物が非常に多く、ワトソン役である作者の身辺描写も相まって、いささか煩く感じるが、2つの容疑者グループを設定して巧みに連関させながら、破綻なくまとめる構成力は並の手腕ではない。特に犯人の犯行を誘発することになる、キーパーソンとなる人物のある行動のアイデアは、古典的ミステリの結構を感じさせる点で好ましい。ただし、真犯人以外の主要容疑者が、論理的に犯人から完全に除外できていないと思われることは、本格ミステリとしてはマイナスであり、最後の真犯人の行動も、ホロヴィッツ自身を自虐的に描くためというより、それなくしては真犯人の特定に至らなかったと考えた方が腑に落ちる。それやこれやで星3つとしましたが、読んで損はしないと思います。
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4488265103
No.11
(1pt)

高評価が一番の謎

全く面白くなかったです。淡々と真顔で読んでたら特に盛り上がりもなく終わりました。訳の文体なども合わなかったのかもしれないです。
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4488265103
No.10
(4pt)

相変わらず愉しい限りだが…

相変わらず達者で軽快な筆致で読ませるが、クリスティを思わせる逆転の構図が見事だった前作よりは一歩劣る出来栄え。とはいえ『刑事フォイル』撮影の内幕や『緋色の研究』読書会の件など読み手を飽きさせないサーヴィス精神は見事という他ない。作中、著者自身が酷い目に遭ってばかりなのは、いささかやり過ぎの感もあるが(笑)
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4488265103
No.9
(5pt)

ホーソーンシリーズ第二弾。今作も無類に面白いです。

アンソニー・ホロビッツが書いた、ホーソーンシリーズ2作目ですが、無類に面白い作品でした。

1巻で探偵役の「ホーソーン」と助手役の「アンソニー・ホロビッツ」の人物像は掴めていますし、
二人の関係性が徐々に出来つつあって、物語に没入しやすいです。
内容的にも、相も変わらず伏線の張り方が本当に絶妙で、最後までジェットコースターの様に物語を
楽しむことが出来ました。

1巻と同様に登場人物が少ない中で、如何に犯人を見つけるのか、という展開になるのですが、
動機面といい、犯人の絞り込み方といい、ストーリーが本当に絶妙で、最終局面に向けて
色々と物事が気持ちよく納まっていくのも見事ですね。

一見関係の無い出来事をつなぐ手腕も鮮やかですし、「ホーソーン」の性格の悪さが最後に爆発していて、
別な意味での爽快感がありましたね。この人、本当に性格悪いわ、と痛感した、というか。

ともあれ、無類に面白い小説であることは間違いないので、
推理小説好きなら読んで損なしの作品かと思います。

気になる方は第一巻から読んでみるのをオススメします!
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4488265103
No.8
(1pt)

冗漫冗長

ワトソンに相当する作者の葛藤,ホームズに相当する人物とその周辺の謎めいた仄めかし,目くらましの事象,等々の叙述に大半を割いています。それらが伏線となるほどの重みがある訳ではなく,どんでん返しの妙というものもありません。謎解きのヒントをちりばめているとも言えるのかもしれませんが,納得できるほどのものではありません。英国警察がワトソン相当の作者を陥れる場面,殺人現場の思わせ振りなメッセージ等々,これらが無理やり解決の一助になるよう設定されていますが不自然かつ不愉快なものです。
 本作は,「カササギ殺人事件」「メインテーマは殺人」に続く作品とは思われないほどの冗漫冗長な長文であるとの感を強く持ちました。
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4488265103
No.7
(2pt)

長いだけでミステリ風味を全く欠いた駄作

作者の作品を読むのは本作で四作目で、「カササギ殺人事件」、「絹の家」には感心しなかったが、「メインテーマは殺人」は傑作だと思った。本作も作者がワトソン役を演じる作品で、「メインテーマは殺人」の直後に書かれたという設定。事件は同性愛者の離婚専門弁護士のダイイング・メッセージ付き殺人。その殺害方法は被害者の訴訟相手で敗訴したアキラという人気女流作家の脅かしの方法と似ているという趣向。ちなみに、アキラは芭蕉の真似をした俳句特集を出版していて、その182(ダイイング・メッセージそのもの)句目が「君が息 耳にも告ぐる 『裁きは死』」というお遊び。

2人は被害者やアキラの関係者を次々と辿るのだが、韜晦のためか、雑多な事を書き過ぎていて卑怯な印象を受けた。膨大な戯言の中に真相のヒントを埋め込むのは簡単。そこへ、殺人の前夜、被害者の友人で6年前の洞窟事故(?)という因縁を持つグレゴリーが轢死していた事が分かる(もう1人の友人はその洞窟事故で死亡)。ふ~ん、その洞窟事故の復讐(あるいは口封じ)が動機という示唆か ? しかし、別の幾つかの線も考えられる。それなのに、ホーソーンは「俺は既に容疑者を2人に絞っている」とホームズばりのハッタリをかます(「絹の家」の作者だから仕方ないが)。これを含め作家の内輪話が多いのにも閉口した。そして、結論は驚く程の平凡さで呆れてしまった。

「メインテーマは殺人」の作者の作品とは思えない程の駄作。作者が(クリスティーだけではなく)ホ-ムズ被れという事は分かっていたが(公認のホ-ムズ作家)、ホーソーンをホ-ムズに似せて高慢で気紛れな造形にしているのも嫌味。私はホームズ物はミステリではなく冒険小説だと思っているが、本作も長いだけでミステリ風味を全く欠いた駄作だと思った。
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No.6
(5pt)

期待通り

今回も期待した以上の面白さ。全ての情報を読み込んで推理していける楽しさを堪能、早く次作を読みたくなる。
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No.5
(2pt)

トリックがいまいち

トリックがいまいち。登場人物にあまり個性を感じない。元刑事の謎を探る点も、次の作品へのつながりをもとめているのだが、少しスピード感がない。
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4488265103
No.4
(4pt)

古典的ミステリーを換骨奪胎する達人芸。

本作の著者であるアンソニー・ホロヴィッツの魅力は、
古典的フーダニットミステリーをベースとしつつも新しさを損なわない点だと思う。
「カササギ殺人事件」、「メインテーマは殺人」に続き本作もその魅力は健在だ。

本作は「メインテーマは殺人」に続くダニエル・ホーソーンとアンソニー・ホロヴィッツコンビのシリーズ二作目である。
前作を未読の方でも十分に本作を楽しめると思うが、彼ら二人の関係性やホーソーンのキャラクターに関することなどはやはり前作を読んでいたほうがより楽しめるだろう。

本作でも前作同様、ホロヴィッツ自身が語り手であるというメタフィクション形式が存分に活かされたミステリーとなっている。
殺害現場に残された182という数字の謎や、被害者の過去に秘められた謎、胡散臭い容疑者達を基に読者はホロヴィッツと同じ目線で謎を解いていくことができる。
この徹底したフェアプレイも著者の魅力の一つであろう。
全ての手掛かりは呈示されているにもかかわらず、どこかもやもやした感覚が拭えず真相を知りたいがためページを繰る手が止まらない。
そして真相が明かされると今まで何気なく読んでいた描写が、とてつもなく重要な描写だったのだとハッとさせられる感覚は本作の様な素晴らしいミステリー作品でしか味わえないはずだ。

個人的に特に凄いと思ったのは、被害者の過去にある問題と現在の問題が事件と関わっているのは明白なのだが両立はしえない点だ。
過去の出来事が事件の原因となるのならば現在の問題に説明がつかず、その逆もまたしかり。
もちろん最後には全てのピースがかちりと当てはまる。
そして上記したように本作は徹底したフェアプレイなので真相が明かされると、どうして気が付かなかったのかとホロヴィッツと同じ悔しい気持ちを味わった。

本シリーズは全10作を予定しているようで、徐々にホーソーンの過去も明かされていくことに今後期待したい。
そして現段階で10作品を予定しているということは、もう既にホーソーンの過去に関する伏線や重要なヒントが張り巡らされているのでは…。
その裁きは死 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: その裁きは死 (創元推理文庫)より
4488265103
No.3
(5pt)

ひさしぶりに胸が高鳴る推理小説に出会えた

最近飢えていたところにこの一冊。シリーズ物だが初めて読んだ。これは文句なしに面白い!内容は、どんなに工夫して書いてもネタバレになりそうな気がするので触れられないが、謎解きや伏線が張り巡らされた推理小説が好きな人はハマる一冊だと思う。
その裁きは死 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: その裁きは死 (創元推理文庫)より
4488265103