■スポンサードリンク
下天を謀る
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
下天を謀るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
関ヶ原以前の政治は戦国のなかでも特に好きなところだったので、超期待していたが、安部さんこれは残念でした。結局1番知りたかった連判状の中身は明かされることなく最後は急速に尻すぼみ。途中までは、この状態で関ヶ原を迎えたのちのそれぞれの力関係や相関関係はどう辻褄を合わせるんだろう?と思ったりもしたが、結局そこまで見通して書かれたものではなさそうだったのも白けました。あと、余分な脇役の話やチャンバラは蛇足でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくありがちな、主人公の高虎は非常に良い男で戦乱の世を苦悩しながらも出世していくという小説。 しかし、高虎という人何度も主君を変え、巧みに出世していった男であり、こんな単純な人物像ではとても共感し難い。 それでも築城のあたりは丁寧に描かれており、名手と言われた高虎の一部が垣間見えます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤堂高虎にはまってこの作品も読みましたが、何かイメージが違う感じ。高吉や加藤清正が絡んでくる点は興味深かったです。「虎の城」の綾羽もそうだけど、別に創作の女性いらないんじゃないの?お久(正室)とお松(継室)という二人の女性がすでに史実として高虎には関わっているんだし。お松が高次を生んだ後のお久とか、十分に描く材料はあると思う。新聞連載って事もあって恋愛関係より合戦の方が人気があったのかね。高虎はメジャー級の武将じゃないから(影に徹する武将)当時の立ち位置はよく分からないけど、高虎兄貴ありき、みたいな話の進め方がちょっと腑に落ちない。この小説の主役だからしょうがない、って点は考慮しても。いくら影に徹しても当時190近い体格じゃあいやでも人目にはつくとは思うけどゴマすり大男でしょ?!高虎って不思議。丹羽長重が遺言で「こびへつらいすぎは良くない」って言ったらしいけどそれって高虎の事じゃないの?って思う。それくらいの嫌味さがこの本にはない。すごく洗練されすぎた高虎って感想。もっと泥臭い高虎を望む。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻を読んで,小泉元首相の「実に面白い」に反して,「実につまらない」とのコメントをしたのですが,,, 下巻を読むと,上巻よりも流れがよくなったように感じます。が,このムラがイケナイと思います。 史実と伝説,この細かい検証はあまり意味がなく,これまでの大作家の皆さんが歴史考証に反するような物語性を差し入れてきたのは,差し入れる対象が小説なのであり,読み物としての面白さが優先されねば価値がない,とわかっているからだと思う。 歴史小説というジャンルは非常に面白い。史実をなぞるだけならば,歴史をマジメに学ぶ方がよい。でもなぜあえて小説を読むのかといえば,, 最低限に残された史実を,いったいこの作家はどのように料理するのか,それを1ページめから感じることが,面白いから。 「下天を謀る」では,先達の解釈を史実ではないと批判する個所は2,3所あったように感じるが,こうしたことは「僕はよく勉強したんだ」という嫌味をやっぱり感じさせてしまう。小説に描かれた当人が,後年に描かれた自分の小説を読んだとすれば,片腹痛いことばかりとなるだろうし。 最後の最後まで,人物描写が浅く,この作家が史実というプロットになんとか人物描写を描きたい,ストーリー性をもたせたいという苦労が偲ばれる。また,藤堂をよく描きすぎなのではないか,特に最後は。 藤堂は築城に駆り出されているけれども,それはこの小説に描かれるような,建築家としての優秀性よりも,家康にとっての「カネを使わせて,力をそがせられた」人物の一人にすぎないのではないの?」とも思うし,照葉との恋も色気がなく,登場させる意味があったのかどうか。。 やはり池波が面白い,と改めて感じてしまい,同じ藤堂が登場する戦国幻想曲をただちに手をとった次第だった。 残念ながら,この作家とは合わなかったという結論。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!