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天下一の軽口男



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【この小説が収録されている参考書籍】
天下一の軽口男
天下一の軽口男 (幻冬舎時代小説文庫)

天下一の軽口男の評価: 4.30/5点 レビュー 23件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

成功は、甘くない

本書は、笑話の天才、米沢彦八の人生を描いたものである。
 
 彦八は笑いの才能に恵まれ、成功はたやすいことかと思いきや、なかなかそうはいかない。
 江戸で一旗あげようとするが、策略にあって騙され、江戸から追い出されてしまう。
 大阪に戻った彦八は、笑いを捨て、気の進まぬ仕事をしながら、悶々とした日々を送る。
 
 これで終わりかと思いきや、天は彦八を見捨てなかった。
 興行師の竜兵衛から、生國魂神社の小屋で、笑話を演じてみてはと、持ちかけられ、その話にのってみることにした。
 神社での興行は成功。
 客を笑わせようと、大名の真似を面白おかしく演じて、その大名にもう少しで殺されかけるも、旧知の武士に助けられるなど、まさに「命懸け」の精進の下、ますます彦八は、その話芸を磨いていく。
 
 時は流れて、最後の出会いが来る。
 
 彦八の芸を認め、その芸を更に高みへと導く出会いとは? 
 
 そして長年、彦八が話芸を精進し、ここまで続ける原点となった、懐かしくもあり、ほろ苦い思いにさせる人との再会もあった。
 
 さて、その人の名は?
 
 才能だけで成功すれば、苦労はいらない。才能を見いだしてくれる人、支援してくれる人がいなければ成功などおぼつかないことを、この物語は教えてくれていると感じた。
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No.18:
(4pt)

面白い

なかなか面白い作品
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No.17:
(5pt)

目を背けたくなるくらい。

ある場面で、
「えっ!」そんなこと言う。。。 
一瞬、目を背けてしまいました。
怖くて、すぐに次の文章を読めませんでした。
おもろい!
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No.16:
(5pt)

おもしろい

テンポのいい展開で遅読の私もサクサク読めました。ハラハラしながらどうなるんだろう?と思って追いかけてるうちに、さいごまで駆け抜けた主人公とともに年を取っていった感じでした。
笑いあり、涙あり、忙しく展開していくのが楽しい一冊でした。
続きがいくらでも想像できる読了感ー!
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No.15:
(5pt)

上方落語

落語好きにもそうで無い人にも十二分に楽しめる話では無いでしょうか。上方落語は今は三味線やら太鼓やらが入りますが、彦八の後の時代かなぁとか思いながら、今度は彦八まつりに行ってみたくなりました。
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No.14:
(5pt)

「彦八祭り」でしか知らなかった上方落語の創始者の物語

毎年9月に大阪の生國魂神社(通称いくたまさん)で彦八祭りが開催されています。上方落語が好きなので、何度か足を運んだことがあります。

この小説を読むと、彦八とは何者か、なぜ生國魂神社なのかがわかります。この小説の語り口も軽妙で一気に読んでしまいました。

最後に筆者の対談があり、彦八は史料が残っておらず99%創作だということがわかりましたが、それでも面白さが減る事はありませんでした。お薦めします。
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No.13:
(5pt)

矜持とは何か

適職・天職とは何か、を考えさせられました。ニコニコしながら漆を塗るのか、お役さんを笑わせることが本当に自分の喜びなのか。来年は是非彦八祭りに行ってみたいです。
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No.12:
(4pt)

読み応えあり

米沢彦八の落語にかけた人生紹介と、彼の淡いの恋愛感情の内容です。著者の筆運びが絶妙なので
一気に読み終えてしまいました。
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No.11:
(5pt)

人を笑わせることに命を懸けた米沢彦八の生涯を描いた物語

人を笑わせることに命を懸けた米沢彦八の生涯を描いた物語。

昔はお伽衆と呼ばれ、笑いは大名な大商人のみを相手にした商売だった。それが武士や百姓、職人、商人、すべての民が笑う商売へと変えた彦八の生き様は素晴らしかった。

特に、お殿様の前で芸を求められたときの態度が立派だった。

彦八の笑いの才能に嫉妬した同業者から数々の嫌がらせや盗作を受けて苦しみながらも、周りの助けを借りながら、それを逆境にして自ら活路を切り開いていく姿は胸を打たれた。

最後は予想外の終わり方だったが、最後まで彦八らしい笑いを追求した人生だった。
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No.10:
(5pt)

無駄のない軽妙なテンポ

節ごとに内容が1つに絞られており読みやすく、全体的に冗長さがありません。読んでいて「あ、これが今のあれか」と思いながら読めます(本当にこの人が発明したのかどうかはわからないですが)。目標にしていたことが最後の最後で叶いそうになるのですが意外な落ちが。笑い、裏切り、涙、人情、恋、盛りだくさんの小説です。
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No.9:
(5pt)

2019年第7回大阪ほんま本大賞受賞作品!

口は軽いが、あの娘への、熱い想いは天下一。
難波の純情ここにあり。
老若男女にオススメです。

上方落語の開祖・米沢彦八の波瀾万丈な生涯記。
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No.8:
(4pt)

すいすい読める

面白かったが、レビューを書きたくなるほどではなかった・・・かな。気が重いときに、一服の清涼剤としていいのではないでしょうか。
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No.7:
(5pt)

映画化の際は噺家総出で

知ってるようで知らない落語のルーツ。
現代語に古語を織り交ぜ、教科書では伝える事の出来ない時代の空気を見事に紡ぎだした著者の力量に敬服しました。
映画化の際は、東西の噺家が一門師弟の別なく出演される事を願います。
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No.6:
(5pt)

もっと木下昌輝の本を読みたくなりました

落語が好きで、この本を読みました。現代の落語の成り立ちを、さらりと、そしてポイントをついて、教えてくれているのが楽しく、また、登場人物の純粋さ、世間の嫌な面も織り交ぜながら、読み応えのある本でした。最後が、ちょっと綺麗すぎる消え方でしたが、著者「木下昌輝」の本を、読んでみようと思わせてくれる本でした。
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No.5:
(4pt)

江戸時代からお笑いモンスターっていたんだ

彦八一代記に収まらず、当時の上方と江戸のお笑い事情やお笑い芸人達が登場したりと歴史ものとしても楽しめた。
笑わすことの執念、誰かを笑わせたい想い、そのために笑えない紆余曲折を乗り越えてる「笑いへの愛」が感じられました。
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No.4:
(5pt)

策謀も剣術も長けていないが、あるいは日本史上最強の人、米沢彦八一代記

前2作の血みどろ劇とは全くちがう。
今作の主人公は姦雄でもモンスターでもなく、
お笑い芸人。
元禄時代に、お笑いで飯を食うことを目指し
実際に上方落語の祖と呼ばれた米沢彦八の物語。

お笑いが職業でない時代に、悪戦苦闘して、
当時タブーだった大名を笑いものにするという
禁じ手で当代一の人気者になる。

主人公の米沢彦八は、
宇喜多直家のように策謀に長けているわけでもない。
新選組の隊士のように剣術に長けているわけでもない。

だが、読み終わった時には、米沢彦八って強いって思わされた。
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No.3:
(5pt)

今も同じ

江戸と上方の”笑い”に対する差異が江戸初期から連綿と継続していることが面白い。
翻って現在の芸人にあてはめながら読んでみるのもまた一興。
彦八とそれを取り巻く人々の嫉妬やあこがれが対比されながら描かれており、何か新しいものを起こすには個人の才能が大きく影響することが良く分かる。
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No.2:
(5pt)

面白かったよ

導入部分、岐阜の侍の話は引っかかりながら読んだが、途中から始まる主人公の一代記に引き込まれる。近世の日本人が進路に悩む余裕があったのかどうかは別にして、自分や同世代の木下氏の半生と、つい重ね合わせてしまいます。「笑い」の分析もさすが。さっぱりした読後感です。長女にも読まそ。
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No.1:
(5pt)

『笑い』とは何かについて考えさせられる

『宇喜多の捨て嫁』を以前読んで面白かったため、こちらも購入。結論からすると、素晴らしい。

詳細は内容紹介参照。江戸中期の米沢彦八を主人公とする物語。
主人公がなぜ『笑わせる』ことに情熱を燃やすのかが非常に丁寧に描かれているとともに、お笑い芸人という職が確立されていない時代に、その情熱と高いプロ意識をもって悪戦苦闘する姿にも感情移入できる。また、主人公の師匠?や、主人公をとりまく大阪、江戸の各人物もそれぞれ魅力的であった。

身分社会であり閉塞感が高かった江戸時代であっても、現代のような閉塞感がある時代においても、『笑い』とは人間によって非常に重要な、本質的な行為であると改めて感じ、考えた。

木下氏は非常に巧い作家であり、今後も注目。
なお、余計なお世話であるが、本書は映像化しても非常によさそう。
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