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(短編集)
終点のあの子
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終点のあの子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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ちょっと出来過ぎなストーリーですが、気楽に読めます。この作者の作品は初めて読みました。 | ||||
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表紙が綺麗なのと題名に惹かれて手に取った。 なのに、心がひりひりするような、 振り返るには勇気が要るあの頃を思い起こさせる、 なかなか「痛い」お話ばかり。 女子校が舞台だと、このような心理や人間関係が展開するのだろうか。 確かにこういうことはありがちだと思える部分が、(思い当たる節が) 随分強調・歪曲化されているような。(それでこそ作品化か) 抵抗を感じつつも、分かる分かると思える部分も。 思春期特有の自意識過剰な、繊細で大胆で思い込みが強くて傷つき易い、 個性的なようで実は根っこの部分で似ている、 ああ、あの頃、あの時代にはこんな思いもあったと比較し、 あれやこれやといつの間にか思い起こしながら読んでいた。 爽やかというわけではないが、読後感は妙に明るく、こざっぱりした感じ。 何だろう、この感覚は。 共に乗れなかったはずの電車に乗り、景色を眺めているような、 やっと到達したような錯覚に陥る感覚は。 これが青春を振り返った一瞬なのだろうか? | ||||
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みずみずしい感性が貫かれています。少女期特有の友達関係の距離感、言葉にうまく言い表せないけど、もどかしさがよみがえってきました。だれでも、この時代は繊細なんですよね。大人になると、鈍感になって子供の気持ちがわからなくなるのがとても悔しいです。いつも読み返して、柔らかい感性を保ちたいと考えています。 | ||||
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「ふたりでいるのに無言で読書」がとにかくよかった。 登場人物全てを通して一番リアリティを感じました。 クラスでもリーダー的存在で美人な恭子さんと 地味な漫画おたく(本当はただの漫画おたくではないけど)の保田さん。 教室では決して交わることのない2人の、ひと夏の交流がなんとも幸せな気持ちになりました。 距離を縮めていくシーンにワクワクし、保田さんの好きな有名人に思わず笑ってしまいました。 その人の歌も聞いてみたくなりました。 ずっとずっと2人の日常をこのまま読み続けてたい、と単純に思いました。 | ||||
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すぐに読んでしまうくらい、引き込まれました とてもリアリティーがあります。 どの話も自分に思い当たる部分があって、感情移入しやすかった 女性なら誰でも経験あることかもと思います。 | ||||
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44歳の男性は全くターゲットではないだろうな、と思いつつも、とても楽しめる小説でした。 都内の有名私立女子高に通う高校1年生の女の子たちが主人公。 その舞台を4人の主人公、4つの短編で織りなした小説です。 どこのグループに所属するのか、なんてのは女の世界ですね。 あこがれ、背伸びしたい気持ち、将来、男、小悪魔的な感性、本の中の夢、そしてフツーということ。 心のひだと言えば簡単な、矛盾した気持ちと気持ちを抱えながら うまく表せない彼女たちの生き生きした姿がとても良かった。 タイトルもいい。 メインキャラクターの一人の女の子の心情、生い立ち、苛立ち、そしてさみしさが伝わってくる。 家内にも薦めました。 | ||||
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自分の高校生の頃の記憶がよみがえり、甘くほろ苦くなりました。 クラスのなかで上位グループや下位グループがあり、その中でうまく立ち回りながら日常を送っていく。 友達との距離感や自分自身のことをうまくつかめない10代の頃の自分と重ね合わせて一気に読みました。 特に有名カメラマンの娘として出てくる女の子の 「私は人とは違う感性を持っている」という10代特有の過剰な自意識が痛々しかったです。 「みんなとは違う」「みんなと一緒がいい」と揺れながら大人に成長していくのかもしれない。 | ||||
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青春モノはほとんど読まないのに、某週刊誌で見た書評に引かれて読んでみました。 あまり期待していなかったのですが、 平易できれいな文章、飽きさせないストーリー、巧みな心理描写など質の高い小説でした。 4連作のうち、2つ目の「甘夏」がマイベストでした。 自分の行動に嫌悪感を持った女子高生が 不意にひらめき、思わず鞄を抱きしめて、ある行動に出ようとするところはグッときます。 ここだけでも読んで良かったなあと思えました。 ストーリーに合わせて、装丁に制服姿の女の子が描かれてます。 学園モノ、しかも女子高モノなので私のような中年サラリーマンには読んでもらいにくいかもしれませんが、 私が強く思ったのは女子高も会社も人間模様は同じではないかということです。 社員がグループ分けされて、他者を見下したり、他者に卑屈になったり。 ある出来事をきっかけに他者に対する態度をゴロリと変えたり。 それだけに、不意にひらめき、思わず鞄を抱きしめて、嫌な自分から脱する気になる瞬間がとても貴重なのです。 女子高生の場合はそこが「一つ成長する瞬間」、オッサンなら「吹っ切れる瞬間」と呼ぶのでしょうか。 いやオッサンでも自分をしっかり見つめて、成長することができるのかもしれません。 私は読みながら、自分のサラリーマン生活を思い起こさずにはいられなかったです。 ただ、連作の最後の「オイスターベイビー」には疑問を持ちました。 ここでパパが有名カメラマンの女子高生が、大学生として再登場し主役になったのはいかがなものでしょう。 この娘は狂言回しだと思ってたからです。 それよりも、この娘の日記を盗んで友人を失う女子にもう一度主役となって登場してほしかった。 「終点のあの子」というタイトルが成立しなくなるかもしれませんが、 日記を盗んで罰せられた女子にも、成長する瞬間を与えてやってほしかったですね。 まったく知らない作家でしたが、柚木さんには今後も頑張ってほしいです。 | ||||
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