■スポンサードリンク
量子人間からの手紙 捕まえたもん勝ち!
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
量子人間からの手紙 捕まえたもん勝ち!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この人のミステリでの立ち位置というのは「人はすべて合理的な行動をする」というものである.コミックスでの代表作でもそうだ.この作品や前作でも同様.これに基づき,解決編では探偵は「XXは犯人か?いやそれはおかしいなぜなら犯人であるなら◎◎のために△△をするはずだ.しかししていない,よってXXは犯人ではない」を繰り返して真犯人にたどり着く.でも,そうか?人間(とくに重大な犯罪に手を染めたときならなおさらだ)は非合理な,無意識な行動を頻繁にとるのではないか?犯人すべてが探偵と同じ思考であるわけはないではないか?絵で表現され,装飾と演出力のある漫画ではゆるされたこのロジックも,小説になると,おかしさが目につく.すべて字で表現する小説では絵のようなあいまいさがなく情報量が少ないため,おかしなところが浮き上がってしまうのだ. また文章力の稚拙さも目立った.全体が平板で,盛り上がりに欠けるのだ.文章力がないため,演出ができていなのだ.これも絵なら場面場面で読者が濃淡を付けて勝手に読み取ってくれるのだが,小説では作者がすべてコントロールする必要があるのだがそれができていない.おそらくこの作品を漫画で出せば,この小説よりも面白い作品になっただろう.つまりは,漫画家の副業以上のレベルにはなっていないということだ. | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!