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墜落 フリーフォール



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【この小説が収録されている参考書籍】
墜落 フリーフォール (集英社文庫)

墜落 フリーフォールの評価: 3.75/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)
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無能な男たちとスーパー・ヒロイン

「墜落 フリーフォール "Freefall"」(ジェシカ・バリー 集英社文庫)を読みました。
 ロッキー山中で墜落した自家用飛行機。操縦手・ベンは亡くなり、その妻・アリソンだけが生き残ります。一方、アリソンの母・マギィはメイン州の田舎でそのことを知らされます。母にとって、しばらくの間アリソンは音信不通でした。そして、二人の間にはある<確執>が存在していました。生き残ったアリソンはある目的を持ってサヴァイヴしようとし、母・マギィは事故機にアリソンの遺体がないことに気づき、わずかな希望を持ちながら、その死の真相を探ろうとします。その二人のそれぞれの視点から交互に、この事件がとても短い章立てでカットバックし、語られていきます。
 ロッキー・コロラド、メイン州、サンディエゴ、物語は米国をしっかりと横断します。
 ページ・ターナーですが、中盤は少し退屈でした。母・マギィの側はリアリティがあって、その動きに納得ができるのですが、アリソンの側が少しスーパー過ぎると感じられます。面白ければいいという前提を覆すだけのロジックを持っているわけではありませんが、アリソンは都合のいいスーパー・ヒロインと化してしまっていますね。
 比べて彼女たちを追いかける側の男たちは、大げさにカットインする割には「無能」だと思います。追いかける側の「怖さ」が伝わらなかったと言っていいかと思います。
 しかしながら、4分の3を超えたあたりからは「ミステリ的興趣」をある程度満足させて、とても面白かった。デビュー作と聞いています。次回作も期待して読ませていただきたいと思います。
墜落 フリーフォール (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:墜落 フリーフォール (集英社文庫)より
4087607631

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