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野守虫(のもりむし)



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【この小説が収録されている参考書籍】
野守虫(のもりむし)

野守虫(のもりむし)の評価: 3.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

前妻・智子の存在がすべて

「野守虫」(柴田哲孝 光文社)を読みました。「赤猫」を読んで以来になります。
 「片倉康孝」シリーズ。片倉が過去に逮捕した凶悪犯・竹迫が弁護士接見中に逃亡し、休暇を利用して趣味のローカル線の旅に出ていた片倉は飯田線の天龍峡に向かう途中、竹迫が逃亡したことを知ります。片倉は竹迫の「過去」に導かれるようにして旅に出たわけではなかったが、果たして。逃亡中の竹迫もまた自分の過去を探るように「天龍峡」へと向かい、凶行を重ねます。
 物語はとてもストレートですが、テレビドラマ「片倉康孝」シリーズの一篇のような淡白な味わいです。よって、最後まで読み切ることはできますが、これが私が読みたかったスリラーだったのかと言えばそうではありませんね。著名なFBIプロファイラーの手法なども参照されていますが、それは飽くまで単なる味つけに過ぎなかったのだと思います。
 良くも悪しくも昭和の時代に確かに存在していた「トラベル・ミステリ」の亜流であり、出張の帰りにちょっと読んでみるようなミステリですから、それはそれで<需要>があるのだと思います。
 最後に、このシリーズは片倉の前妻・智子の存在がすべてです。それがなかったら、もはやこのシリーズを手に取ることはないでしょう。
野守虫(のもりむし)Amazon書評・レビュー:野守虫(のもりむし)より
4334913288

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