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野守虫(のもりむし)
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野守虫(のもりむし)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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刑事と、別れた女房。以前もこの構成の本を読んだ事が有るので、何かと思ったら「刑事・片倉康孝シリーズ」としてシリーズ化されているらしい。「黄昏の光と影」、「砂丘の蛙」、「赤猫」に続く第四弾となるのが本書のよう。 正直、本書をどう評価して良いかわからない。紀行文と刑事モノを上手くミックスさせたと言えば聞こえが良いが、中途半端と言うか、どっちつかずになってしまっている感が有る。 それはこのシリーズ全てに言えるかも知れない。定年間近の老刑事が過去の事件(解決、未解決)がクローズアップされた事によって、石神井署がある東京から地方に飛び事件の真相に迫る。そこに元女房が絡むと言うストーリー。 本書では、息を吐くように嘘を言い、何の逡巡も無く犯罪行為を繰り返す犯人が、留置場から脱走。潜伏先がたまたま片倉刑事が休暇で訪れた場所で、そこで殺人事件を起こした事から片倉刑事も捜査に参加する事となる。 上にも書いたが、どっちつかずの内容なので、せっかく特異な性格を持った犯人像を柴田氏は作り上げているのにも関わらず、その凄さがイマイチ伝わってこない。一方、自分は鉄っちゃんに全く興味が無いにも関わらず、行ってみたいと思わせる現地描写もあるにはあるが、それもイマイチ。 警察には予算と言うものがある。警視庁のイチ「支店」でしかない石神井警察署の刑事が、そうそう簡単に出張には行けないし(今回主人公は自費での旅行中だが、同僚が派遣されている。石神井警察署の事件では無いにも関わらず)、自費での旅行中に過去に自分が担当した事件の当事者に出会うと言うのも、次は出来ない。 このシリーズは事件そのものや旅先での話より、元鞘に収まる方向に向かいつつ有る元夫婦の心情にフォーカスした話にした方が続くのでは? | ||||
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