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活動寫眞の女
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活動寫眞の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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面白い。 | ||||
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本書は、怪談『牡丹灯籠』を連想させる。本書でも、このタイトルは出てくるし、著者は、これを意識して本書を書いたことは間違いない。著者流に、「肉体の愚かしさと尊厳」、つまり、生きていることの讃歌に味付けしたと思う。 それと、日本の軍隊と映画の寿命が奇しくも70年と一致している云々はなる程と思う。 | ||||
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かつて、NHK放映作品視聴。後、単行本読了 そして今回、文庫本を (おぼろげながらストーリーは記憶していたが・・・・) 再読し、情景が浮かんできた 舞台となる京都太秦界隈、等持院などの諸寺、大文字送り火等々 登場人物の京大生3名、映画会社の生き字引老人、下宿屋のおばさんなど そして、「夕霞」も。 はて、NHKでの「夕霞」役は誰だったか・・・・? 美人女優はあまたあれど、あの「夕霞」の美しさは・・・・・ ググったら「〇〇瑤子」だと。 願わくば再放送 あるいはどなたかユーチューブを もう一度、あの「夕霞」に会いたい。 (今、制作したら誰が適役? 要:気品・憂い・妖艶) | ||||
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この著者の作品の中でもかなりいい出来だと思います。もっと評価されても良い小説です。 | ||||
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京都大学に入ったばかりの主人公僕こと三谷。彼はたまたま清家という京大医学部の学生と知り合い、 さらにそれに同じ下宿で学部の先輩の早苗と3人で京都太秦の映画製作所でバイトをした際に、妖艶な 大部屋女優夕霞と出会う。この世にもまれな美貌の女優はしかし既に戦前に自殺をしており、彼らが 見た姿は亡霊であることが分かる。この夕霞の姿はこの3人にしか見えない。この3人ともいわゆる 活動寫眞、全盛時代の邦画の大ファンであり、撮影所に長年働く昔を知る老人辻を通じて、日本映画の 盛衰と、夕霞の悲しい人生を知ることになる。現実の世界とあの世が絡み合いながら、邦画の歴史が 実名入りで語られる。ある意味、この作品自身が昔の邦画における大家たちへのオマージュであろう。 こういう亡霊が出てくる代表作は、浅田の「鉄道員」であろうと思うが、残念ながらそれほどの感動を 呼ぶようなストーリーにはなっていないように思う。私自身の期待としては、筋書きをもう少し単純にして でも読者を泣かせるような話にして欲しかったようには思う。 | ||||
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いい作品。是非映像化して欲しい作品。でも夕霞は誰がやる? でハタと詰まる。今の女優じゃあ無理かなあ。 結末はすっかりジャック・フィニィ風。でも納得。 疑問です。何で主人公は恋人と別れる決心をしたのだろう。なんかいまいち納得出来ん。 | ||||
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さすが、浅田次郎さんの作品。 | ||||
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著者と同年で、京都生まれ、昔も今も、大の映画好き、夢中で読んだ、少しサスペンスタッチで、当時の京都の雰囲気が、良く出ている、浅田次郎ならではの、一作。 | ||||
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こんなに美しいラストシーンの小説を他に知りません。 何年かぶりに再読しましたが、その美しさにまた涙… 読書とは 「ここではない、どこか」 へ誘ってくれるものだったと思い出させてくれる作品です。 もうすぐ大文字五山の送り火ですね。 | ||||
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浅田次郎大好きです。面白かったです。ちょっと普通じゃない感じお勧めです。 | ||||
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浅田節は健在。すぐに彼の作品だと分かるようなものだが、ちょっと苦言を…彼の描く京大映画部は、描かれた時代に京大で学生生活を送ったものとして言わせてもらえば、ナンパなどにうつつを抜かしたりしていなかった。多分それは現代の一般的な風潮と映画部と言う名前から来た彼の独断だ。 | ||||
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戦前から戦後の衰退まで、日本の映画界の歴史が好きな方にはたまらない一品です。 往時の京都大学の学生の暮らしぶりと怪談(?)が上手く絡めてあってテンポ良く読めます。 ラストは、「おお・・・そういうオチですか。お幸せに。。」という、淋しいような微笑ましいような、 浅田先生がカメラワークを行っているかのような筆致に脱帽。 面白かったですよ。 | ||||
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時代背景、映画文化の衰退、そんな中でもがく製作者達、女俳優の流転を使い見事にまとめあげ 予想もできない顛末に読み応え十分。 奥の深い傑作だと思う。 | ||||
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浅田次郎が書く怪奇譚は怖さよりも物悲しく、幽霊の心情に傾いていくのが多いですね。それだけ感情移入してしまうのでしょうね。 | ||||
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昭和のかおりに包まれた美しい怪談です。 女優の幽霊をめぐる人々の一途さにやられました。 恋愛小説は正直苦手で、紹介文にも恋愛小説とあったので 読むのを躊躇しましたが、読んでよかったと思います。 | ||||
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東大の入試がなかった運命の昭和44年。僕(薫)は東京の高校を卒業し、京都大学文学部の1回生となった。関東と関西の違いになじめない彼が初めて心を開いた友人に紹介されたのが京都太秦の撮影所でのアルバイト。そこで彼らが見た美人女優は・・・。 友情、恋愛、ノスタルジー・・・。京都の地図を片手に、昭和13年と昭和44年を行き来することができる贅沢な読書空間を楽しみたい。実名で登場する映画人、映画作品など、映画好きにはたまらない一作。 | ||||
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作品全体に漂う昭和の匂いとオカルトな設定が融合して、不気味な世界観が作り上げられている。 昭和の映画にある独特の覇気と寂寥感。 古い映画を殆ど観たことがないのだが、これを機に観てみようと思う。 友情と恋愛の価値観などの、現代との相違がひしひしと伝わってくる。 | ||||
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私も京都で大学生活を過ごし、はや30年。自分の大学時代の生活 そのままの情景描写にまず心を奪われました。嵐電に乗って太秦にも よく行ったものです。懐かしい場所が思い浮かび、それだけで嬉しく なりました。ひねりはありますが、瑞々しい恋愛小説であるのですが、 同時に「カツドウ屋」達に対する愛惜の念、古きよき時代の映画に対する オマージュが一杯で胸が熱くなりました。浅田さんの小説は、ほんとに 心がありますね。忘れかけたものを思い出させてくれます。 | ||||
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残念ながら、活動写真や京都という題材に興味が持てずじまいでしたが、 いつもの「過去と現在」「あの世と現世」のシンクロに 引き込まれてつい読まされてしまうのが、浅田作品のすごさですね。 白けてしまった点がひとつあり、 主人公が京都を引き上げる決心をする動機づけが薄く、かなり 唐突に感じられたことです。 (これは「シェエラザード」のラスト、女主人公である元新聞記者の 決断に関しても同様の感想。) それでも。ラスト、自分が小説という媒体を読んでいるのを 忘れ、一緒に映画館にいてスクリーンを見ているのではないかと錯覚してしまう ほどの素晴らしさ。全部帳消し、となりました。BRAVO! | ||||
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当初は、あまり期待せずに読み始めたが、途中から作者の世界にどっぷりと浸かってしまい、 読み終えても少しばかり物語りの時代にいるような気がした。 TV時代に育った私であるが、先人の映画への情熱がどれほど強かったのか理解できた。 読み進めて、いつのまにか私もその時代にトリップしていた。 そこかしこに浅田節があり、この心に染み渡るような感覚は作者独自のものだと思う。 名作の一つだと感じた。 | ||||
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