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活動寫眞の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
活動寫眞の女 (集英社文庫)
活動寫眞の女<新装版> (双葉文庫)

活動寫眞の女の評価: 4.34/5点 レビュー 32件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.34pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1~20 1/2ページ
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No.32:
(3pt)

日本映画好きへ

"僕はどうかしていたのかもしれない。だがそのとき僕は、マキノ省三が、溝口健二が、山中貞雄が、僕の口を借りてそう言っているような気がしてならなかった。"1997年発刊の本書はドラマ化もされた京都、日本映画愛たっぷりの青春小説。

個人的に京都在住、しかも映画好きということもあり、手にとってみました。

さて、そんな本書は全共闘運動が盛んだった昭和44年、東京生まれだが東大入試が中止されたため仕方なく京大に進学した熱心な日本映画ファンの『僕』が、京都出身、どうやら公家の末裔らしい友人の清家に誘われる形で太秦の撮影所でバイトを始めたある日、撮影現場で絶世の美女と出会うのですが。

まず、あらすじ紹介からもわかるように、これでもか!という位にサービス精神旺盛に【東京"外"から見た『京都』イメージ】がコテコテに盛り込まれていることに驚きと、一周まわったかのような新鮮さを覚えました。

また、実名を交えて紹介されるテレビより格上だった日本映画黄金時代、また"フィルムを交換するための幕間を、ほんの少しだけお許し願いたい"といった【映画をイメージさせる語り口】は非常に好感を覚えるものの、それらが前面に出すぎて『青春小説』と言われると【淡白な主人公、ありがちなストーリー展開】と、やや取ってつけたかのような粗さを感じました。(ドラマの方はどうだったのだろうか?)

京都大学、太秦の撮影所に思い入れのある方や、昭和40年代の学生運動を懐かしく思う方にもオススメ。
活動寫眞の女 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:活動寫眞の女 (集英社文庫)より
4087475743
No.31:
(3pt)

日本映画好きへ

"僕はどうかしていたのかもしれない。だがそのとき僕は、マキノ省三が、溝口健二が、山中貞雄が、僕の口を借りてそう言っているような気がしてならなかった。"1997年発刊の本書はドラマ化もされた京都、日本映画愛たっぷりの青春小説。

個人的に京都在住、しかも映画好きということもあり、手にとってみました。

さて、そんな本書は全共闘運動が盛んだった昭和44年、東京生まれだが東大入試が中止されたため仕方なく京大に進学した熱心な日本映画ファンの『僕』が、京都出身、どうやら公家の末裔らしい友人の清家に誘われる形で太秦の撮影所でバイトを始めたある日、撮影現場で絶世の美女と出会うのですが。

まず、あらすじ紹介からもわかるように、これでもか!という位にサービス精神旺盛に【東京"外"から見た『京都』イメージ】がコテコテに盛り込まれていることに驚きと、一周まわったかのような新鮮さを覚えました。

また、実名を交えて紹介されるテレビより格上だった日本映画黄金時代、また"フィルムを交換するための幕間を、ほんの少しだけお許し願いたい"といった【映画をイメージさせる語り口】は非常に好感を覚えるものの、それらが前面に出すぎて『青春小説』と言われると【淡白な主人公、ありがちなストーリー展開】と、やや取ってつけたかのような粗さを感じました。(ドラマの方はどうだったのだろうか?)

京都大学、太秦の撮影所に思い入れのある方や、昭和40年代の学生運動を懐かしく思う方にもオススメ。
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4575523062
No.30:
(5pt)

面白い。

面白い。
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4575523062
No.29:
(5pt)

怪談「牡丹灯籠」を連想させる。

本書は、怪談『牡丹灯籠』を連想させる。本書でも、このタイトルは出てくるし、著者は、これを意識して本書を書いたことは間違いない。著者流に、「肉体の愚かしさと尊厳」、つまり、生きていることの讃歌に味付けしたと思う。
それと、日本の軍隊と映画の寿命が奇しくも70年と一致している云々はなる程と思う。
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4087475743
No.28:
(5pt)

再び

かつて、NHK放映作品視聴。後、単行本読了
そして今回、文庫本を
(おぼろげながらストーリーは記憶していたが・・・・)
再読し、情景が浮かんできた
舞台となる京都太秦界隈、等持院などの諸寺、大文字送り火等々
登場人物の京大生3名、映画会社の生き字引老人、下宿屋のおばさんなど
そして、「夕霞」も。
はて、NHKでの「夕霞」役は誰だったか・・・・?
美人女優はあまたあれど、あの「夕霞」の美しさは・・・・・
ググったら「〇〇瑤子」だと。
願わくば再放送 あるいはどなたかユーチューブを
もう一度、あの「夕霞」に会いたい。
(今、制作したら誰が適役? 要:気品・憂い・妖艶)
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No.27:
(5pt)

星5つ

この著者の作品の中でもかなりいい出来だと思います。もっと評価されても良い小説です。
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No.26:
(3pt)

そこそこかな

当時の映画や活動屋がわかる恋愛はじぶんのなかでどうも落ちがついていない。
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No.25:
(4pt)

もう少し感動が欲しい

京都大学に入ったばかりの主人公僕こと三谷。彼はたまたま清家という京大医学部の学生と知り合い、
さらにそれに同じ下宿で学部の先輩の早苗と3人で京都太秦の映画製作所でバイトをした際に、妖艶な
大部屋女優夕霞と出会う。この世にもまれな美貌の女優はしかし既に戦前に自殺をしており、彼らが
見た姿は亡霊であることが分かる。この夕霞の姿はこの3人にしか見えない。この3人ともいわゆる
活動寫眞、全盛時代の邦画の大ファンであり、撮影所に長年働く昔を知る老人辻を通じて、日本映画の
盛衰と、夕霞の悲しい人生を知ることになる。現実の世界とあの世が絡み合いながら、邦画の歴史が
実名入りで語られる。ある意味、この作品自身が昔の邦画における大家たちへのオマージュであろう。
こういう亡霊が出てくる代表作は、浅田の「鉄道員」であろうと思うが、残念ながらそれほどの感動を
呼ぶようなストーリーにはなっていないように思う。私自身の期待としては、筋書きをもう少し単純にして
でも読者を泣かせるような話にして欲しかったようには思う。
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No.24:
(4pt)

NHKで5回前後ののシリ-ズで作ってくれないかなあ。

いい作品。是非映像化して欲しい作品。でも夕霞は誰がやる? でハタと詰まる。今の女優じゃあ無理かなあ。
結末はすっかりジャック・フィニィ風。でも納得。
疑問です。何で主人公は恋人と別れる決心をしたのだろう。なんかいまいち納得出来ん。
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No.23:
(5pt)

読んでいると、はっきり情景が浮かぶ

さすが、浅田次郎さんの作品。
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4575523062
No.22:
(5pt)

著者の多数の作品の中でも、ベスト5には入れたい!

著者と同年で、京都生まれ、昔も今も、大の映画好き、夢中で読んだ、少しサスペンスタッチで、当時の京都の雰囲気が、良く出ている、浅田次郎ならではの、一作。
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No.21:
(5pt)

映画のようなラストシーン

こんなに美しいラストシーンの小説を他に知りません。
何年かぶりに再読しましたが、その美しさにまた涙…
読書とは
「ここではない、どこか」
へ誘ってくれるものだったと思い出させてくれる作品です。

もうすぐ大文字五山の送り火ですね。
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No.20:
(5pt)

不思議な感じが好きです

浅田次郎大好きです。面白かったです。ちょっと普通じゃない感じお勧めです。
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No.19:
(4pt)

浅田節健在

浅田節は健在。すぐに彼の作品だと分かるようなものだが、ちょっと苦言を…彼の描く京大映画部は、描かれた時代に京大で学生生活を送ったものとして言わせてもらえば、ナンパなどにうつつを抜かしたりしていなかった。多分それは現代の一般的な風潮と映画部と言う名前から来た彼の独断だ。
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No.18:
(3pt)

不思議さと悲しさ

不思議な世界ですが、おどろおどろしさがないので、さみしさが残ります。
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No.17:
(4pt)

日本の映画史が好きな方はたまらないと思う。

戦前から戦後の衰退まで、日本の映画界の歴史が好きな方にはたまらない一品です。
往時の京都大学の学生の暮らしぶりと怪談(?)が上手く絡めてあってテンポ良く読めます。
ラストは、「おお・・・そういうオチですか。お幸せに。。」という、淋しいような微笑ましいような、
浅田先生がカメラワークを行っているかのような筆致に脱帽。
面白かったですよ。
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No.16:
(5pt)

一見浅田氏らしくないが

時代背景、映画文化の衰退、そんな中でもがく製作者達、女俳優の流転を使い見事にまとめあげ 予想もできない顛末に読み応え十分。
奥の深い傑作だと思う。
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No.15:
(5pt)

浅田ワールドの怪奇談

浅田次郎が書く怪奇譚は怖さよりも物悲しく、幽霊の心情に傾いていくのが多いですね。それだけ感情移入してしまうのでしょうね。
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No.14:
(4pt)

登場人物のひたむきさにやられる

昭和のかおりに包まれた美しい怪談です。

女優の幽霊をめぐる人々の一途さにやられました。

恋愛小説は正直苦手で、紹介文にも恋愛小説とあったので
読むのを躊躇しましたが、読んでよかったと思います。
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No.13:
(5pt)

京都太秦で昭和44年と昭和13年が交錯する

東大の入試がなかった運命の昭和44年。僕(薫)は東京の高校を卒業し、京都大学文学部の1回生となった。関東と関西の違いになじめない彼が初めて心を開いた友人に紹介されたのが京都太秦の撮影所でのアルバイト。そこで彼らが見た美人女優は・・・。
 友情、恋愛、ノスタルジー・・・。京都の地図を片手に、昭和13年と昭和44年を行き来することができる贅沢な読書空間を楽しみたい。実名で登場する映画人、映画作品など、映画好きにはたまらない一作。
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