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(短編集)

看守の流儀



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【この小説が収録されている参考書籍】
看守の流儀
看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

看守の流儀の評価: 4.35/5点 レビュー 48件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41~48 3/3ページ
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No.8:
(5pt)

金沢の刑務所が舞台!学生時代を金沢で過ごした私には、懐かしさばかり!

モデルとなったであろう金沢の刑務所。私事ですが、学生時代に部活の印刷物をお願いしていました。作中にも、印刷作業が刑務作業として登場しました。懐かしく思います。
作者が学生時代を金沢で過ごされたようです。
私は鈍いので、仕掛けには全く気づきませんでした。
看守の流儀Amazon書評・レビュー:看守の流儀より
4299000625
No.7:
(4pt)

刑務所という特殊な環境が生み出す特殊な緊張関係・人間模様を重厚に綴った秀作~火石の素性には騙された

「ヨンピン」、「Gとれ」、「レッドゾーン」、「ガラ受け」及び「お礼参り」の5つの短編から構成される刑務官を主人公とした連作短編集。刑務所ならではの刑務官と受刑者・(仮)出所者との複雑な人間模様や"しきたり"、縦社会の刑務官同士(部署同士)のこれまた複雑な人間模様が描き込まれている。表面的には各編の主人公の刑務官がアクシデントに遭遇して懊悩しながらも真実に到達するのだが、実は火石司というキレ者ながら温かい人柄の看守長が(法を犯してでも)物事を丸く収めるという体裁の物語である。なので、題名は「看守の流儀」、火石は尊敬を込めて"HT刑務官"と呼ばれる。なお、三上という歌手が罪を犯し、出所してから"HT刑務官"を賞賛する手記が各編の先頭に付いている。

一部のエピソードはTVドラマ「相棒」で観た記憶があるのだが、「ヨンピン(模範囚のため刑期を1/4残して仮出所)」の仮出所者の早々の失踪、認知症受刑者の自殺、受刑者の手紙の検閲、暴力団構成員更生プログラム、刑務所からの入試問題漏洩、受刑者の健康診断記録(公文書)の紛失、受刑者へのGPS発信器装着(導入)、刑務所内の「レッドゾーン(本来は介護を必要とする高齢受刑者の事だが、上手く転じている)」、末期癌が発見された受刑者、その執行停止に奔走した刑務官の成長、それによる受刑者と受刑者家族との和解、心理テストの結果が最悪だった受刑者の出所(巧みなミスリードあり)、火石の意外な素性(?)など刑務所ならではの問題を巧みに掬い採っている。

各編にはミステリ的要素があり、手堅いが切れ味鋭いという程の物ではなく、やはり、刑務所という特殊な環境が生み出す特殊な緊張関係・人間模様を重厚に綴った秀作という印象を受けた。それにしても、三上の手記が火石の意外な素性に繋がるとは私も騙された。各編共遜色ないが、こうして見ると掉尾の「お礼参り」が一番読み応えがあるかも知れない。
看守の流儀Amazon書評・レビュー:看守の流儀より
4299000625
No.6:
(5pt)

ストライク

オビに書いてあった「ドストライク」かどうかはともかく、ストライクは間違いない。読み応えがあった。一人一人の人間が描けていると思う。あという間に読んでしまった。
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No.5:
(5pt)

最後にやられる

最初は淡々と呼んでいましたが、後半になるにつれ、盛り上がってしまいました。最後はやられました。
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No.4:
(5pt)

文句なしの傑作

あの横山秀夫がドストライクと讃える刑務所ミステリー。連作設定。どの話も素晴らしい。意外性あり。そして泣かせる。各話、主人公が異なるが、読みすすめるうちにその世界にのめりこんでいく。まるで初期の横山作品のよう。第4話 「ガラ受け」で号泣。第5話「お礼参り」でしばし呆然。文句なしの傑作である。
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4299000625
No.3:
(5pt)

帯の横山秀夫氏の言葉にも頷ける

刑務所を舞台とした全5編の連作集。受刑者達とのトラブルや刑務所内部の対立を巡る物語が、ミステリー風に或いは人間ドラマとして、程よい緊張感をもって書かれています。

そして全編を通じて登場する刑事指導官である火石司の正体と各話冒頭の挿話の刑務所手記が、どう結びつくのか興味が掻き立てられますが、それは最終話で明らかとなって綺麗に着地します。
題材としては暗く現実は厳しいと思うけれど、ラストも気持ちよくエンタメ小説として楽しめました。
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No.2:
(4pt)

刑務所ってこんな?

どういう結末になるのか最後まで目が離せず、楽しめた。
刑務官と受刑者の心の交流がところどころで描かれており(感動ポイント)、テレビのドキュメンタリーで見たことのある刑務所の印象とはだいぶ違っていた。
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No.1:
(3pt)

ツッコミどころ満載の刑務所ミステリー

刑務所を扱ったミステリー小説だが、刑務所に関して大きな間違いがいくつもある。
 1 「警備指導官」や「処遇部次長」という役職は存在しない。
 2 刑務官は、受刑者に敬語を使わない。
 3 仮釈放された者が更生保護施設から出奔しても、刑務所に行方を捜す義務はない。
 4 刑務所内は私物の携帯電話は持ち込み禁止。更に携帯電話を受刑者に使わされば重い懲戒処分を受ける。
 5 幹部職員は、官舎に義務入居であり、自宅から通勤することはない。
 6 刑務所に「総務課」はない。「庶務課」という。
 7 医務課は総務部の所管ではない。
 8 釈放された者を刑務官が尾行することはない。
 9 男子刑務所でも、女子刑務官はたくさんいる。
 ・・・この他にも、いろいろツッコミどころ満載であるが、筆者にはもっと刑務所のことを真剣に調べて欲しいと思う。
 ただ、小説そのものはなかなか面白かった。
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