ダブルバインド
- 警察小説 (526)
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これ以上失敗が許されない主人公の刑事課長比留。私的にも娘の出生に関わる秘密を知ってしまい、父親として苦悩する。公私ともにピンチの主人公に次々と難題が降りかかる。 警察組織を守るために、そして自分たちの保身のために、事件の真相を隠蔽しようとする県警上層部。上層部の意向に刃向かってでも、警察官としての強い信念を持って真相を追求し真の犯人を捕まえようとする主人公比留と彼の部下たち。両者の攻防にハラハラドキドキさせられ、上層部の圧力にも屈することなく真実を追い求める主人公の姿から目が離せない。 犯人をでっち上げて真実をねじ曲げてでも組織を守り保身を図ろうとする県警上層部には、本当に腹が立つ。上層部の人間には、もはや真相を追求し犯罪を取り締まる警察官の資格はない。小説の世界の話だけでなく、もし現実に警察組織にこのような体質があったならと考えると恐ろしくなる。 作者は『看守の流儀』『看守の信念』の著者である城山真一氏である。看守シリーズもとても面白く読み応えのある作品であったが、『ダブルインパクト』もスピード感がある展開が読む者を飽きさせず、最後まで一気に読み進んでしまう。看守シリーズもそうであったが、ストーリーの構成の仕方が巧みでであり、文章も明解で読みやすい。心理描写も上手く、主人公比留の複雑な苦悩と葛藤が読む者に伝わってくる。 蛇足になるが、本のタイトルになっている「ダブルバインド」の意味が気になったのでネットで調べてみた。「二つの矛盾したメッセージを同時に受けることで、心理的なストレスを感じたり混乱したりすること」だそうである。ダブル(Double)は「二重」、バインド(Bind)は「拘束、束縛」の意味である。 | ||||
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日本の警察小説史上もっとも不運な刑事というコシマキに魅せられて購入しました。 ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』をイメージしたのですが、激しいアクションシーンから程遠い、しかしながら生々しくも不幸な事件が降り注いでくるスピード感溢れたストーリー展開で、一気読みです。いやぁ、面白かった。 物語では、主人公が続発する刑事事件の中で、我が子の出生の秘密を巡って、にっちもさっちも行かなくなる状況に追い込まれていく、そんな心理状態がタイトルに込められているようです。 「私と仕事、どっちが大事?」みたいな二択が次々に襲ってくるのって、何よりのホラーだと思いました。 | ||||
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社会の安定に寄与する組織の論理、欲望と希望の間に揺れる生身の倫理、看守シリーズにもみられる驚きのストーリー、全部最高でした。私はミステリーファンの方々のようにうまくレビューできないのですが、金沢市の描写がリアルすぎて郷土愛にも触れられる点を少しご紹介したいです。 例えば、現実の食堂”かめや”ならぬ”つるや”が東署ならぬ東部署に出前してたり、東部署から1㎞ほどの小学校というのは”森山町小学校”かな?と考えたり、金沢の文豪室生犀星の句が出てきたり…(挙げきれません!)。 驚きのミステリーは当然なのですが、金沢の具体的な匂いも感じられます! | ||||
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内容はすごく引き込まれて面白かったのに、所々に鉛筆で線が引いてあったり、登場人物の名前に丸印が書いてあったりと、すこししらけてしまった。残念です。 | ||||
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アポ電強盗の捜査で失点を喫した上、私生活では娘の不登校に悩まされる金沢東部警察署の比留刑事課長。そんな時、駐在員の撲殺事件が発生し、挽回すべく捜査を開始する。 上司との軋轢にも屈せず、娘との親子問題にも向き合いながら、チーム一丸の地道な捜査で真相に迫っていく過程は中々の読み応えがあります。 多少強引ながらも、それなりに意外性もあった事件も良く練られた構成の本格警察小説でした。 | ||||
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