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天平の甍



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天平の甍の評価: 4.45/5点 レビュー 83件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

休みになったら

休みになったらゆっくり読みたい
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
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No.7:
(3pt)

唐へと向かう出港

大阪港から内陸の旅になるはずだ。海外へ行くのには大変な勉強をして、中国に経をもらいにいくのだろう。でも、それは何のためだろうか。解決のつかない問題があるから、教えをこいにいくのだろうか。愚にもつかないような凡人の犯行に、多大な努力を払うことは、いつの時代もバカなことのように思われた。大阪でスーパーの店頭でアイスコーヒーをグビグビ開けるような、自称親戚のために、小矢部へ辿りつくことなのか。壊素は偉い僧だったろうか。どんなことをしても文句だけは言わせてくれるような。旅が終わって、ふと見れば、解決のつかない問題というのは、いつも自分を試す一里塚の夜明けの街でに見えていたということです。小矢部市で写経をしながら、どうにもならなくなっていく世の中を思う。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.6:
(3pt)

ここまで天平時代(700年代)のことを書けるのはすごい…。

読了:2017年136冊(10月12冊)★3.3
『天平の甍 (新潮文庫)』
1964/3/20、井上 靖 (著)

なんとか読み終わった。苦労した。本当かどうかはわからないけど、ここまで天平時代(700年代)のことを書けるのはすごい。そこまで資料が残っているのだろうか?船の搭載品などはかなり些細だ。主に鑑真の渡日について書かれている本書。失明し、6度目の渡日でやっと成功、その後、日本の政治や宗教文化の発展に大きく寄与した。この時代の渡航技術はもちろん低く、波に流されるまま〜、というのが実情のようだ。最近、唐招提寺に実際に行った。その風景を思い返しながら読むとなんだか感慨深かった。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.5:
(3pt)

まずまずです

大変良いではなく、良いぐらいだと思う。まあ、値段から考えると不満ではありませんが。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.4:
(3pt)

古代人を想像する事の難しさ

歴史資料を綿密に調べた上で、奈良時代の遣唐使を描いており、本当に頭が下がります。古代の四等官(守・介・掾・目)や官寺の制度など、読む側にも歴史知識があると楽しめます。登場人物も多くが実在の人ですが、一般に知られているのは鑑真と玄ボウ、せいぜい阿倍仲麻呂くらいでしょう。資料の少ない個々の人物にキャラクターを与えて、日本に戒律を伝えるために奮闘する話を創出しています。あの当時、海を越える決心をしたり、中国の役人との交渉をしたりするのは大変だっただろうと色々と想像が膨らみます。いかに当時の日本が中国から最新の知識を得ようとしていたか、その情熱は明治維新の比ではないように見えます。
基本的には歴史的事件をなぞっており、そこに日本人留学僧同士の交流など、想像部分を挿入している感じです。話の多くは鑑真招来に関する業務に割かれており、個々の僧侶の個人生活などはほとんど描かれていません。留学僧から脱落し還俗する人や、写経に没頭する僧への視線など、個人の苦悩が描写されている部分もありますが、あえて多くを語らず抑制している印象です。彼らが語学を覚えるまでどの程度苦労したか、普段何を食べていたのか、衣服はどうしていたのか、冬の寒さをどのようにしのいでいたのか、孤独や性の問題で悩んだりしなかったのか、学問に嫌気がさすことはなかったのか。こうした生活感や悩みの描写はほとんどありません。登場人物は基本的にまじめな人ばかりで、過剰な想像の筆は抑えたのだと思われます。
鑑真のキャラクターもかなり押さえ気味です。無口ではあるが、強い意志の人という感じでしょうか。個人的には全体にやや坦々としすぎているかな、と思いました。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.3:
(3pt)

敢えて恬淡と歴史を描く

ずいぶん昔からいつかは読みたいと思っていた小説です。我が国から初めて遣唐使が遣わされたのは630年のこと。最終は894年に第20次の使節が遣わされている。第20次と書いたが遣唐使の数え方には12回説、14回説、15回説、16回説、18回説、20回説と諸説がある。これは中止となった遣唐使や、送唐客使(唐からの使いを送り返すための遣唐使)などを回数に数えるかどうかで変わってくるかららしい。20回説は一番広範に回数を捉えた数え方ということになる。そして本書『天平の甍』に描かれた遣唐使は733年(天平5年)の多治比広成を大使・中臣名代を副使とする第10次遣唐使である。本書ではこの船で唐に渡った4人の留学僧、普照、栄叡、戒融、玄朗を主要な登場人物として、そのうちの普照が唯一人20年近く後に高僧鑒真を伴って帰国するまでを描いている。この4人の留学僧は後世にさほどの名を残すことの無かった謂わば無名の僧ではあるが、それぞれの考え方によってその後どのような生き方をたどったかがずいぶん違う。ひたすら勉学にいそしむ者、還俗して唐の女と結婚し子をもうける者、出奔して托鉢僧となり各地をさまよう者、それぞれの人生模様がある。またその他に以前の遣唐使として入唐し科挙に合格し唐朝の官吏となった阿倍仲麻呂や入唐後30年あまりをひたすら写経に費やした業行の生き方も描かれている。生き方はそれぞれ興味深く深く考えさせられるところもあるので小説としてもっと劇的に描くことも可能だったはずだが、井上氏はあえて恬淡とした筆致で描いている。そこに井上氏のどのような意図があるのかは計り知れないが、そのような描き方をすることでそれぞれの留学僧の生き方について読者自身が自らの視点で思いを馳せることが出来るのではないかと思う。
遣唐使船は1隻に120人〜150人ほど乗船したそうである。多いときは600人ほどで編成されたようだ。当時の航海技術からして無事に唐へ着ける保証など何もなく、ましてふたたび日本の地を踏めるかどうかを考えたとき極めて危ういと言わざるを得ない。しかしそれでも20回にわたり遣唐使は編成されたのであり、遣唐使船に乗船し唐を目指したそれぞれの人について数奇な運命の巡り合わせがあったはずである。阿倍仲麻呂のように帰国を願いながらもかなわず唐で生涯を終えた者もいれば、入唐すら果たせず海の藻屑と消えた者もいる。そのような中で運にも才能にも恵まれ後世に名を残した山上憶良、吉備真備、最澄、空海などもいる。歴史とは「才能の屍の積み重ね」なのだと改めて想う。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.2:
(3pt)

時代背景に対する説明が足りない

天平五年(西暦733年)の第九次遣唐使で唐にわたった僧、栄叡、普照その他の僧侶たち。在唐二十年、幾多の失敗を経て、唐の高僧鑑真を招聘して故国の土を踏んだのはただひとり普照のみだった……。

高僧とはいえ、坊さんが一人日本に渡ってきたことがなぜそれほどに大事件なのか? 仏教というものの当時における存在感、国策として国を挙げて僧侶をわざわざ大陸まで送っていたことの背景、中国側がなぜ鑑真を送り出すことに難色を示していたのか? そういうことに対する理解を基礎知識として持った上で読め、ということなのかもしれませんが、そうした背景に対する説明を抜きにして物語が構築されていることに物足りなさを感じました。主人公の栄叡、普照を突き動かしているものの正体に手が届かない感じがします。

もちろん、細かな心理描写、当時の海を渡る苦労、栄叡、普照の真摯さ、鑑真の人柄、そうしたものは、井上靖の小説ならではの、その場にいて、実際に見ているかのように感じられる写実性の高さです。
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117
No.1:
(3pt)

中国

鑑真を連れて帰るまでの道のり
遣唐使で留学僧4人の育ち
中国の悠久さはどこへ行ってしまったのだろう。
今の中国の状況を見ていると悲しくなってくる
天平の甍 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天平の甍 (新潮文庫)より
4101063117

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