厳寒の町

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評判

厳寒の町の評価:

4.00/5点 レビュー 12件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(3pt)

右肩下がりシリーズ

「湿地」、「緑衣の女」は大変面白かった。「声」と「湖の男」もまあまあ面白かった。しかし、この作品はどうだろう?移民問題がテーマなの、子どもが犯人かもしれないとは最初の方で匂わせてあったが、そのまんま。このシリーズは回を重ねるにしたがって面白くなくなるような気がするな。
厳寒の町 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 厳寒の町 (創元推理文庫)より
448826607X
No.3
(3pt)

右肩下がりシリーズ

「湿地」、「緑衣の女」は大変面白かった。「声」と「湖の男」もまあまあ面白かった。しかし、この作品はどうだろう?移民問題がテーマなの、子どもが犯人かもしれないとは最初の方で匂わせてあったが、そのまんま。このシリーズは回を重ねるにしたがって面白くなくなるような気がするな。
厳寒の町 Amazon書評・レビュー: 厳寒の町より
4488010911
No.2
(4pt)

レイキャビクの「悲しみ」のすべて

「声」に続く? エーレンデュル捜査官シリーズ5作目、「厳寒の町」(アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社)を読みました。
 言うまでもなく舞台はアイスランド、レイキャビク。10歳の少年が刺殺され、彼が「タイ人」だったことが判明します。アイスランドに於ける<移民>の受け入れというアクチュアルな問題の陰では、いくつかの不満と憤りが渦巻いています。それについては、同じ島国の我が国同様<偏見>と<排訴>による重苦しい「ヘイトクライム」につながってしまうのだろうか?移民との結婚。引き起こされる機能不全。とは言え、人口が約35万人の国と我が国を単純に比較することはできませんね。より一層わかりやすく、その分過激なのかもしれません。
 ある"失踪事件"を追っていたエーレンデュルが巻き込まれ、いつものように捜査官シグルデュル=オーリ、エリンボルクたちがコツコツと真相へと近づいていきます。エーレンデュルを含む三人のアンサンブルとそれぞれの味わい深いキャラクターをインドリダソンは、ある意味とても冷ややかに描写しています。そして、導師マリオン・ブリームも悲しみを帯びて登場し、自助会のミーティングが役に立たなかったエーレンデュルの薬物依存の娘も少しだけ顔を出します。ちょっと大人になって。
 この事件のスケールから言って、もう少し迅速に捜査は進むのではないのか?それは舞台がアイスランドだからなのか?アイスランド警察は、関係者に対する追求が少し緩いのではないか?その追及の手を緩めながらの追求は、真相に辿り着くためのミス・ディレクションの役割を果たしているのかとも感じました。
 ペドファイル(小児性愛者)の影に怯えながら、若くして亡くなったエーレンデュルの弟のもう一つの影を過去からの亡霊のように引きずるエーレンデュル。読者は不自然さを感じさせない物語展開に乗せられながらもいくつかのミス・ディレクションに翻弄されます。また、ミステリーとしては1箇所とてもテクニカルで素敵なキックがありました。そしてある名前に纏わる問いかけに対する答は、映画「ライオン 25年目のただいま」(監督:ガース・ディヴィス)を想起させます。(ネタバレにならないよう語るのは、本当に難しい)
 アイスランドという国、厳寒の町、そこに生きる多くの「家族」の悲しみが散りばめられ、その「悲しみ」のすべてが氷の風のようにレイキャビクに吹きつけていきます。秀作だと思います。

 蛇足ですが、とても丁寧な柳沢由美子さんの<訳者あとがき>はくれぐれも最後に読まれることをおすすめします。
厳寒の町 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 厳寒の町 (創元推理文庫)より
448826607X
No.1
(4pt)

レイキャビクの「悲しみ」のすべて

「声」に続く? エーレンデュル捜査官シリーズ5作目、「厳寒の町」(アーナルデュル・インドリダソン 東京創元社)を読みました。
 言うまでもなく舞台はアイスランド、レイキャビク。10歳の少年が刺殺され、彼が「タイ人」だったことが判明します。アイスランドに於ける<移民>の受け入れというアクチュアルな問題の陰では、いくつかの不満と憤りが渦巻いています。それについては、同じ島国の我が国同様<偏見>と<排訴>による重苦しい「ヘイトクライム」につながってしまうのだろうか?移民との結婚。引き起こされる機能不全。とは言え、人口が約35万人の国と我が国を単純に比較することはできませんね。より一層わかりやすく、その分過激なのかもしれません。
 ある"失踪事件"を追っていたエーレンデュルが巻き込まれ、いつものように捜査官シグルデュル=オーリ、エリンボルクたちがコツコツと真相へと近づいていきます。エーレンデュルを含む三人のアンサンブルとそれぞれの味わい深いキャラクターをインドリダソンは、ある意味とても冷ややかに描写しています。そして、導師マリオン・ブリームも悲しみを帯びて登場し、自助会のミーティングが役に立たなかったエーレンデュルの薬物依存の娘も少しだけ顔を出します。ちょっと大人になって。
 この事件のスケールから言って、もう少し迅速に捜査は進むのではないのか?それは舞台がアイスランドだからなのか?アイスランド警察は、関係者に対する追求が少し緩いのではないか?その追及の手を緩めながらの追求は、真相に辿り着くためのミス・ディレクションの役割を果たしているのかとも感じました。
 ペドファイル(小児性愛者)の影に怯えながら、若くして亡くなったエーレンデュルの弟のもう一つの影を過去からの亡霊のように引きずるエーレンデュル。読者は不自然さを感じさせない物語展開に乗せられながらもいくつかのミス・ディレクションに翻弄されます。また、ミステリーとしては1箇所とてもテクニカルで素敵なキックがありました。そしてある名前に纏わる問いかけに対する答は、映画「ライオン 25年目のただいま」(監督:ガース・ディヴィス)を想起させます。(ネタバレにならないよう語るのは、本当に難しい)
 アイスランドという国、厳寒の町、そこに生きる多くの「家族」の悲しみが散りばめられ、その「悲しみ」のすべてが氷の風のようにレイキャビクに吹きつけていきます。秀作だと思います。

 蛇足ですが、とても丁寧な柳沢由美子さんの<訳者あとがき>はくれぐれも最後に読まれることをおすすめします。
厳寒の町 Amazon書評・レビュー: 厳寒の町より
4488010911