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さざなみのよる
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さざなみのよるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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ときどき、自分がこの世に生きた証を残したい、というようなせりふを見聞きすることがある。 この本を読むと、そんなことを積極的に頑張らなくても全然いいじゃないかと思える。 ナスミは亡くなった後も、生前関わりを持った人の中に、様々な形で残って、考え方やら感じ方やらが継がれていく。 特別な人間である必要はないけれど、周りの人とのつながりを大切に生きていきたいと考えさせられた。 | ||||
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この本を読みながら自分の死んだ後を想像しました。 ヒトの存在意義、存在価値とは何かを考えながら、何度も泣きそうになりました。 | ||||
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他の方のレビューを読んでテレビドラマの存在を知りました。 私には、突然町を出て行ったり、借金を申し込んだり、死亡後夫が再婚したりという部分がちょっと理解しかねました。合わせ技で1本という作品なのかもしれません。 | ||||
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『 窓の外の景色と同じ様に 調和のとれた世界の中で 消えてゆきたい と思う 』穏やかな 安心した 恐れと痛みのない 自分の時間の中で 自分が終わるなら ナスミで いい・ ナスミは 居なくなったけど 生きている ナスミの周り とりわけ血縁に続く人たちが 普通に穏やかに暮らしている 様が いい。 心やさしく 素直に 読めた。 | ||||
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人生の中で見逃している、日々の一瞬いっしゅんの尊さ、愛しさを優しくそして力強く感じました。悲しいだけじゃなく、人生に暖かさと希望をくれる物語。この本に出逢えてよかった。 | ||||
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「わからないなりにこんな感じかなと精一杯」と「のっかる」感じが、ああ、あるねえ。と分かり易くてすんなり入っていけた ンでも「五階」みたいな事が出来るのは、きっと、特別な才能をもった人だけだろうなあ…とも、思った(←霊は、「いない」派。少なくとも、自分はどんな怨念を持とうが、どんな未練があろうが、おそらく、死後「出る」才能は多分持ち合わせていない) 楽しく読んだが、一番残ったフレーズは「心血そそいであれかよ」だったりするw | ||||
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木皿さんの作品が本当に好き! 大好きな人がこの世からいなくなる深い悲しみを超えて、残された人の想いや生活がとても細やかに描かれている。 いのちって何だろう。 大切な人に会いたくなる本! 胸がぎゅってあったかくなる本です。 | ||||
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なんだか目が覚めて眠れない時に読みました。誰の人生にもある大変さや大切なことが丁寧に書かれていて、生きては死んでいくことをいいな、と思えます。毎日生活して、病気なんかで死ぬときまでただ生きる、そんなことが素晴らしいじゃないかと、気がつける本です。 | ||||
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本屋さんをぶらぶら見ていて気になりなんとなく購入した。 大当たりだった。 読めてよかった。 心が穏やかになっていくとてもよい時間を過ごすことができた。 43歳で癌でなくなった、小国ナスミという女性と、彼女と交流のあった人々の話が、14話。 どれもかなり短く、軽く読み終えることができた。 短編集なのだが、その1話1話が、それぞれ静かに穏やかに語られていて負担なく読める。 ナスミの生き方、もしくは死に方に魅了された。 他の方のレビューで、この本がドラマになっていたことを知ったが、ドラマも見てみたかったかも。 ナスミは小泉京子さんが演じたとのこと。 なるほど、わかる気がする。 ぜひ、再放送されることを願う。 | ||||
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『富士ファミリー』のナスミさんをめぐる連作。 他の方も書かれていたように、ドラマを見た方は小泉今日子さん演じるナスミさんを 思い浮かべることでしょう。 豪快で正義感が強くて、繊細で、優しくて、不器用で。 みんなに愛され頼りにされていたのに 自分では、自分をどこか頼りきれないナスミさん。 彼女が自分の生と向き合い、受容できたのは病を経てからのことかもしれません。 一話読むごとに、私や家族、周りの人々の生についても考えさせられた一冊です。 | ||||
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「あて書き」っていう言葉があります。ドラマに使いたい俳優や女優をイメージして脚本を書くことですが、構成的に伊坂幸太郎を思い出させるこの連作集はそんな感じがします。2年続いた「富士ファミリー」っていうお正月ドラマの登場人物がそのまま出てくるので、それを見た人は「鷹子」に薬師丸ひろ子を、「日出男」に吉岡秀隆をイメージするはず。木皿泉さんもそれを意識してて、「ナスミ」には小泉今日子の豪快なパーソナリティをあててます。ただ、このドラマを見てない人に登場人物の造形がすんなり行くのか、ちょっと心配。 それはともかく、「死」に始まって「死」に終わる連作集とはとても思えない、温かな読後感でした。「死」を背景として描くことで「生」を際立たせる手腕には脱帽です。「良い死に方とは良い生き方のこと」って誰が言ったか忘れましたが、まさにそうですね。僕が好きなのは第9話の家出未遂、第10話のクリスマス、第12話の歯の話ですが、どれも特に仲良しではない女性2人の関わり合いを描いてます。個人的には第13話の誕生で終わっても良かったかなとは思います。 木皿泉の世界観や人間観が凝縮されたような珠玉の一冊、優しい気持ちになりたい方にはぜひお薦めです。 | ||||
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NHK総合で2016、2017年、正月ドラマとして放送された 『富士ファミリー』の小国3姉妹のうち、亡くなった次女、ナスミ(小泉今日子)の 背景が、本人やいろんな人の視点で、短編形式で描かれています。 ナスミの最期や、ナスミがどう生きて、だれとどう関わったかが描かれていて、 43歳の人生は短くとも、とても濃厚だったということが分かりました。 それでもドラマの中では、成仏できずに、ナスミは幽霊としてこの世に残ってるのですが、 未練があるというのは、ある意味、ナスミの人間臭さなのかなぁとも思いました。 ナスミの夫(吉岡秀隆)の再婚相手、愛子(仲里依紗)を描いた短編には、意外な発見がありました。 ネタばれできないので内容は書きませんが、意外にも愛子の性格が一番、作者の木皿さん(妻の方) の生き方を投影しているのかも。木皿マニアで、エッセーを読んだことのある人ならピンと来るはずです。 『富士ファミリー』を見たことがある人なら、登場人物に即、感情移入できるはず ですが、ドラマを見ていない方は、日出男(吉岡秀隆)と再婚相手の愛子が、 富士ファミリーと同居していることに違和感を覚えるかもしれません。 ドラマと小説がリンクしているというより、どちらが欠けても成立しない 新しい世界観を感じました。 | ||||
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