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さざなみのよる
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さざなみのよるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 21~40 2/3ページ
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短編形式で病気で亡くなる女性の家族や同僚の関わりを次々描いていく。 亡くなった後でも、彼女の影響が残っているのが生きた証の痕跡がある点で救われる。 手法としては珍しくはないけど、それなりに良い話に仕上がっていて読了間は悪くない。 ただ短編でそれぞれの関わりが薄い描写になり、全体的に感動は薄くインパクトは弱い。 | ||||
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若くして癌により亡くなった女性。 その死から、その生から連なる14の短編集。 「死生感」が分からず、専門書(?)的な本の説明文に府が落ちず、色々探している中で出てきた1冊でした。 「死生感」とは異なるかもしれませんが、求めていたものがあったと思います。 いきなり答えを求めていた無学な私には勉強にもなりました。 読んでいる途中は何度涙が溢れたことか。 レビュータイトル通り、強くオススメ出来る、是非読んで欲しい1冊です。 | ||||
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登場人物の心理描写の細やかさに驚きました。連作形式で1つの作品を構成していました。それぞれ短編の主人公とナスミさんとの関係もすぐには理解できない場面も登場します。またそれぞれの人物の人間関係が複雑に関わっており、それが一つの大きな流れとなり、ナスミさんの人柄を描写する物語を紡ぐという小説手法は、優れた脚本家たる所以だと思いました。 お正月ドラマは見ていません。どこかで再放送があれば良いのに、という思いは尽きませんが、一人の女性の死を通して、こんなに明るいドラマを生み出せる木皿泉さんの筆力に脱帽しました。 それぞれの話がしっかりとした意図をもって書かれているわけで、読者は安心して小説の中に没頭すればハート・ウォーミングな世界を見ることができるわけです。 読了し、巻末の木皿泉さんのプロフィールを見て納得しました。夫婦脚本家なのですね。女性の心理描写の卓越性と少し俯瞰してみる客観性のバランスが取れている書き手でした。向田邦子賞も受賞されているわけで、未読の作品をこれから読むつもりです。素敵な書き手と出会いました。 良い作品です、間違いなく。 | ||||
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ひさしぶりに木皿泉作品を読みました。最初に読んだのは昨夜のカレー、明日のパンだったと思います。一貫して普通に暮らす人たちが主人公で、ありふれた、うんざりするような繰り返される日常の中に実は生きる価値がある人との繋がりや温かさがあると気づかせてくれます。日常に飽き飽きしたり、自分の人生にどんな価値があるのか、亡くなった人の一生に意味はあったのかとか、ふと思ってしまう虚無感に優しく寄り添ってくれます。やっぱり好きな作家さんです。 | ||||
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私たちが感じている時間の流れとは別に、淡々と流れる悠久の「とき」の中で、さまざまな繋がりを与えてられているのだと感じました。 常に隣にいる人は移り変わる…… 自分から選ぶのでもなく、気負うこともなく、ただ隣になった人と挨拶をして出会い、そして挨拶をして別れていく。執着もせず、ただ、今そばにいる人とのご縁をじっくり感じて生きていく。 みんなが隣の人と手を繋げば、ひとつの円になるのかもしれないなぁと感じた本でした。 「お茶を飲みにきてください はい、こんにちは 色々お世話になりました はい、さようなら」 | ||||
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滅多に小説は読まないのですが、入院をきっかけに読んでみました。一言で言うと、人生について考えさせられる作品でした。人間はいつかは死ぬ、これは受け入れたくないですが、悲しい事実です。そして、大切な人が死んだ時、一時の悲しみは訪れますが、時が経てばみんな前を向いて何事もなかったかのように生きていきます。祖父や祖母が亡くなった後、親や自分がそうだったように。死後の世界を想像すると(想像自体が難しいことですが)、自分という存在が忘れられていくことは大変悲しいことです。自分が死ぬという事実、そしてその後の世界を想像すること、私の年齢ではまだ難しいことです。しかし、ナスミのように人の心に残る、自分の生きた証が残る人生にしたいなと思いました。 | ||||
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登場人物達が善良で、現実世界の多くの人達が素通りしがちなところに、"シアワセ"を見つけ、感じる、いい物語だと思います。ただ、それに気付いている私にとっては、また違う意味で、悲しく泣けてしまったようです。ある意味、普通の 人がこれらの話に泣けるのは当然。 | ||||
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前作を読んだことがなかったので、最初は少し難解でした。 前章の人物があとの章で大人になって出てきたり、 時間が一気に数十年飛んだりするので人物関係をノートに書き留めて読みました。 最終的に、最初の主人公のナスミは物語の裏側に行ってしまうのですが これもまた表裏一体というか、実は繋がっている表と裏を垣間見るような 不思議な話と時間の流れで最終ページに静かに着陸する・・・ もしかしたら、こんな構成の物語って初めて読んだなぁ~って ホントにそう思いました。 これは、少しでも自分の人生と共通点を持っているような人には 深く深く心に残る一冊です。 キレイな人生送ってきた人には、もしかしたらわからないかもなと。。 ちょっと人に言えないことを秘めてる人がいたら 読んでみて欲しいなって思いました。 もしかしたら、心の中にある茶色い葛藤がスッキリと洗い流されるかもしれません。 | ||||
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ナスミに関係がある人達の短編小説。 読みやすい内容で亡きナスミの人柄に影響されている人物作品。 | ||||
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「だからぁ死ぬのも生きるのも、いうほどたいしたことないんだって」とナスミは言う。 そうか、そうなのか と私も思った、というか思いたいと思った。 生とか死とかについて考えざるを得ないことがずうっと続いていたので、こんな風に言われてみたかった気がする。 ドラマの富士ファミリーの話は、お正月番組だった事も有り、幽霊となって家族を見守っているナスミさんのこと、 不思議な存在だとは思いつつ楽しく観て、さしてその生前の事などは想像しなかったのだ。 そして本の中のナスミさんも、みなさんがおっしゃるように小泉さんの姿と声に私の脳内でも変換された。 だけども、本の中のナスミさんの生き様は結構ハードだった。 笑いながらも違う事は違うと貫きつつ生きて、死んじゃってからも生前かかわった人達を見守ったりして、ナスミさん大変だな。 色々考えさせられる言葉がこの作品の中にも沢山有った。 樹王さんの涙のしずく型のバッグ、私も欲しい。 | ||||
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各エピソードが心温まる内容で、それが繋がってて最後のオチがそうなるのか…って再読して癒される本です。 | ||||
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この小説は主人公ナスミの死から始まる。ナスミに関わる家族や同級生などの視点から書かれた短編集である。なんて暗く悲しい話だろうと思ったらそんなことはなかった。ナスミは強くたくましい女性だったので、死んでも関わった人の心の中に行き続けているのである。死という悲しい出来事から始まる物語にも関わらず、勇気づけられる不思議な一冊! | ||||
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ナスミという43歳の女性が病で亡くなった後、彼女に生前関わっていた家族・友人・同僚等が、彼女の死を通して生を感じたり生き方を改めたり等、 多くの人にプラスの死を与えて、それらの人々の心の中で行き続けるという、最上の死を描いた名作です(^-^*)/ 死をこういう観点と見せ方で描いた作品は初めてであり、作品の特異性とプラス性はあまりにも素晴らしく、本屋大賞ノミネートに大納得です! ヒロインのナスミは男前の性格と言いたくなるほどに、惚れ惚れするほど男気溢れる=頼れて優しく素晴らしい性格であり、たくさんの方から愛されたり、プラスの死を与えるのも納得の偉人でした! 死には様々なパターンがあり、僕が経験した二極の死を挙げると、 『アルコール中毒は無惨で愚か』以外に何一つ残らなかった父親の死と、 亡き後に僕も後追い自殺を行い、生き延びた後も普通の人生や人間関係の一部を長らく捨てたり失うというマイナスもあったが、最終的にはあらゆる意味で自分をプラスに変えてくれた婚約者の死があり、婚約者は結婚するまで長らく僕の心に生きるという壮大なプラスの死でしたが、 死がプラスになるかマイナスになるかゼロになるかは、関わっていた周囲の人々に何を残せたか?によります。 そういう意味で作品のヒロインのように、こんなにたくさんの人々にプラスを与えられる人は、誠に稀で貴重な良い人だと思いますし、 ヒロインのような生き方は読者の生き方の1つの指針になるようにも感じます。 改めて生の尊さや、日常の尊さを感じられる作品でもあり、是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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「あの頃の自分に教えてやりたい。 あんたは、自分で考えていたのより百倍もしあわせだったんだよって」 ナスミは不治の病にかかって思った。 「それは、おんばざらだるまきりくそわか、だよ」 とナスミが妹に話す。 これは「生きとし生けるものが幸せでありますよううに」という意味らしい。 初めて聞いた時は憤慨してた。それが、今では 「ウソだと思って、それを唱えてみな」と話せる。 ナスミと繋がる14話。 ほんのり光が見れてきた。 | ||||
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内容を知らず、手に取ったら 以前ドラマで見た「富士ファミリ-」の小説版と知った。 ドラマではコミカルな部分が前面に出ていたが 本作ではナスミを巡る人々の物語が紡がれる。 この本を読む前に、できれば 「夕べのカレー、明日のパン」のドラマ 「夕べのカレー、明日のパン」の小説版 「富士ファミリー1」「富士ファミリー2」のドラマ そして本作「さざなみのよる」 の流れで作品を追っていただきたい。 木皿作品は、ドラマと小説を合わせてその魅力が何倍も増すと感じるので 押しつけがましい!と思われるかもしれないけど、ぜひ。 | ||||
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ドラマをもう一度見たくなりました | ||||
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昨日のカレー明日のパンが良かったので購入。でも・・はっきり言ってこれはない。ディテールは違えど、 基本的なことは同じ、亡くなった人、その周りの人、皆善人で全て受け入れて新しい行き方を見つける。 周りの人は高齢者やほんの一瞬すれ違って、でもその人の印象が強くて忘れられない。 そんな事ってあるのかな。いくら小説でも。期待していたのでこれは残念すぎです。 | ||||
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二年連続で放映された正月スペシャルTVドラマの脚本を小説化したもの。TVドラマはドタバタコメディーだったが、小説はドタバタ要素を抜いて、ペーソスあふれる作品に仕上げてある。小説では、ゲスト登場人物のバイト達は出てこない。その分レギュラーメンバーを掘り下げている。 ナスミの幽霊はほぼ登場せず、特に序盤の数編がリリカルで美しい。 ナスミが上司を殴り、殴り返されて前歯を折った件と、癌にかかったことが、全体のストーリーをゆるやかに結んでいる。最終章が蛇足っぽいのと、入院費らしき200万を赤の他人からあっさり借りるところが不自然。 | ||||
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仕事でやさぐれた心が読み進めるうちにどんどん癒されていきました。穏やかな感動が読み終えたあとも余韻として残ります。 | ||||
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ドラマがあることを知らずにこの小説を読んでみたが、ナスミの人物像がつかみにくく、感情移入できない。各章がナスミを取り巻く各人のエピソードで構成されている点も難。章が変わるたびに主人公が変わるため、本全体に一つの物語としての流れがなく、最後まで読者をひきつける要素がないように思えた。 | ||||
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