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(短編集)
さよならの儀式
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さよならの儀式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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レビューでは結構評価が低いのが意外でした。解説に”初のSF短編集”と書いてあるのですが、ミステリだと思って読み始めたらSFだったとか、後味が悪いとか・・。 個人的には1つ1つがとても密度が高い、中身が濃い、いかにも宮部さんらしい作品群だと感じました。後味が悪いというのは、現実の暗い面をまっすぐに見据えたらこうなったということじゃないか、と。 宮部さんは一見ほのぼのした心温まる作品が多いように見えますが、人間や社会のどうしょうもない暗黒な面を描いたものもかなり多いです。 この短編集でも、「さよならの儀式」のように切なく泣けるものもあれば、「母の法律」のような慄然とする近未来があり、「聖痕」に描かれる現代人の荒涼とした精神性など、さまざまな作品が収められています。 他に気に入ったのは、「戦闘員」の得体の知れないものによる監視社会を背景にした孤独な老人と少年の友情、最初は犯罪ものかと思って読みだしたらとんでもない舞台設定だった「保安官の明日」、歴史小説か民間伝承のような雰囲気の「海神の裔」など、どれもがよくこんな設定を思いついたなと思えるようなユニークなものでとてもよかったです。ひとつひとつが長編にアレンジできそうな冴えたアイデアで短編でおさめておくのはもったいないと思いました。 これからもユニークな作品を期待しています。 | ||||
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SF大賞を受賞したように、SFの書き手でもある宮部みゆきさん初のSF短編集だけど、近未来を舞台にした、十分リアリティある作品集を堪能した。どの作品も起こり得そうなリアリティが感じられる。例えば家庭用ロボットとの別離を描いた表題作などは、今でもそういうロボットは存在するので、他人事とは思えなかった。 宮部さんの作品は、彼女のヒューマニストな視点が1つの特徴と思うが、SFでもその特徴が、遺憾なく発揮されている。特に再読だった「聖痕」は圧倒的な迫力で、胸に迫るものがあった。現代社会の暗部をSF的アプローチで描いた作品として、高く評価したい。 現代社会の問題点を描く、社会派のSF短編集と評価する。 | ||||
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本がきれいな形で届きました | ||||
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受領出来ました問題ありませんありがとうございました。 | ||||
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宮部みゆきのSFをはじめて読みました。 未来の世界を描きつつも、人間ドラマになっていくところが絶妙です。 やはり、宮部みゆきは面白いと思いました。 | ||||
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宮部みゆき先生はもう六十歳を超えられているはずですが、この作品で新たな面を見せられたように感じ驚いています。家庭環境に問題がある子供たちの描写が鋭く現代の問題に即している所が一番この作品で良いと思った点です。宮部みゆき先生の優しそうな見た目とは裏腹にドライな筆致、情緒に訴えかける訳でもない淡々とした描写は下手なホラーより怖い。有名な「模倣犯」や、「東京下町殺人暮色」でも犯人の犯行のあまりの無慈悲さにこれが女性作家の書く小説だろうかとびっくりしたものです。(人情味溢れるじいさんのおかげでなんとなくマイルドな印象があるけど実はすごく怖い犯罪を描いている)。 最近の現代物の作品では「昨日がなければ明日もない」収録の「絶対零度」を読んだとき以来のゾッとする感覚でした。どちらかと言うとミステリー色は強くなく、謎解きとかそういう方面の話ではありません。最近の新刊は時代物が多く、それはそれで面白いのですがこの作品や杉村探偵シリーズのような人間の怖さを書いた現代物もまた書いて欲しいと思います。 | ||||
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この作家の今までの作品とは少し違う読み応えで、今より少し先の世界はこんなのだろうとか、久しぶりのSF作品を読めました。 | ||||
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近い未来、明日は、こうなって行くのかなと感じました。特に日本は出生率低いから、AIに委ねる事って、多くなりそうだから。 | ||||
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宮部みゆきのSF短編集。帯紙によると短編集をまとめるのは初らしい。 収録は「母の法律」「戦闘員」「わたしとワタシ」「さよならの儀式」「星に願いを」「聖痕」「海神の裔」「保安官の明日」の7編。短編とはいえ、どれもまあまあボリュームのある作品が収録されている。ページ数もそうだが、宮部みゆきばりの緻密な書き込みがそう感じさせるのかもしれない。 このストーリーテリングに身をゆだねるのが、やっぱりとても幸せな気分。 表題作「さよならの儀式」、最近のニュースで火星探査機がまもなく機能停止になりますメッセージを地球に送ってきた、なんてのを読んだばかりで、読み終わる直前でちょっとうるっと。 個人的には「戦闘員」がイチオシ。SF的な興味としても星新一っぽい面白い題材だし、自分自身がそれなりにトシをとってきているのもあるのか主人公のじいさん(失礼!)の行動や思考のあれやこれやに何だか共感。この作品、なんとなく筆もすごく快調に走っているような気がするのは、そういや宮部みゆきもいい歳だしというのも関係あるのかしらん。 | ||||
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●この短篇集には侵略テーマやタイムトラベルものロボットものエイリアンものなど、色々なSFが 収録されています。しかし、「三体」や「スターウォーズ」の様な大がかりなSFガジェット(舞台) は用いていません。日常よりちょっと違ったifの世界として利用しています。 主役はあくまでも人間。心の奥に隠された思いを、著者得意の木綿の肌触りの筆致で深掘りして います。中でも最も印象深かったのは表題作「さよならの儀式」。(以下ネタバレ注意) 廃品として回収されたロボットのもとに、長年使用してきた主人公が最後の挨拶に訪ねます。物 語のラストで心の内を吐露するロボット技師。心を揺さぶられる感動ものでした。涙や感動はいつ も人間だけ・・・。 それに、著者が全力投球した第6話の「聖痕」も圧巻です。濃密な文章で構築された筋立てがヒ タヒタと押し寄せ、登場人物の顔色や息づかいさえも聞こえてくる様な圧迫感を受けます。読了す るにもタフさが必要でした。結末の神の降臨には金縛りにあったような衝撃に襲われました。 | ||||
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話のテンポが良く、どんどん読み進めます。 内容は短編集で、一気に読み進められます。 | ||||
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宮部みゆきさんの著書はほとんど読んでいるつもりですが、この本は、新境地というか、今までにない何とも言えない気持ちににさせられ、驚かされました。これだけ、多くのものを書かれて、それぞれが、内容をもつ秀作というだけでも並大抵の小説家ではないのに…。ここに至っては、今までにない新境地の心理描写に挑戦されるなんて、もう、宮部さんは「怪物」なのでしょうか。 | ||||
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宮部みゆき作品の中でも異色なSF的作風。 何気ない文章の中に不意に「ゾワッ」とする様な 一文がまぎれていたりもして楽しめました。 ストーリーテラーとして長編を描かせたら右に出るものなしの作者ですから、本書の様な短編連作に馴染めないファンも居ると思われ、読み手を選ぶ一冊である事は間違いないかと。 あと、ネタバレしたくないので軽くしか触れないが、ある作家のオマージュ作品があった事が嬉しかったです! | ||||
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探していた本だったので、すぐ読めてよかったです。短編形式なので、読みやすいです。 | ||||
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歴史物を多く読んでいましたが、現代のミステリー、深い考察、考えさせられる一冊です。 | ||||
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誰もが知っている作家さん、初読みです。「初なら代表作から読んだら?」ってツッコミがきそうですが・・・。(;^_^A それに、この小説って今、他の方の感想読んだけど宮部ファンの間で賛否ある作品みたいですね。私は結構好きな方でしたけど。特に最後の「保安官の明日」が良かったですね。この短編、いつも読んでるミステリー小説って勘違いして読んでしまい、終盤でSFだったことを思いだしたほどのめり込みました。流石、人気ある作家さんです。また他の小説も読んでみたいです。 | ||||
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様々なテーマで描かれた、宮部みゆきさんの全8編から成る本格SF短編集です。 不穏さや不気味さや怖さが伴う設定が多く、ハッピーエンドではない終わりかたも多いのですし、僕は長編派で短編集を心底面白いと感じる事は滅多にありませんが、今作品は見事なまでに面白い短編集でした(^-^*)/ 個人的には特に『聖痕』と『保安官の明日』が傑作であり、短編なのが勿体無い。長編に練り直して欲しい(>_<)とも思いましたし、 『戦闘員』も『星に願いも』も見事でした! 他の宮部さんの短編集だと、杉村三郎シリーズの『希望荘』『昨日がなければ明日もない』を読んだ事がありますが、それらはシリーズの続編だからこその面白さに留まっており、 短編集としての面白さや完成度は今作品の方が圧倒的に勝っていました。 ミステリー・サスペンス・ファンタジー・時代伝奇ホラー等、様々なジャンルで名作を産み出してきた宮部さんの実力をまざまざと感じた傑作であり、とても楽しめました(^-^*)/ | ||||
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流石この作者、どの作品も面白いし、色々考えさせられる。近い未来を想像させる内容で、興味深い。 | ||||
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宮部みゆきさんの新刊ということで読みました。 書評など読んでなくて、読み始めてビックリ 現在のとなりにあるSF これからおこるかもしれない事々。 以下、ネタバレあり ロボットやら人体再生やらネットでのあおりやら 表題の「さよならの儀式」は執事として使っていたロボットとの わかれの儀式・・・なのですが よく考えたら、AIBOやら音声認識やらルンバやらペット監視カメラやら 家の中で自動で動くものがある過程もあり 確かにそれが壊れたら。。。。 名前をつけてかわいがっていたら。。。喪失感を漢字ますよね。 どの話も怖い。 どなたかが書いていましたが「宮部みゆきは今の世に怒っている」 そうかもしれない。。。 どの短編も面白く読みました。 | ||||
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短編集です。どの話も今の現実社会が描かれているわけではないので、設定を理解するのにちょっと時間がかかります。近未来とか、異次元パラレルワールドのお話とでも言えばわかりやすいでしょうか。 全部で8話あり、私はそのうち3話がとても気に入りました。冒頭の児童養護施設の話、そして「聖痕」、さらに人生のやり直し実験をするという最後のSF的エピソードです。 中でも「聖痕」は一番長いことを考えると著者も力が入っている気がします。これ、「世にも奇妙な物語」でテレビ化されると面白いと思うのですが、フジのプロデューサーさん、どうでしょう? | ||||
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