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九度目の十八歳を迎えた君と
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九度目の十八歳を迎えた君との評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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50代の自分に、青春を思い出させてくれました。老け込んではいけないと。 | ||||
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ちょっと予想外の結末でした 読書慣れしてないから、ってのもあるんでしょうけど。 あまり過度な期待はしてなかったけど、結果的にいい意味で期待を裏切ってくれました。 ただ、記憶力が衰えたいまでは、これだけの伏線回収は正直しんどかったです。 ネタバレになっちゃいますが、、、 彫刻刀はわかんねー。球場シーン読み直しちゃいました | ||||
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なかなかいい | ||||
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先般私が読んだ「六人の嘘つきな大学生」では「ロジカルモンスター」という異名を持つ著者の ミステリー構築の巧みさ、伏線の回収の完璧さに感銘を受けた。そして、この一風変わったタイトルの 本書を読み始めたのだが---。自分の同級生であり恋心を抱いていた女性が自分たちが 卒業して9年も経ってまだ高校生であることを見つけて驚愕する主人公の間瀬。卒業出来ない 彼女の秘密を探ろうと彼は頑張るのだが。著者らしくいろいろと伏線は埋められており、それは 後刻きっちりと回収される。だが、この作品の「大きなしこり」であるはずの「時間」について 著者は全くロジカルではないと私には思える。青春のちょっぴりと苦くて酸っぱい思い出の話と 終わらせるわけには行くまい。著者らしくロジカルですっきりとした最後を期待していた私には 些か不満の残る最後となった。 | ||||
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ネット上の感想では、不思議な設定を疑問視するものもあったが、この作品でそこに整合性を求めるのは間違っていると思った。多くの大人が経験したであろう青ずっぱい青春の思い出を、主人公と一緒に思い出すことができるのがこの作品の最大の魅力だと思うので。この作品の設定は、そこを描くための手法に過ぎないので。例えば孤島もののミステリーで、島を脱出するこんな方法があるのに主人公たちが逃げ出さないのはオカシイと突っ込むようなものと同じで、そこは目をつぶって孤島のミステリー(青春の青ずっぱさ)を堪能するのが正解だと思う。 あと、少しネタバレになってしまうが、 最後にヒロインの主人公に対する返事が描かれなかった点は素晴らしい読後感を与えてくれて良かった(多分、結果は明らかだとしても)。 学生時代に好きな女子に告白できず、大人になってから「あの時告白していたらどうなっていただろう?」なんてことを考えたことある人にはオススメの作品。 | ||||
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彼女の思いは? | ||||
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ちょっと信じてみたくなるのが、やはり著者の筆力なのだな。 これ、他の作家が書いたらメチャクチャ陳腐なモノになったろうと思うよ。 | ||||
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想像以上にひねりがあり、結末が想定できず面白かった!ファンタジー要素もあるが、そこも上手く消化できており、読みやすい作品だった。 未成年(高校生)のころの青臭さもとても上手く表現してあって、「こんなころもあったなー」と何故か懐かしく思わせる!高校生のころにMDの世代の方はとくにツボかもしれません! 教頭先生の良い大人な感じもすごい好きです。結末も前向きな感じなので、嫌な思いのラストを迎えたくない方にも。 ただのつまらない恋愛小説などではありません。期待値以上でした | ||||
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非常にユニークな作品だったと思います。 年を取らない、という事を、老化しない、という事を、ただの現象ととらえて書く。 非常に面白い。 それが何に起因しているのか・・・わずかにミスリードを狙った感はありますが、 勿論それに騙される読者はいないでしょう。 彼女には縛られる理由が確かにあり、それを解き放ちたいと思う主人公。 できるなら、どちらかの、なんらかの収束が欲しいとは感じましたが、 それがどういったものであっても、全部を丸とは出来ないことを考えると、 答えを出さないのもアリなのか、とすら思えてしまいます。 | ||||
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不思議なミステリーでした。でも、分かるようで分からない感じ。 | ||||
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年齢を患うということは、彼女のようにもなり得るし、主人公のようにもなり得るということか!と最後まで伏線回収された見事さとともに、主人公の行く末を思って一抹の不安に囚われました。 | ||||
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作者の浅倉秋成氏の作品は単なるミステリーではなく、折に触れて思い返すようなメッセージを心に残してくれるのも魅力のひとつであると考えます。 本作でもモラトリアムの理想と大人の現実が対比される中、主人公の「大事なのはどんな地点からも最善の跳躍を決めること」という言葉はたくさんの人の心に刻まれたのではないでしょうか。 また、伏線の狙撃手という異名のとおり、些細な皺まで丁寧に風呂敷が折りたたまれます。伏線の回収というよりは、しっかりテーマが一貫しているからこそ、意味の無い描写が存在しないという感じがします。 青春小説としてもとても面白かったです。自分にもこんな経験があったのではと既視感を覚えてしまうほど、主人公と全く同じ気持ちで読み進められました。誰かに想いを寄せるっていいものですね。ジブリの「耳をすませば」を初めて見終わったときの感覚と少し似ています。 しばらくはこの淡い余韻に浸っていようと思います、、 | ||||
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印刷会社の営業マンの間瀬(まぜ)は通期途上の駅のホームで高校時代の同級生・二和(ふたわ)美咲を目撃する。奇妙なことに二和は高校の制服を着ている。今も18歳のまま、高校生を続けているのだ。一体彼女に何があったのか。二和の【今の同級生】である夏河理奈から依頼を受けて間瀬は【昔の同級生】を訪ね歩きながら謎を解こうとするのだが……。 ----------------------------- 時の流れを超越した人物が登場する物語は私の好物とするところです。オスカー・ワイルドの『 ドリアン・グレイの肖像 』ばりのダークな物語が展開するのかとおそるおそる頁を繰り始めましたが。これは切なくも爽やかな青春ミステリーでした。 朝倉秋成氏の小説を手にするのは初めてですが、1989年生まれの作者の文章のうまさにほれぼれとします。読者の誰しもが心当たりのあるあの甘酸っぱく、そして不可思議な高校時代のもどかしさを、その時の空気やにおいまでも感じさせる描写に魅了されて読み進めました。 成長が止まるという現象は人知を遥かに超えたものですが、それでいてようやく明らかになる事の真相は、人間のやさしさ、そして若き高校生ゆえの未熟さの表れとして、大いに懐かしさを感じつつ、うなずきながら読みました。 思いをきちんと伝えることは本当に難しいものです。難しいけど、その努力は続けないとね。その努力を続けることが人生の要諦だということに、のちに気づく季節、それが高校時代なのだという気がします。 人知を超えた設定の中に、いつの世も変わらぬ人間のやさしさがあった、そんな感慨を抱きました。 ----------------------------- ミステリーではありませんが、最近読んだ、「あの高校時代」を思い返すよすがとなった小説をお勧めしておきます。 ◆姫野カオルコ『 青春とは、 』(文藝春秋) :時間には厳然と限りがあることを常に意識せざるをえない社会人の目をもってこの年齢に達すると、あの青春の日々が、なんと無為で無駄で無意識に満ち満ちた愛おしいものであったかを、微苦笑とともに懐かしむ気持ちが生まれます。と同時に、「あの時のあれってなんだったのだろうねぇ」ともはや一生答え合わせのできない謎が掘り起こされる瞬間でもあるでしょう。 . | ||||
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タイトルと表紙から興味をそそられ購入。 主人公の「空回り」に、自分の高校生活における恥ずかしい行動が思い起こされ、赤面してしまう。当時は真剣に考えて行動していたんだろうけど、今思い返すと陳腐なんだよなぁ。若かったから、と一口に言ってしまうのは、当時の自分に申し訳ない。 そんな過去を思い出させてくれる本でした。思春期を終えた20代後半以降の方におすすめです。 (「MD」「インディジョーンズ」など古い固有名詞も出てくるので、今の中高生にはちょっと読みづらいかも。) | ||||
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ある朝、向かいのプラットフォームに立つ姿を見かけた元同級生の彼女は、年を取っていなかった。 彼女が好きだった。間もなく30を迎える間瀬君。微かな胸の痺れと高校時代の思い出と共に、彼女を18歳に留める原因を探る同級生たちの魂を開放する旅に出る。 あの頃の焦燥感、全能感と無力感を主人公と一緒に再度味わいながら辿るストーリー。良質の青春ミステリーに、一気読みでした。 心配ないよ。幾つになっても、あの頃の思い出は人生の宝物であり、噴飯ものの黒歴史だから。 | ||||
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キャラクターの描写が秀逸! 主人公の男を社会人設定にしているところが成功している。高校生だと語彙に無理が出てくるから。しみじみしたなあ。そして笑えるし、ユーモアミステリー青春恋愛小説って感じ。 | ||||
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九度目の十八歳を迎える彼女の謎を追う追憶のミステリーが精緻な描写で綴られている。 時間の経過とともに平等に刻まれる【年齢】 考えたことがなかった【年齢】がもつ影響力が本質的に捉えられていて、 社会に出た大人には必ずグッとくるものがある。 子供のままでい続ける女子高生の二和と印刷会社に勤める会社員の間瀬の関係と 過去の追憶から感じる「子供」と「大人」の対比にも芯をつかれる。 高校時代に抱く悩みや葛藤と、会社員として抱える会社の不条理の両方を 理解出来てしまう自分も歳を取ったなぁとしみじみと感じる。 けれども、最後にはそれも悪くないと思える物語だった。 | ||||
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「伏線の狙撃手」と呼ばれている浅倉秋成先生の新作。立て続けに出ましたね。 感想から言うと、「とても面白かった!」の一言に尽きます。 ヒロイン・二和美咲が年齢を重ねられなくなってしまった理由を探しながら 登場人物たちの「高校生活と社会人生活の対比」という内容で物語は進んでいきます。 個人の描写がしっかりしているので、各々の「想い」がしっかりと伝わってきます。 青春時代を懐かしみ、「若いころは良かった」と郷愁に浸る。 そんな表現をしている小説・ドラマ・映画などは山ほどあると思いますが、 「今もなかなか悪くないよね」と登場人物が表現している作品って、 意外と多くないのではないでしょうか。 読んだ後は「ああ…やられた!」と思うと同時に ちょっと前向きに日々を過ごしていけそうになる読後感。 最後の一行を読んだ後は、前向きな気分になれること間違いなしです。 青春真っただ中にいる人にも、 青春が少し(いや、はるか)前になってしまった人にも是非読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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