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麦本三歩の好きなもの
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麦本三歩の好きなものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 61~63 4/4ページ
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麦本三歩は本が好き。整理整頓はやや苦手だが、部屋を綺麗に飾ることは嫌いではない。甘いものが大好きで、ついついベッドに寝転がりながらお菓子をほおばってしまう。……というようなことを、本を開かずとも想像できて楽しい。装丁にいろんな遊び心があって、面白かった。それはぜひ本を買って確かめてみてもらえれば。 本作は麦本三歩という図書館員の20代女性の日常を描いた作品。脳内が賑やかで、だけど表に出る動作はやや挙動不審気味。コミュ障な感じもあるけれど、といって本質的に人と関わるのが嫌いというわけでもない。大学でふっと話しただけの本来何も接点のない人と友達になれるあたり、実はコミュ力高い一面もあるようで羨ましい。 作者のTwitterでは「何も起こらない話」というようなことを(ポジティブな意味で)よく紹介されていた。たしかに今作は誰も死んだりしないし、時空を越えたり変身したりもしないし、他人の気持ちも読めないし人間関係が大きく変わったりもしない。……だけど、何も起きていないかといえば、そうでもないような。表面的に大きな出来事はないかもしれないけれど、でも僕らの日常以上にはきっといろんなことが起きていて、それを受けて三歩の内面にはよりたくさんのことが起きていて、読んでいて決して退屈とかそういうことはなかった。 地の文は基本的には三人称だけど、ところどころ、視線があちこちに行っているような、注意が散漫になっているような所があって、それはきっと三歩の精神状態を反映しているんだろうな。地の文を含めて三歩の視点で日常を見ることができるような気がして楽しかった。 | ||||
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住野よるさんの三歩に対する深い愛を感じた。こんな愛情の目で、人生を見られてみたいものだなと、三歩がうらやましくなった。三歩の可愛さがとにかく、伝わってくる。最初は三人称の文体に慣れなくて、三歩のキャラが掴めるような、掴めないような不思議な感覚が続いたが、 だんだん三歩のことがきになっていき、読み進めるうちに、虜になっていく。あたまのなかでおこっているささいな葛藤、こだわりなどが、全部、文章になっていて、ささいな日常を自分なりに生きる三歩の日常が、とにかく愛くるしい。自分の友達のように思える。 ただ、膵臓にあんなラストをもってくる作者の作品。なにもおこらないわけがない。 ハラハラするようなことも巻き起こる。それもまた、よかった。 最近、世の中は「きらいなもの」のことを考えすぎているかもしれない。すきなもののことを、考えた方が、楽しくて幸せだ。そんなことを、三歩の日常と、三歩の頭の中は教えてくれている気がした。 あと表紙を実写化したのは正解だと思った。人の形が浮かんでこそ、ずずっと世界に入っていける、物語だったような気がする。 | ||||
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三歩のようになにげない日常のなかに大切なもの、楽しみを見つけたくなります。 クスクスと笑えるのに、しみじみできる素敵な小説でした。 なにより三歩のキャラに癒され和まされます。 | ||||
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