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ヌヌ 完璧なベビーシッター



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)

ヌヌ 完璧なベビーシッターの評価: 4.40/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

面白かった!

おすすめです
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
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No.9:
(5pt)

フランス社会の暗部を描いた作品

翻訳が上手で、読み易く、フランス社会の一面を鋭く描いている、印象深い作品だと思います。
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No.8:
(5pt)

怖いほど現実を指摘している

非常に鋭いところをついていると思いました。
私もこの作者が気づいたことと、多分ですが、同じようなことを以前から考えていました。ただなかなか言葉にしにくいことで、、、なのでそれが文章になっていて、すごいなと思いました。働く女性と子供をめぐるシチュエーションは世界共通なんですね。
住居に賃貸派と購入派がいるのと同じくらい、シッターさんやお手伝いさんに子育てや家事をお願いすることについては肯定派と否定派があると思います。ただ一つ言えるのは、どんなにかっこいい「働いて活躍するママ」が会社の広報に載っていたとしても、その陰ににはなにか大なり小なりのカラクリがあるということです。祖父母かもしないしシッターさんと子供の密約関係かもしれないし子供の孤独のことかもしれないし家庭の主導権を握られた弱みからくるなにかかもしれない。0と100ではなく、このあたりはバランスがすべてと思うので、それをどうやるかは女の人の度量次第(人間力や決断力)だと思います。
というわけで、どこかで迷いを抱きながら「働いて活躍している女の人」が読んだら興味深い本だと思います。
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No.7:
(3pt)

移民社会

ミステリーとしてはイマイチ。でも移民がいないと社会が機能しないフランス社会をあますことなく伝えてます。
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4087607488
No.6:
(3pt)

純文学です

ホワイダニットのミステリー小説かと思い読みだしたのだが、すぐに純文学だと気付いた。二人の幼い子供を持つミレニアル世代の共働き夫婦の生活。彼らとヌヌとの関係。ヌヌの私生活が丁寧に描かれる。

完ぺきなベビーシッターだったルイーズがなぜあんなひどい犯罪を犯したのか。明示はされないものの、読み進めて行けば多くの人はそういうことだったのかと納得できるだろう。

大きな賞を獲ったというのも頷ける。ただ私の読みたい小説では無かった。
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No.5:
(5pt)

改めて母国を見つめ直す起点になるかも

先ず疲れる和訳じゃなかったのでスラスラと読めました。ストーリーは実際に起こった事件をベースに作者自身の体験も踏まえて書いてあるので違和感なく入り込めました。そこから見える問題は大陸の歴史と文化の違いをしみじみと教えてくれるものでした。それと同時に女性が抱えている問題や母親としての愛情は国境とは関係無く同じであるのも感じました。一つの事件の裏には無数の要素が絡み合っているものですが、普通の日本人には馴染みない異人種との交わりの難しさを考えさせられました。
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No.4:
(4pt)

心の闇だけではすまない。しかし知っておいてもよい。

いきなり結末から入るので読むのが息苦しかった。サイコサスペンスと言えないこともないが、やはりフランスや欧米独特の社会を反映している。現代日本人にはやや理解しづらいだろうが、読んでいくとなるほど人の心理というものはそういうものかと思うだろう。経済、人種を背景にした重層社会の暗部でもある。日本もこれからその方向に進む様子でもある。春にパリ旅行をしたときに黒人女性が白人の5歳前後の子供を連れて歩いていたのを見たので、この本を見つけたときにあれだと思って手に取った。少し分かった気がする。訳者あとがきも良い。
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No.3:
(5pt)

傑作

ルイーズは完璧なヌヌ(ベビーシッター)。
「妖精のように素晴らしい」
「絵本の中から出てきたような」と賞賛されます。
ルイーズは白人です。フランスでは白人のヌヌは珍しいということですが、
作者はベビーシッターという職業の女性を描くにあたり、人種問題など別の要素が混入しないようにしたのだと思います。

ルイーズはなぜ凶行に及んだのか?
それは謎のようでいて謎ではなく、
起こるべくして起こった悲劇だと思います。

フランスは、女性が仕事と家庭を難なく両立させて軽やかに生きる国…

といった幻想が打ち砕かれます。
また、作者は女性であり、女性側に寄り添って書かれています。

人種問題よりさらに深い闇が垣間見える、残酷で悲しい物語です。
傑作だと思います。
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No.2:
(4pt)

フランスも日本も、子育ての閉塞感は変わらないかも・・・

ヌヌとはフランス語の乳母「ヌーリス」が子ども言葉として定着したもの。

1行目から「赤ん坊は死んだ」から始まる本作。
パリで共働き夫婦のもとで乳母を務めていたルイーズ。
どちらかというとアフリカ系女性や東洋系の女性が就労することの多い
「ヌヌ」の仕事をしている、白人女性のルイーズ。
彼女は乳母としての仕事だけでなく
料理も掃除も完璧にこなしていた。
そんなルイーズがなぜ???

その謎が少しずつ解き明かされていきます。

朝日新聞の書評には「民族どおし判りあうことはできないのか」と
書かれていましたが、私はその意見は浅すぎると思います。
なぜならルイーズは白人なので。

子育てにひそむ闇というもに光をあてた意欲作だと感じました。
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No.1:
(5pt)

最先端のミステリー

シンプルな文章に戸惑いゆっくり読み出したが、やがてそのシンプルさが日本の小説にない不思議なリズムを生み出し
途中から一気呵成に読み終えてしまった。。
簡潔な描写、生き生きとした表現、生な単語など、登場人物や家庭環境を描き出していくが、
その簡潔さが、読者の想像力を刺激し、不透明な話そしてその結末を、読者に物語を鮮明なものに変えさせる。
「殺人事件」に関しては、まったく具体的に語られていないし、その動機も定かではないが、
読み終わった時に、読者の心の中に、明確な答えー事件の真相が浮かび上がってくる。
本作品は現代の最先端のミステリーと言っても過言ではあるまい。
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4087607488

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