ヌヌ 完璧なベビーシッター



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初公開日(参考)2018年03月
分類

長編小説

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ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)

2018年03月20日 ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)

パリ十区のこぢんまりしたアパルトマンで悲劇が起きた。子守りと家事を任された“ヌヌ”であるルイーズが、若き夫婦、ミリアムとポールの幼い長女と長男を殺したのだ。そしてルイーズも後を追うように自殺を図り―。子どもたちになつかれ、料理も掃除も手を抜かない完璧なヌヌに見えたルイーズがなぜ?事件の奥底に潜んでいたものとは!?2016年フランスのゴンクール賞を受賞した話題作。(「BOOK」データベースより)




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ヌヌ 完璧なベビーシッターの総合評価:8.73/10点レビュー 11件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

寄る辺なき現実社会を描いた、傑作心理サスペンス

フランスの最も独創的な小説に贈られるというゴンクール賞を2016年に受賞した作品。現実に起きた事件にインスパイアーされたという、乳母による幼児殺害事件をテーマにしたサスペンス・ミステリーである。
パリのアパルトマンに暮らすミリアム(弁護士)とポール(音響エンジニア)のマッセ夫妻は、ミリアムが仕事に復帰するのを機に幼い二人の子どものためのヌヌ(ベビーシッター兼家事負担者)を募集した。応募してきた白人の中年女性ルイーズは即座に子供たちの心をつかみ、料理や掃除、家事すべてに手を抜かない完璧な仕事ぶりで家族の欠かせない一員となった。安心して仕事に打ち込めるミリアムは成功し、ポールも順調にキャリアアップし、すべてが好循環を見せていたのだが、孤独なバックグラウンドを背負っているルイーズはやがてマッセ家に対する依存を深め、マッセ一家抜きには人生を考えられなくなり、子供たちが成長してヌヌの役割りが終わることに恐怖を抱くようになる。三番目の子どもの誕生を願うルイーズだったが、その願いが叶いそうにないことを知ると、一挙に人格が崩壊するのだった・・・。
最初に子ども二人がヌヌに殺害され、最後にその悲劇に至るシーンが描かれる、全編「ワイダニット?」の心理サスペンス作品である。「妖精のようなヌヌ」と絶賛されていたルイーズが、なぜ二人の子どもを殺したのか。そこに至るまでの道筋が丁寧に、ドラマチックに描かれていて、わずか260ページほどの作品ながらずしりと重い余韻を残す。外からは多民族国家と見られるフランス社会に潜んでいる人種間の軋轢を重視した書評もあるようだが、本作のポイントはそこではない。個人単位にまで分断され尽くした現代社会の孤独、生きづらさが描かれていると見るべきだろう。
フランス・ミステリーのファン、心理サスペンスのファンには自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.10:
(5pt)

面白かった!

おすすめです
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
4087607488
No.9:
(5pt)

フランス社会の暗部を描いた作品

翻訳が上手で、読み易く、フランス社会の一面を鋭く描いている、印象深い作品だと思います。
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
4087607488
No.8:
(5pt)

怖いほど現実を指摘している

非常に鋭いところをついていると思いました。
私もこの作者が気づいたことと、多分ですが、同じようなことを以前から考えていました。ただなかなか言葉にしにくいことで、、、なのでそれが文章になっていて、すごいなと思いました。働く女性と子供をめぐるシチュエーションは世界共通なんですね。
住居に賃貸派と購入派がいるのと同じくらい、シッターさんやお手伝いさんに子育てや家事をお願いすることについては肯定派と否定派があると思います。ただ一つ言えるのは、どんなにかっこいい「働いて活躍するママ」が会社の広報に載っていたとしても、その陰ににはなにか大なり小なりのカラクリがあるということです。祖父母かもしないしシッターさんと子供の密約関係かもしれないし子供の孤独のことかもしれないし家庭の主導権を握られた弱みからくるなにかかもしれない。0と100ではなく、このあたりはバランスがすべてと思うので、それをどうやるかは女の人の度量次第(人間力や決断力)だと思います。
というわけで、どこかで迷いを抱きながら「働いて活躍している女の人」が読んだら興味深い本だと思います。
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
4087607488
No.7:
(3pt)

移民社会

ミステリーとしてはイマイチ。でも移民がいないと社会が機能しないフランス社会をあますことなく伝えてます。
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
4087607488
No.6:
(3pt)

純文学です

ホワイダニットのミステリー小説かと思い読みだしたのだが、すぐに純文学だと気付いた。二人の幼い子供を持つミレニアル世代の共働き夫婦の生活。彼らとヌヌとの関係。ヌヌの私生活が丁寧に描かれる。

完ぺきなベビーシッターだったルイーズがなぜあんなひどい犯罪を犯したのか。明示はされないものの、読み進めて行けば多くの人はそういうことだったのかと納得できるだろう。

大きな賞を獲ったというのも頷ける。ただ私の読みたい小説では無かった。
ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:ヌヌ 完璧なベビーシッター (集英社文庫)より
4087607488



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