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ナ・バ・テア
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ナ・バ・テアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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自分の輪郭を認識する必要はない。自分の意思と感覚だけあればいい。 愛とか家族とか優しさを載せた自分の体はとても重い。 生きていくことは荷物が増えていくことだと思っていた。 荷物を背負って生きていくのが人生だと思っていた。 何もかも振り捨てて、自由に孤独に軽やかにダンスを踊る。 そんなことができるのだろうか。 それを希むことは怖くて私にはできない。 でもクサナギが飛んでいるのはとても気持ちが良さそう。棺の中で空だけを見ている。 それだけがリアルだ。 理由も目的もないけれど飛ぶことが楽しい。 理由や目的はわからないけれど会えると嬉しい。 人を好きになったすぐの頃のような気持ちでずっといられたらいいのに。 クサナギは死ぬまでそうやっていられるのだろうか? | ||||
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「スカイ・クロラ」の続編であるが、時は「スカイ・クロラ」よりちょっと前。 草薙水素(クサナギスイト)の恋愛について描かれる。 恋愛といっても、彼らは企業に作られた戦闘人間。 空を飛び、殺し合い、仲間を失っても涙ひとつ見せることもなく毎日を淡々と 過ごすキルドレ。 記憶も人格も食事も少ない会話も普通の人間と同じようであるが、街にいる普 通の同年代の少年少女たちとは明らかに違う。 毎日毎日を淡々と過ごし、飛行技師、憧れのティーチャ、死に行く仲間、戦闘、 食事・・・ 淡白な日常が少しずつ変化していく、それはクサナギの心境なのか、人の死か らなのか。 早く次が知りたい、、、森博嗣の独特な文体に引き込まれ、一気に読んでしま いました。詩のようでありながら、情景がはっきり目に浮かぶ。 個人的には「スカイ・クロラ」の方がちょっとだけ上かな、と思ってしまう。 | ||||
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21世紀に蘇った『かもめのジョナサン』とも云えるのではないか。 SF的なキャラクター設定を採りながらも、 本シリーズの中身は、実は純文学である。 他人を痛いまでに希求する寂しさを 大空の透明な孤高で昇華する主人公たちに 私たちが果たせない孤独の処理を託してしまう、そんな物語だ。 本書は第二巻ではあるが、 時間軸的には最初の巻にあたる。 シリーズを通した主人公、クサナギの パイロット初期時代が描かれている。 行動でしか感情を示せないクサナギが、 クライマックスに我が身を賭け、採る行動が 今後の展開の鍵となるとともに その行動源泉のヒリヒリとした切実さが ピュアに沁みる巻である。 | ||||
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2004年6月25日リリース。『スカイ・クロラ』以前、草薙水素の謎の過去がストーリーの中心である。『スカイ・クロラ』に始まるシリーズは『ナ・バ・テア』、『ダウン・ツ・ヘブン』と続きWEB日記によれば後2冊続刊を出すようだ。まもなく登場するであろう新作短編集『レタス・フライ』もこの手のネーミングで成立していて、『Let Us Fly』を忠実に日本語表記していると言うつもりなのだろう。その辺が変に古式ゆかしく不可思議でもある。最後を伸ばさない英語表記も進んでいたが、今回はもっと原語に近づいているのだろう。読了してまず思ったのは、『スカイ・クロラ』や『ナ・バ・テア』をもし戦中派(こういう言葉も死語になりつつあるな(●^o^●))の飛行機乗りたちが読んだらどう感じるだろう、ということだった。森博嗣の放つ文章は実に詩的で、実に立体的だ。激しく揺れるその展開の速さにまるで自分が草薙水素の隣にいるような気がしてくる。『死』と隣り合いながら生きた『遅れなかった青年たち』の見た風景とそれは似ているのだろうか。森作品は、まずキャラクターありきだ。何体かの魅力的な要素を持ったキャラクターを適度に配置、そして当然予想される化学変化を映像化し、それを文章化するという感じがする。その辺がふつうの作家とだいぶ違う。言ってみればそれは、2次元で小説を書くのと3次元で小説を書くのとの違いだ。森博嗣のキャラクターは皆、立ち上がり動き回る。その中でも草薙水素は『純』に光っていてステキだ。(●^o^●) | ||||
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私は前作となった「スカイ・クロラ」を読まないままにこの本を手にとりました。ディティールを明かさないままに、世界観を表現しないままに、テンポよく、難解な表現を持たず、言葉足りずだけれども、疑問は残さない。そうして淡々と戦闘機乗りの空と地上でのドラマが綴られています。それが無駄を一切消去した彼のスタンスなのか、彼の素直な描き方であったのか。ただ私にわかることは著者の独創性、作品の自由度。そして私に残ったのは爽快感。それは計算されたものであったかもしれないし、そうでなかったのかもしれません。ただただ私は、人との交流を厭い、空に思いを馳せ、そして死というものを空で眠る、という非常に詩的な解釈を持って語られる主人公、その余りにもまっすぐで、淀みのないキャラクターに惹かれていました。主人公の素直さに、最初は困惑してしまいましたが、読み進めるとともに幼いころに置いてきた大切なものを思い出したと同時に、自身が素直に生きることを忘れていたことにも気づきました。それは決してノスタルジックなものではなくて、新鮮で心地よいものです。ちょっとだけ、ほんの少しだけでも自分を変えたい方にオススメです!荘丁の美しさがとっても魅力なので、店頭で見つけたときにはぜひ手にとって見てみてください。 | ||||
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死という一般には重い話題をすっきり書いてしまうあたりが新鮮でした。推理小説のようなドロドロしたねちっこさもなく、浮遊感に似た心地よい感覚を得られる本です。森博嗣の短編には似たような雰囲気のものがあったように思います。 | ||||
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「スカイ・クロラ」の時もそうだったのですが読了後は、頭の中にあった訳の分からないモヤモヤが消えていました。何かが体に吸収されて消えていったような、不思議な感じです。後は自分の感覚が残るだけ私は航空機といったら旅客機にしか乗ったことがありませんが頭の中に戦闘機に乗って、風の音やエンジン、太陽の光を感じるそんな鮮明なイメージが難なく自然と湧いてきました。とても読みやすい文章です。淡々としている中にリズムがあって、違和感無くスッと頭に入ってきます。コックピットを独占して空を自由に飛びまわる主人公が本当に気持ち良さそうです。そして、あまりに主人公達が率直だからか、その感覚を少し知ってしまって勝手に戸惑ってしまいました。うまく言えませんが個人的に、一言で表すなら「透明」です。透明の余り、戸惑います。これは自分が不純物混ざりまくりの色の持ち主だからか?何だかよく解りませんが切ない気がします表紙を見るとわかると思いますが、詩的です。綺麗な空これはもう表紙から感じ取っていただくのが一番かと! あと「スカイ・クロラ」とリンクしている所がありますね。「スカイ・クロラ」を気に入られた方なら今作も間違いないかと思われます。 | ||||
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森博嗣さんのファンなら、スカイ・クロラを読んだ人なら、だれもが待ちわびていた、スカイ・クロラの続編!! もっとも森博嗣さんの本質が現れている、飛行機乗りの子供達の話。スリル満点の戦闘シーンはもちろん、主人公の内面描写が、読む私たちにビンビンと響いてきます!! 読んでみてください。あなたも、夢の時間へ招待されるでしょう!! | ||||
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とても詩的で、綺麗です。文章も、思考も。 純粋さを濃縮したのが、この「ナ・バ・テア」です。まさに森博嗣氏の本です。 感動と言うよりは、もっと奥深い所で共鳴しているような読了感。こんな綺麗な感情がまだ残っているのか、と思います。 この本は「綺麗事」なのではなく、「綺麗」なのです。 表紙も美しいですが、中身はそれ以上です。読了後にはきっと違う自分を見つける事ができる事でしよう。 | ||||
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「スカイ・クロラ」の続編的な位置にありますが、世界観が同じだけで特別な説明もなく、淡々と戦闘機に乗る話です。だけど面白い。単純な設定や戦闘の格好良さから、森博嗣を初めて手にする人でも十分に楽しめるでしょう。 | ||||
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